ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

みなさんは、ロトルアという地名を聞いたことがありますか?ニュージーランドにあるロトルアは、地熱活動が活発で、多くの温泉や自然そのままの森林が残る場所。また、マオリ族の伝統が残るエリアでもあります。

今回は、自然が魅力的なスポット、ロトルアについてご紹介します。

ロトルアってどんなところ?

ロトルア(Rotorua)はニュージーランドの北島(North Island)にあり、ニュージーランド最大の都市オークランドの南東192kmに位置しています。ロトルアはニュージーランドの中でも地熱活動がさかんなことで知られ、多くの温泉・間欠泉、泥池が市内に数多く点在しています。

古くからニュージーランドに根付いていたマオリ族の文化の中心地でもあり、トレッキングに適した森林が多くアクティビティがさかん。牧場も多くファーム・ショーではたくさんの羊たちにも出会える場所。世界中から多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

ロトルアの歴史

約600年前にマオリの首長が発見し、マオリ族のテ・アラワ部族が居住するようになったロトルア。1828年頃にはヨーロッパ人との交流が始まり、宣教師たちがロトルアを訪れキリスト教会を設立します。

1860年代に勃発したニュージーランド戦争では激戦区となりますが、その後は温泉が豊かに湧き出る地「特別街区 」として認められます。1894年には、オークランドとつながる鉄道「ロトルア・エクスプレス」の運行が開始され、アクセスがよくなったことから観光地として人気を得るようになり、現在に至ります。

代表的なグルメ

人口の7倍もの羊がいるというニュージーランドでは、牛肉や豚肉と同じように羊の肉がよく食べっれています。特にラム肉(子羊の肉)は、日常の食卓にも登場する定番で、クセがなく食べやすいのが特徴。

子羊のアバラ肉 「lamb rack」 のステーキや、赤ワインと共にじっくり煮込んだ子羊のすね肉 「lamb shank」などは、ぜひ現地で試してみてほしいメニューです。

成田・羽田からのアクセス

経由地となるオークランドまでは、成田・羽田からニュージーランド航空の直行便が就航。全日空やアシアナ航空からも、成田~オークランドへの直行便があり、所要時間はおおよそ10時間半。

オークランドからロトルアまでは、国内線に乗り継ぎ、約40分の行程です。

おすすめの観光スポット

1.ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド (Wai-O-Tapu Thermal Wonderland)

原生林に囲まれたエリアに位置する「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」。大きな火山噴火口や堆積物によってできた階段状の地形、エメラルドグリーンの熱湯が湧き出る温泉沼など、さまざまな地形を見学できるスポット。10〜20mもの高さに吹き上がる間欠泉「レディー・ノックス・ガイザー」の様子(午前10時15分~)も見学可能です。

■詳細情報
・名称:ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド
・住所:201 Wai-O-Tapu Loop Road, Rd3. Rotorua 3073
・アクセス:ロトルア観光案内所(Rotorua i-SITE Visitor Information Centre)から車で約25分
・営業時間:8:30~1:00時【11~3月】8:30~18時)
・定休日:無休
・電話番号:(07)3666333
・料金:大人:32.50NZドル、 子供:11NZドル
・公式サイトURL:waiotapu.co.nz/

2.レインボー・スプリングス (Rainbow Springs)

ニュージーランドに生息する動植物や野鳥を、自然に近い状態で見学できる公園。1日に250万リットルもの豊富な水が湧き出る池に泳ぐ天然のニジマス、ニュージーランドの国鳥キーウィの観察館、バードショーなど見どころが豊富。

アトラクションを楽しみたい人は、ボートに乗って敷地内を周回したあと、最後にプールへすべり落ちる「ビッグスプラッシュ」に参加してみるのもいいですね。

■詳細情報
・名称:レインボー・スプリングス
・住所:Fairy Spirings Road, Rotorua 3040
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約10分。公共バスの利用も可能。
・営業時間:8:30~22:00
・定休日:無休
・電話番号:(07)3500440
・料金:大人40NZドル、 子供20NZドル、 シニアNZD26.50(ビックスプラッシュの参加料込み)
・公式サイトURL:http://www.rainbowsprings.co.nz/

3.ガバメント・ガーデンズ (Government Gardens)

ロトルア市内から徒歩で行けるロトルア湖に面した場所にある「ガバメント・ガーデンズ」。気持ちよく整備された敷地には、マオリ博物館やローズガーデン、ポリネシアンスパ・ゴルフ場のほかに、温泉の源泉などがあり、写真撮影に人気のスポットとなっています。

■詳細情報
・名称:ガバメント・ガーデンズ
・住所:9 Queens Dr, Rotorua 3010
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で4分、徒歩8分
・営業時間:施設により異なる
・料金:入場は無料、施設利用のみ有料
・公式サイトURL:http://www.rotoruanz.com/visit/see-and-do/water-based/government-gardens

4.ロトルア博物館 (Rotorua Museum of Art And History)

1908年に建造され温泉保養所として使用されていた建物を利用した「ロトルア博物館」。実際に使われていた泥風呂などの浴槽が当時のまま展示されています。

ほかに、ロトルアの歴史やマオリの工芸品などについての資料も豊富。博物館の屋上は、ビュースポットになっているので時間があったらぜひ。

■詳細情報
・名称:ロトルア博物館
・住所:Oruawhata Drive, Government GardensPrivate Bag 3029Rotorua Mail CentreRotorua 3046
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で3分、徒歩6分
・営業時間:9:00~20:00 (4~9月17:00まで)
・定休日:クリスマス
・電話番号:(07)3501814
・料金:大人20NZドル、 子供8NZドル 5歳以下無料
・公式サイトURL:www.rotoruamuseum.co.nz

5.タマキ・マオリ・ビレッジ・ロトルア (Tamaki Maori Village Rotorua)

独自の伝統文化を持つ先住民マオリ族の暮らしを再現した村「タマキ・マオリ・ビレッジ・ロトルア」。歓迎の儀式から始まる3時間半のツアーでは、マオリの物語をテーマにした舞踏やショー、マオリ独特の調理法で作る「ハンギ」の食事など、中身の濃いプログラムを体験できます。

ニュージーランドの中でもただひとつ、価値あるアトラクションとして文化賞を受けているツアーで、希望により宿泊も可能。先住民文化に興味を持つ方におすすめのスポットです。(ツアー参加には、事前の予約が必要です)

■詳細情報
・名称:タマキ・マオリ・ビレッジ・ロトルア
・住所:1220 Hinemaru St
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で2分、徒歩4分
・営業時間:9~18時
・定休日:無休
・電話番号:(07)3492999
・料金:大人115NZドル、 子供【10~15歳】60NZドル【5~9歳】20NZドル
・公式サイトURL:www.tamakimaorivillage.co.nz

6.ロトルア湖 (Lake Rotorua)

Rob Crabtreeさん(@crabrc)がシェアした投稿 – 2017 9月 27 11:08午後 PDT

約20万年前のヤザン噴火によってできたという「ロトルア湖」は、現在も続く地熱活動で発生する硫黄成分のせいで、水の色が深いエメラルドグリーンをしています。湖のほとりには、広大な敷地を持つ戦争記念公園があり、地元の人たちがピクニックや散歩を楽しむ憩いの場所となっています。

湖岸から見える小さな島「モコイア島」は、島の青年に恋をしたマオリ族の娘の伝説が残るスポット。現地では「モコイア島」へのツアーもあるので、興味がある方は加してみてください。

■詳細情報
・名称:ロトルア湖
・住所:Lake Rotorua,Rotorua, New Zealand
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約10分
・公式サイトURL:http://www.rotoruanz.com/visit/explore/lakes

7.テ・プイア (Te Puia)

間欠泉や泥の中から湧き出る温泉、熱泉など、天然の温泉を見学できるスポット。1日に20回ほど吹き上がるとい迫力ある「ポフツガイザー」は必見(ポフツは爆発という意味)!

吹き上がるタイミングは決まっていないため、この姿を見たいという方はゆったりめに時間をとって訪れるのがおすすめ。地上約30mの高さまで上がる姿は圧巻ですよ。

■詳細情報
・名称:テ・プイア
・住所:Hemo Road, Po Box 334, Rotorua
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約6分
・営業時間:【夏期】8:00~18:00【冬期】8:00~17:00
・定休日:無休
・電話番号:(07)3489047
・料金:大人51NZドル、 子供25NZドル
・公式サイトURL:http://www.tepuia.com/

8.マオリ美術工芸学校 (Maori Arts and Crafts Institute)

LillianBさん(@elsiebee64)がシェアした投稿 – 2017 4月 21 5:28午前 PDT

「テ・プイア」の敷地内にある「マオリ美術工芸学校」。「テ・プイア」の入場料を支払えば、ここでマオリの彫刻や織物などの伝統工芸を学ぶ学生たちの授業を見学できます。

園内の「マラエ」と呼ばれる集会場で午後1時半から開催される30分間のマオリコンサートは、時間があればぜひ見てほしいです。

■詳細情報
・名称:マオリ美術工芸学校
・住所:Hemo Road, Po Box 334, Rotorua
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約6分
・営業時間:【夏期】8:00~18:00【冬期】8:00~17:00
・定休日:無休
・電話番号:(07)3489047
・料金:「テ・プイア」入場料に含まれています
・公式サイトURL:http://www.tepuia.com/

9.ワイマング火山渓谷 (Waimangu Volcanic Valley)

Wyndhamさん(@wyndhamap)がシェアした投稿 – 2017 9月 30 5:14午後 PDT

「ワイマング火山渓谷」は、1886年に発生したタラウェア火山の噴火によりできた巨大な地熱地帯。特色ある火口湖やロトルアの植物の生態系などを身近に観察できるスポット。

敷地内はシャトルバスでの移動が可能ですが、平坦な45分程のトレッキングコースもあるので、徒歩でめぐるのもおすすめです。

■詳細情報
・名称:ワイマング火山渓谷
・住所:Waimangu Volcanic Valley, 587 Waimangu Road , Rotorua Central, Rotorua, 3073, New Zealand.
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約24分
・営業時間:8:30~17:00 pm(1月は14:00まで)
・定休日:無休
・電話番号:(07)3666137
・料金:大人37NZドル、 子供11NZドル
・公式サイトURL:www.waimangu.co.nz

10.レッドウッド・フォレスト (Redwood Forest)

ロトルアの市街地から車で7分の場所にある、55,000ヘクタールの原生林。地元の人たちには「ファカレワレワ・フォレスト」と呼ばれるスポットです。

現地では、1時間半で主要スポットをまわる全長4.8kmのショートトレイルのコース「Quarry Track」から、数時間をかけて歩くコースなどのトレッキング・コースが整備されています。樹齢100年を超えるセコイアスギの巨木が生い茂る森の中の散策は、見ごたえがありますよ。

■詳細情報
・名称:レッドウッド・フォレスト
・住所:Long Mile Road, Rotorua 3046, New Zealand
・アクセス:ロトルア観光案内所から車で約7分
・営業時間:ビジターセンター8:30~17:00、ゲートは5:30~20:30までオープンしています
・定休日:無休
・電話番号:(07)3500110
・公式サイトURL:https://redwoods.co.nz/

11.マウンテンバイク・トレイル

Shaneさん(@cycl1nphotos)がシェアした投稿 – 2017 9月 9 12:20午後 PDT

「レッドウッド・フォレスト」は、トレッキングだけではなく、マウンテンバイク専用のトレイルも整備されています。敷地内にある全長160kmのコースは、耐久レースなどの大会も開催されるほど。ビギナーから上級者向けまでさまざまなエリアがそろうので、マウンテンバイク好きの方は参加してみてください。

■詳細情報
・公式サイトURL:https://redwoods.co.nz/bike/
ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

RELATED

関連記事