ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

サンクトペテルブルクには、世界三大美術館のひとつであるエルミタージュ美術館があります。もちろん、エルミタージュ美術館はすばらしいのですが、個人的にはロシア美術館も訪れて欲しいところです。

なぜエルミタージュ美術館と合わせてロシア美術館をおすすめするのか?この記事を読めばよくわかりますよ。

ロシア美術館はどんなところ?

Photo by Nitta Hiroshi

ロシア美術館はロシア第二の都市、サンクトペテルブルクの中心地にあります。エルミタージュ美術館は世界三大美術館として有名ですが、主に外国の作品を収蔵しています。一方、ロシア美術館はロシア人画家の作品を収蔵しています。

また、ロシア美術館の建物はエルミタージュ美術館と同じく元は宮殿でした。建てられたのは19世紀初め。当時の流行に沿って古典主義的な建築スタイルです。

ロシア皇帝、パーヴェル1世が王子ミハイルのために建設されたのがはじまり。美術館になったのはロシア最後の皇帝、ニコライ2世の時代です。

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ロシア美術館にはイコン美術、18世紀~20世紀の作品を中心に数多くの作品が収蔵・展示されています。主要作品は展示されていますが、海外の展覧会などに貸し出される場合もあります。

いずれにせよ、ロシア好きなら必見に値する美術館であることに変わりはありません。

ロシア美術館のおすすめポイント1.ゆったりと美術鑑賞ができる

Photo by Nitta Hiroshi

ここからは各項目においてロシア美術館のおすすめポイントを紹介します。おすすめポイント1点目はゆったりと美術鑑賞が楽しめることです。

日本の美術館で人気のある企画展が開催されるとき、混雑により肝心の絵が見られない、といった経験はありませんか。また、一般的な美術館ですと椅子がないため、足が疲れることもあるでしょう。

ロシア美術館ではそのような苦痛を味わうことはありません。先ほども紹介したとおり、ロシア美術館の建物はもともと宮殿でした。そのため、建物自体の規模が大きく、一室も大変広いです。

また日本と異なり作品を詰め込むことなく、余裕のあるレイアウトになっています。

Photo by Nitta Hiroshi

言うこともなく宮殿はとても豪華。ロシア美術館を訪れたら絵画だけでなく宮殿の装飾もお楽しみください。しかも写真撮影は自由です。

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すべての部屋ではありませんが、館内には立派な椅子が置かれています。椅子の真正面には迫力満点の絵が。ゆったりとした絵画鑑賞は本当に贅沢な時間です。

ロシア美術館で絵画を楽しむなら最低2時間は欲しいところです。

ロシア美術館のおすすめポイント2.ロシア人画家の作品が楽しめる

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ロシア美術館をおすすめする最大のポイントは、ロシア人画家の作品が楽しめることです。よほど絵画通もしくはロシア通でないと、ロシア美術と聞いてもピンと来ないと思います。しかしロシア美術のジャンルは多岐に渡り、魅力的な作品が多いです。

個人的には19世紀に活躍したロシア人(民族的にはアルメニア人)のイヴァン・アイヴァゾフスキーが好きです。彼は海を描き続け、作品数は6,000点以上!

どの絵もドラマチックで観る者を「アッ」と言わせます。個人的には写真にある「第九の波」が好きです。写真ではわかりにくいですが、とても大きく迫力満点でした。

Photo by:Nitta Hiroshi

思わぬ出会いも絵画鑑賞の楽しみだと思います。今回はこちらの女性に見入ってしまいました。作品名は「ルネー・ノトガフトの肖像」、画家は19世紀終わりから20世紀はじめにかけて活躍したボリス・クストーディエフです。

Photo by Nitta Hiroshi

また、このような抽象画も数多く収蔵・展示されています。ぜひ、いろいろな作品を見て、ロシア絵画の世界にどっぷりと浸ってください。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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