「正社員と旅を両立するって、ハードル高くない?憧れではあるけど」と悩んでいる方向けに、正社員としてバリバリ働き、有給や休暇を利用して旅に出ている11名の「リーマントラベラー」に日頃どんな生活を送っているのか聞いてきました!
質問:リーマントラベラーを続けるために社内や仕事で工夫していることを教えてください!
とにかく旅が好き!仕事と旅を両立したい!でも結局一番大切なのって会社が休めるかどうかだよね…?有給取るのってなんだか気が引けてなかなか取りづらいんだけど、リーマントラベラーの先輩方ってそこのところ、どうしてるの?休みを取るコツってある?
そこで実際に、普段社内や仕事で工夫していることを具体的に聞いてきました!
リーマントラベラー東松
平日は激務の広告代理店に勤務するかたわら、週末で世界中を旅するサラリーマン。2016年、3か月で5大陸18か国を制覇し、「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選出される。現在、東洋経済オンライン、CLASSY.等で連載中。著書に『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)。
みんなが休まない中、休ませてもらって旅行に行くこともあるので、チームのメンバーへの配慮は欠かさないようにして入ります。
具体的には、おみやげは必ず買うようにしています。個装のものを買っておいて手渡しで渡せば、その際に旅の話もでき、それが旅好きブランディングにも大いに役立つので一石二鳥です。
長期の休暇の場合は、感謝を最大限伝えるために、特にお世話になった人には個別に良いものを買って渡します。ただ、週末だけや3連休だけで行った場合は、おみやげは買いません。あまりにもおみやげを渡しすぎると、逆に嫌味っぽくもなってしまうので。
また、逆にチームのメンバーが休む時は積極的に仕事を手伝うようにしています。そうやって、自分も周りも休みやすい環境を作るように心がけています。
あっこ
1982年生まれ。福岡県出身&在住。アメリカの大学を卒業後、日本のテレビ局でAD、留学カウンセラー、派遣社員などを経験した後、1年間アメリカに再度留学。帰国後は、福岡の業務用家具メーカーで海外業務担当として勤務、現在に至る。初めての暦どおりの会社でうれしくて、3連休、ゴールデンウイーク、年末年始で旅に行きはじめ、はまりました。
社内外で自分は旅行好きで、三連休は旅行に行っていると言う話をよくしています。
前もって行く場所と大体の日程を日々の雑談の中で話しているので、私の仕事関係者は社内外問わず、知っている人が多いです。なので、連休明けの会話は「どうだった?」や「どこに行ったの?」から始まり「次の連休はどこに行くの?」などと聞かれます。
引継ぎをしないでも良いようにほとんどの仕事は、終わらせるか都合をつけていますし、同じ部署の人にはお土産を買ってきています。一回の旅行で使う有休は出来る限り2日以内にするようにしていますし、大体の仕事の流れや海外の取引先の休みに合わせて、周りに迷惑が掛からない日程を考えて有休をとっています。
Shin Morita
1988年、埼玉県生まれ。2011年9月、立教大学観光学部卒業。2012年4月、富士重工業(現・SUBARU)入社。当時、就職氷河期で、2011年3月卒業を見送り就職留年。2011年5月に就活を終了し、7月から(途中、卒業式と内定式のためのトランジットを経て)世界を1週していました。
旅行の計画を立てる→いつ休みを取るか考える→その日を休むために仕事の配分や組み立てを考える→社内外で根回しをする→計画的に仕事を進める。
このサイクルは、誰かのためではなく、自分が休暇を取って旅行に行くためなので、自分のために計画的に仕事を進めることに注力できています。結果的に効率的に無駄なく時間を使うことができ、生産性が向上していると感じています。
また、社内で海外旅行キャラを定着させることで、結果的に職場の人には休暇取得を理解してもらえていると思っています。そのためには、そもそも論ですが、日頃の勤務態度など、“良い子”でいることが大事だと思っています。
yoshi-
小学生時代の読書は時刻表。高校では自転車輪行で日本各地を回り、大学では列車・徒歩・ヒッチハイクで日本放浪。卒業後7年間、東北上越新幹線開発など鉄道関連システムの開発に従事。その後自動車会社に転職し、ナビや自動運転の研究や人型ロボットの研究、5年の海外駐在(アメリカ、ドイツ)を経て日本に戻り、現在は日本とアメリカ半々の生活。アメリカ駐在時は北米の自然を楽しみ、ドイツ駐在時は毎週末ヨーロッパ各地2泊旅行。日本に戻ってからは年に数回、プライベートで海外旅行へ。
現在は自身の都合優先できるので特に工夫は無いですが、仕事都合でどうしようもなく旅行をキャンセルしたことは何度かあります。研究職なので、比較的休みは調整しやすいです。
若いときも自身のやるべきことをして、関係者には迷惑が掛からないようにしていました。会社に長い休みがあるが、盆暮れのため海外は行けず国内中心。仕事の区切りに合わせて、秋にまとめて一週間の休みを取り、海外旅行へ行くことが多かったです。
関東あかね
1983年生まれ。大学時代は徹ゲーをするようなインドア人間が就職し、月曜に家を出て金曜に帰ってくる生活を機に『人生は旅だ』と悟り国内旅行を開始。47都道府県制覇とほぼ同時に男に振られ、結婚をあきらめる代わりに好きなことをしようと海外旅行に精を出し、土日や三連休、まとまった休みはほぼ旅に出る生活。結果、世界は果てしなく広がり、ついでにモンゴルで出会った日本人と結婚もでき、めでたしめでたし。
仕事はとにかく一生懸命することです。ワークライフバランスの軸足をややライフ寄りに置いてはいますが、仕事のギアを緩めるつもりは一切なく、出世したいという意欲もあります。日頃の行動を見ていれば旅を辞めろという人はいないでしょう。
あとは工夫ではありませんが、1日休むことより急遽追加で休む方がその後の影響が大きいと思うので、必ず予定通りに帰り、出社します。
2年ほど前、GW最終日に体調不良で病院にいったところインフルエンザと診断されたことがありますが、その時は中日2日年休を取り長期休暇にしていたので黙って出社しました。(誰も被害がなかったので良かったです)体力維持と健康管理は、こんな旅ばかりしている者にはとても大切です。
また、帰りの飛行機は「絶対に飛んで!」と毎回強く願います。(あくまで気持ちの問題ですが)サラリーマンである以上、予定通りに土産持参で出社は義務です!
ねもぱい
名古屋生まれ名古屋育ち、2013年に転勤で大阪にやってきた広告会社勤務。関西地区の渋い居酒屋めぐりをライフワークにする一方で、関西空港に就航しているLCC各社の魅力にドハマりしており、格安航空券を見つけては週末を中心に国内・海外を飛び回っている「LCC激安トラベラー」として毎月国内外のどこかに出没中。
「この人はとにかく隙あらば旅行に行っている人なんだ」というブランディングを上司・部下問わず社内の同僚(時には、クライアント企業のご担当者も!)に対して行うことは意識しています。
そのうえで、仕事に穴を開けることはしないように心がけており、なるべく旅行前にはやるべきことは片づけてから旅立つようにはしていますが、どうしても突発的な業務が発生した場合には、旅行中にも必要に応じてビジネスアワーを作って集中してタスクを解消するようにしています。
(一人旅だと自分の都合だけで動くことができるのが良いです)