ライター
ほさかまき 「世界一周ひとり旅」経験者

理系の国立大学院を卒業後、11年間勤めた企業を退職し、2017年2月に世界一周開始。30代半ばにして突如世界一周を思い立つ。社会人になってから毎年有給休暇で海外旅行をしていたが、バックパッカーは初めて。東京生まれ東京育ちのため、のどかな田園風景に憧れる。衰えつつある体力と戦いながら、趣味の写真撮影を楽しめるよう、のんびり旅します。

オススメの町2. ヒヴァ

トルクメニスタンとの国境近くに位置する、ヒヴァ。ヒヴァの見どころは、城壁に囲まれた旧市街(イチャン・カラ)に集中しています。イチャン・カラを囲む城壁は、高さ8~10m、厚さ約6m、長さ2250mあります。四方それぞれに門があり、そこからしか中へ入れません。

中国とローマの中継地点であったヒヴァには、たくさんの商人がシルクロードを旅する途中で立ち寄ったそうです。昔は夜には門が閉められていたはずですから、明るい時間に着けなくて、せっかく辿り着いたのに壁の外で野宿をした人もいたことでしょう。

門から一歩中に入ると、黄土色の世界。たまにある青のタイルが映えました。歩いていると、中世にタイムスリップしてしまったかのように感じます。まるでドラゴンクエストに出てくる町のようです。(城壁の外から巨人が現れないかも確認してしまいますね。)

私はこの町はただ歩いて雰囲気を味わうのが醍醐味だと思います。住宅地をふらふらと歩いていたら、土窯でパンを焼いているお母さんに出会ったり、現地の子どもたちがやって来て一緒にボール遊びをしたりしました。きっと昔から変わらない光景で、その中に自分が入るのが不思議な感じでした。

イチャン・カラは全体がユネスコの世界文化遺産に登録されており、イチャン・カラの中には、遺跡がたくさんあります。お勧めのスポットを2つ紹介します。

キョフナ・アルク

ヒヴァのイチ推しスポットは、キョフナ・アルクという宮殿跡です。ここは遺跡としても色々と見ることができて興味深い上に、なんと見張り台に上ることができるのです(有料)。

見張り台には写真スポットがいくつかあり、人もそこまで多くないため、気が済むまで写真撮影をすることができました。晴れていれば夕陽もきれいに見えますし、朝夕は観光客が少ないため、夕方に行くことをお勧めします。

高い所という意味では、ヒヴァではミナレット(塔)に登れるため、一番高いわけではありません。しかしミナレットの上はとても狭く、のんびりすることができません。私はミナレットも大好きですが、カメラ女子には是非キョフナ・アルクの見張り台にも上ってほしいです。

観覧車

二つ目は、高い所好きな人へのお勧めになってしまいますが、観覧車です。これは壁の外(西門から徒歩7分くらい)にあります。

この観覧車はかなり年季が入った外観をしています。観覧車自体は小さいですが、高い建物のないヒヴァでは充分周囲を見渡せ、特に外からイチャン・カラを眺めることができたのが良かったです。また、日本とは違って籠が覆われておらず、また少し重心移動しただけでゆらゆら揺れるなど、日本の観覧車との違いを体験することができました。

 

食事

ウズベキスタン料理で一番有名なのがプロフというチャーハンのようなものです。お肉はシャシリクといって串にささって焼かれたものがメジャーでした。ラグマンという、うどんのようなものもあります。脂っぽい料理が多いため、胃が疲れたときにはラグマンを食べていました。

またウズベキスタンでは、主食としてナンが出ます。特にナンが有名なのはサマルカンド。サマルカンドのナンは、日本人が想像するナンとは少し異なり、いわゆるクリームパンのような厚みのあるもの。地方によってナンの厚さが違うようなので、食べ比べてみても楽しいと思います。

全体的に、牛肉、羊肉、鶏肉、チーズが多いです。野菜はトマト、きゅうり、玉ねぎが出てくる頻度が多く、あまり種類がなかった印象です。意外にも、パクチーが乗っている料理がけっこうありました。

この写真は、宿の朝食の一例です。他の宿も似たような感じで、野菜はほとんど出ませんでした。サラミとチーズは日本で食べるものよりおいしかったです。右手前のはミルク粥です。好き嫌いが分かれますが、ほんのり甘さがあって私は好きでした。

 

ウズベキスタンに行ってみよう

All photo by ほさかまき

さて、そろそろウズベキスタンに行きたくなってきましたよね。日本から行く場合は、東京の成田空港から首都タシケントまで、ウズベキスタン航空の直行便が週2便あります。また、韓国からはアシアナ航空が週5便運航しているため、ソウル乗継ぎで行く方法もあります。(2017年9月時点)

私は現地で2組の日本人団体ツアーに会いました。ウズベキスタンではほとんど英語が通じないため、旅慣れていない方はツアー旅行が便利です。

旅行期間としては、一週間くらいあれば見どころは制覇できるかと思います。私が紹介したサマルカンドとヒヴァ以外には、旧市街地が世界遺産に登録されているブハラ、ティムールの生誕地であるシャフリサーブス、首都のタシケントなどもあります。

ベストシーズンは4月~5月と9月~10月です。ウズベキスタンは内陸に位置し、砂漠もあるため、冬と夏は過酷です。夏の最高気温は50度を超え、冬の最低気温は-10度を下まわります。春と秋であっても、日によって、また朝晩の寒暖差もあるため、重ね着できる服装で調整するといいでしょう。

 

ウズベキスタンビザ

ウズベキスタンに行きたい方に朗報!2018年2月より、日本人のウズベキスタンビザが免除になりました。30日以内の観光目的の滞在であれば、ビザの取得は必要ありません。
※ビザについては、大使館に最新情報を問い合わせることをおすすめします。

 

■詳細情報
・名称:B&B Emir
・住所:Oksaroi Street 142,サマルカンド
・アクセス:グリ・アミール廟まで徒歩1分、レギスタン広場まで徒歩10分
・料金:ドミトリー 10ドル/人

 

■詳細情報
・名称:Islambek Khiva
・住所:Toshpulatov 135, ヒヴァ
・アクセス:イチャン・カラ内、市場まで徒歩1分
・料金:ツイン 20ドル
・特記事項:ブハラまでのタクシー等手配可能

 

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ほさかまき 「世界一周ひとり旅」経験者

理系の国立大学院を卒業後、11年間勤めた企業を退職し、2017年2月に世界一周開始。30代半ばにして突如世界一周を思い立つ。社会人になってから毎年有給休暇で海外旅行をしていたが、バックパッカーは初めて。東京生まれ東京育ちのため、のどかな田園風景に憧れる。衰えつつある体力と戦いながら、趣味の写真撮影を楽しめるよう、のんびり旅します。

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