【やさしいSDGs vol.9】17の目標を学ぶ!「6.安全な水とトイレを世界中に」
GO SUSTAINABLE ・2020年10月12日(2020年11月9日 更新)
ベル
25歳。自然が豊かな北海道出身。旅好きかつ旅を広めたい気持ちから、ライターとしてTABIPPOで働いている。物や人を大切にしたくてSDGsを猛勉強し、サステイナブルに関する発信も行う。友達からは「お人好しでネアカな天然女」と言われる(本人は天然ではないと言い張る)。座右の銘は、「一日一善」。
トラ
25歳。大阪出身で、ベルとは大学の同期。卒業後は商社に就職し、稼いだ金で好きなように生活する今が好き。自分の幸せ以外には興味がないが、会社からの指示でSDGsを学ぶことになる。ベルからよく「性格がきつくて、自己中心的で怠惰、金遣いは荒いし、暴飲暴食男」と言われる。座右の銘は、「後は野となれ山となれ」。
前回の記事:17の目標を学ぶ!「5. ジェンダー平等を実現しよう」を見る
6個目は「安全できれいな水とトイレを世界中に」ね。安全な水と、衛生的な環境が整備されることを目標にしているの。
安全な水か……飢餓問題とはまた違うんよな。具体的にはどんな原因で起きてるんやろ。
いろんな問題があるんだけど、とくに深刻な理由として気候変動で起きた干ばつによる水不足や、上下水道施設やトイレ不足による衛生問題とかが挙げられると思う。
人間の体は半分以上が水でできてるって言うし、お風呂や洗濯とかにも水は使うし、健康のためにも生活のためにも水は絶対に欠かせないものやんなぁ。
そう。不衛生な水やトイレが原因で子どもが感染症にかかることも多いんだって。
感染症! 特に今年は衛生について特に考えさせられたけど、もっと前から深刻な問題になってる国もあったんやな。
私たちは蛇口をひねれば安全なお水が手に入るような環境にいるけど、世界の人口のうち約3分の1、約22億人のひとが安全な飲水を使えないって言われているの。
3分の1! かなり多いな。そういえば、アジアに旅行したとき水道水は飲まないほうがいいってガイドブックに書いてあったような……
いかに日本が恵まれているのかわかるよね。でも、これから地球温暖化や人口増加が進めば、水不足はさらに深刻化する可能性もあるみたい。だから、私たちにとっても水は本当に貴重な資源なの。
水はずっと無限の資源だと思ってたけど、全然そんなことないな。
その通り。食品ロスと同じように、お水も大事に使うこと。それが私たちにできる第一歩ね。
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6つ目の目標である「安全な水とトイレを世界中に」は、すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保するというもの。現在、水不足の影響は世界人口の40%に及んでいると言われています。
まだまだ世界には女性や子どもが水汲みのために日々数時間を費やしている国や地域があり、今もなお水不足による深刻な問題が各地で発生しています。水確保に使用される川も管理されていないため、不衛生な水を子どもが飲んでしまい、健康に多大な影響を及ぼし最悪の場合命を落とすこともあるのです。
そんな深刻な水問題に悩まされている地域では国連機関やNPO・NGOによる井戸建設が進められているだけなく、その後の管理方法や衛生的に使えるトイレの作り方まで指導することで、持続的に清潔な水を使えるようにと支援が行われています。
一方、地球温暖化に伴い、水不足はさらに広がるとの予想もあり、将来私たちの生活にどんな影響があるのかは計り知れません。
私たちが今当たり前に使っている衛生的な水やトイレは貴重で有限な資源であること、その水によって命を落とす人も少なくないことを忘れてはいけません。
参考:
「Progress on household drinking water, sanitation and hygiene, 2000-2017 (ユニセフWHO)」
目標6:すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
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All illustration by Mochi
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