ライター
髙橋 諒馬 フォトライター

1992年、大阪生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊の幹部として勤務するが、もっと様々なことに挑戦したいと思い退職。その後バックパッカーとピースボートで世界を2周。訪問国は40ヶ国。現在はフォトライターとして活動中。2020年9月〜キャンピングカーでアメリカ横断〜イギリスで2年間ワーホリ。

みなさん、こんにちは。今回はアフリカ大陸の最西端にある国「セネガル」について紹介します。

髙橋諒馬
1992年、大阪生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊の幹部として勤務するが、もっと様々なことに挑戦したいと思い退職。その後ヒッチハイクで日本縦断。バックパッカーとピースボートで世界を2周。現在はフォトライターとして活動中。

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みなさんはセネガルという国をご存知ですか?2018年ロシアワールドカップの1次リーグで日本と対戦したことで知った人も多いのではないでしょうか。そんな日本人にとってはマイナーな国セネガルとはどのような国なのか。自分のエピソードから紹介していきたいと思います。

ちなみにセネガルを訪れたのは2016年の12月。世界一周中のアフリカ大陸2か国目として、モロッコから空路で入国しました。

 

セネガル中で訪れた都市とルート、移動方法

photo by Ryoma Takahashi

訪れた都市は首都のダカール。セネガルに空路で入国するときは首都ダカールにある国際空港を利用することになります。当時はレオポール・セダール・サンゴール国際空港を利用していましたが、現在は2017年12月に完成した新空港ブレーズ・ジャーニュ国際空港にすべての国際線が発着しています。

新空港はダカール市街から約50キロ離れているので、都市部への移動手段はバスかタクシー。2019年には鉄道も完成する予定です。

国内の移動手段も基本的にはバスとタクシー。セネガルはフランス語圏で英語はほとんど通じず、バスに乗るのは難易度が高いので初心者にはタクシーがおすすめです。

 

セネガルでのエピソード(人とのエピソード)

photo by Ryoma Takahashi

ダカールの空港に到着して目的地の宿に向かうためにタクシーに乗ったときの話です。空港を出ると客引きのガタイの良い黒人がたくさんいるのに少しビビりながら、どのタクシーに乗るか物色していました。

そのとき人のよさそうなおじさんに話しかけられ交渉すると、事前に調べていた金額と同じくらいだったのでそのタクシーに乗車。目的地に到着してお金を払おうとすると、ドライバーは交渉した金額より多い金額を要求。

ここで相手の言い値を払ったら日本人が舐められると思い、「さっき言った金額と違うじゃないか!」と反論。相手もこうこうこう言う理由で追加料金がかかるみたいなことを言っている(フランス語なので何を言っているのか全然わからない)。

 

そこに登場したのが一人の青年。揉めている私たちを見てお互いの言い分を聞いてくれます(この青年は英語も喋れる)。二人の話を聞き終えた青年はドライバーに言い値の金額を払い、立ち去るように言います。ドライバーは少し戸惑っていましたが、お金を受けとり去っていきます。

私は青年にお礼を言いながらお金を渡そうとすると、受け取るのを拒否してこう言いました。「今のはごめんね。セネガル人はほんとはいい人ばかりなんだよ」。私は何度もお礼を言いながら、彼の立ち去る背中を見送っていました。なんてイケメンなんだ!これは女子だったら惚れていた!

 

セネガルでのエピソード(場所のエピソード)

photo by Ryoma Takahashi

セネガルに訪れたらぜひ行ってほしいのが世界遺産のゴレ島。ダカールの沖合3キロに位置しているので、船で簡単に訪れることができます。この島はかつて奴隷貿易の拠点として栄えた島。

広島の原爆ドームやポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所などと同じく、人類の負の歴史を忘れないために負の世界遺産に登録されています。今ではのどかな観光地ですが、現在でもかつて使用された大砲や奴隷収容所が残されています。

セネガルの歴史を学ぶことができる博物館もあるので、奴隷貿易や植民地の歴史を学ぶにももってこいです。

 

知っておくべきキーワードは「奴隷貿易」

奴隷貿易とは、15~19世紀前半まで行われていた、ヨーロッパ諸国がアメリカ大陸で強制的に労働させるために、アフリカの黒人を取引していたこと。新大陸が発見されると、ヨーロッパ諸国はその地で砂糖やたばこのプランテーション農園を経営し始めました。

最初は原住民を働かせていたのですが、労働力が不足してくると、支配していたアフリカから黒人を送ることにしたのです。ヨーロッパからはアフリカに武器が送られ、代わりに買われた奴隷はアメリカ大陸に送られます。

そこで生産された作物はヨーロッパへ送られますが、黒人が故郷に帰れることはほとんどありませんでした。これは人類が決して忘れてはならない負の歴史です。

 

セネガル旅行を楽しむためのアドバイス

photo by Ryoma Takahashi

みなさんは「テランガ」という言葉を聞いたことがありますか?ワールドカップの際の報道などで耳にした人もいるかもしれません。

これはセネガルの現地の言葉で「おもてなし」という意味。セネガル人は自国を「テランガの国」と呼び、その文化を誇りに思っています。日本の他にも「おもてなし」の心を大切にする国があるのです。

そのため観光客にも非常に親切で、大きな荷物を持ってバスに乗っていると席を譲ってくれたり、道を尋ねたらそこまで案内してくれたりしました。ぜひセネガルを訪れた際は現地の人と積極的に関わってみてください。「おもてなし」の心を感じることができますよ。

 

セネガルの治安

photo by Ryoma Takahashi

2018年6月現在の外務省海外安全ホームページでは、国内のほとんどの地域で「レベル1:十分注意してください」となっています。アフリカは治安が悪いというイメージが強いですが、セネガルは非常に治安が良い国です。

具体的には女性が夜一人で出歩いても大丈夫なレベル。とは言ってもスリや置き引きには注意しましょう。

ライター
髙橋 諒馬 フォトライター

1992年、大阪生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊の幹部として勤務するが、もっと様々なことに挑戦したいと思い退職。その後バックパッカーとピースボートで世界を2周。訪問国は40ヶ国。現在はフォトライターとして活動中。2020年9月〜キャンピングカーでアメリカ横断〜イギリスで2年間ワーホリ。

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