数々の世界遺産、素朴なビーチリゾート、野生動物とであえるサファリ、アーユルヴェーダなどなど、魅力がたっぷりつまった宝石のような島、スリランカ。
そんなスリランカを旅する人におすすめしたいのがジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)のホテル。
バワは、スリランカを代表する建築家のひとりで、熱帯建築(トロピカル・アーキテクチャー)の第一人者として、2003年に84歳で世を去るまで、数々の美しい建物を残しました。
スリランカの豊かな自然と調和する穏やかな存在感
熱帯雨林や岩壁と調和した建物、屋外と屋内の連続性にこだわった開放的な空間、海に溶け込んでいくようなプール。
小さな川や池に魚が泳ぐ美しい庭園、廊下やロビーに設けられたパティオ、シルエットが美しい階段、柔らかな間接照明、暖かい雰囲気をかもしだすクラシックな家具……。
自然を破壊せず、年を経るにつれ風景に馴染んでいく、どこかノスタルジックな存在感が、熱帯建築の大きな特徴。心地よい風が吹きぬけ、穏やかな光が差し込むバワ建築には、いつも、ゆったりとした時間が流れています。
個性さまざま。バワが残したホテル
スリランカには彼が手がけたホテルがたくさんあり、今でも宿泊することができるのです。
▽ヘリタス・カンダラマ(Heritance Kandalama)
有名な世界遺産「シギリヤロック」の近くダンブッラに建つ、「熱帯雨林との調和」をコンセプトにしたバワの代表作。時の流れとともに深い緑に覆われるように設計されており、遺跡のような外観が圧巻!
コロンボ市内から車で1時間という、アクセスの良いビーチにある、バワ晩年の建築。ロビーからプール、そしてインド洋へと水が流れ、海と一体化したデザインが、バワの集大成ともいわれています。
▽ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラ(Heritance Ayurveda Maha Gedara )
コロニアル調のエレガントな建築様式を取り入れた瀟洒なリゾート。コロンボから60キロ、島の南西部のベールワラにあり、現在は、アーユルヴェーダ専門のホテルとして運営されています。