海に囲まれた美しい石城、セントマイケルズマウントを散策
セント・マイケルズ・マウントは、入り口をくぐるとまるでひとつの町のようになっています。
ここでしか買えないオリジナルグッズを取り扱うお土産ショップや、海を見渡せるカフェ、トイレなども併設されており、思い思いに自由な時間を過ごすことができます。
360度海に囲まれた美しい石城は、St. Aubyne家の公式住居。島の入口から10分〜15分ほど歩いた頂上に位置するため、意外と体力勝負になります。ゆっくりと景色を眺めたり途中で休憩したりしながら自分のペースで進みましょう。
数千年もの歴史がある石畳の階段や上り坂を登り終えると、一面青色の見晴らしのいい景色。疲れを忘れて魅入ってしまうこと間違いなしです。
お城の前には大砲がずらりと並び、厳格な雰囲気を醸し出しています。数百年前には実際に使われていただろう多くの大砲に、歴史を感じることができます。
思う存分景観を楽しんだ後は、いよいよお城の内部を見学です。お城内部にはいくつかの部屋があり、それぞれ見どころが盛りだくさん。
重厚な調度品をはじめ、ナポレオンが着用していたコートなどの興味深い品々が展示されていて、まるで小さな博物館のようです。
部屋の窓から見えるのは美しい一面の青い海。ここに住み、この絶景を毎日見ていた人がいるのかと思うと感慨深いですよね。
廊下にも絵画などの美術品が飾られており、まるでギャラリーのよう。
お城を見学する上で欠かせないのが屋上です。一面の青い海とガーデンを上から見下ろすことができる絶景スポット。潮風を感じながら美しい景色を堪能するひとときは、まさに贅沢の極みです。
1人通るのがやっとの細い通路など、探検気分も味わえて、子供から大人まで飽きずに見学をすることができるのも特長です。
コバルトブルーの海に映えるカラフルなガーデンは必見
お城を降りて少し歩くとたどり着くのが、セント・マイケルズ・マウントの見どころのひとつ、美しい花々の咲き誇るガーデンです。ガーデンの入り口には係員が立っており、お城とは別途のチケット、もしくはお城とガーデンのコンビチケットが必要になります。
ガーデンに一歩足を踏み入れると、そこはまるで楽園の世界。カラフルな植物たちが真っ青な海によく映えて、思わず感嘆の息が漏れるほど。
ガーデンはいくつものエリアに分かれており、それぞれのエリアで違った雰囲気を楽しむことができるのもうれしいポイント。2021年7月現在は、感染対策として道順が決まっています。進路に沿って進むとすべてのエリアを見逃すことなくまわれるので、地図とにらめっこする必要もなし。思う存分植物を観賞することができます。
お城に行くまでの道と同様に、ガーデンも石畳の道なので、歩きやすい靴やサンダルを履いていくのがおすすめです。
お城からガーデンに向かう途中には広大な芝生があり、チケットの時間までのんびりと過ごしたり、見学が終わった後ひとやすみしたり、家族でピクニックをしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
コバルトブルーの美しい海を眺めながら芝生でゴロゴロと過ごす束の間の休憩は、考えただけで心安らぐひとときですよね。
チケットは完全予約制!事前準備を忘れずに
ボートの予約同様に、セント・マイケルズ・マウントの観光は完全予約制になっており、事前に公式サイトでチケット購入が必須です。
チケットは、「お城のみ」「ガーデンのみ」「お城とガーデンのセット」の3パターンに分かれています。観光シーズンの5月〜9月にかけては、このセットチケットが完売してしまうことも多いので注意が必要です。
どちらも見たい方は早めに予約をするか、「お城のみ」のチケットと「ガーデンのみ」のチケットを別々に買うこともできるので、ぜひ諦めずにどちらもチェックしてみてください。筆者が訪れた際もセットチケットは完売だったので、別々にチケットを買いました。
お城とガーデンを別々で購入した場合、それぞれ入場時間が決まっていますが、入場前や、お城やガーデンの見学をした後でも、島内では自由に過ごすことができます。のんびりと思うままに散策を楽しめるのがうれしいですよね。
美しき魅惑の島、セント・マイケルズ・マウントに魅了されて
美しい景観、自然溢れたパワースポット、まるで博物館のような石城に、植物園のようなガーデン……。さまざまな顔を持つ見どころだらけのセント・マイケルズ・マウントは、モン・サン・ミシェルにも引けを取らない神秘的な島。
調べれば調べるほど奥の深い歴史も、訪れる人々を魅了する理由のひとつです。今までこんな場所があるなんて知らなかったという方も、この記事をきっかけに興味を持ち、いつか行きたい旅先リストに追加していただけたら嬉しいです。
All photos by kana Kawahata