みなさんは台湾の「嘉義(かぎ)」という場所をご存じでしょうか?
台湾というと台北や高雄を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、台湾南部に位置する「嘉義」は日本と深いつながりを持つ場所。日本統治時代には日本人と台湾人が通う学校があり、現在でも日本統治時代に建てられた建造物などが、大切に保管されているんです。
今回は、そんな日本との繋がりを感じさせてくれる、嘉義の観光地やグルメ、台北からのアクセスを紹介します。
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台湾の嘉義ってこういうところ!
photo by 笹まい
台湾南部に位置する嘉義は、ご来光を見ることができる阿里山(アーリーシャン)や、夏至の日に太陽が真上を通過する北回帰線が横切っていることで有名な街です。1895年~1945年の50年間に渡る日本統治時代には、多くの日本人が嘉義に住んでいました。
1931年には嘉義にある嘉義農林学校(現在の嘉義大学)の日本人と台湾人の合同チームが、台湾代表として甲子園に出場し準優勝したことも!この実話は、2014年に永瀬正敏主演で映画化されました。
タイトルは「KANO 1931海の向こうの甲子園」。この作品は台湾で大ヒットし、約1年間のロングラン上映という異例のヒットを達成しました。今後も日本と台湾の歴史を語り継いでいく作品になるはずです。
伝統的な日本家屋が並ぶ檜意森活村
photo by 笹まい
檜意森活村は、日本統治時代に林業が栄えていた際、台湾総督府営林局の宿舎として立てられた日本家屋が集まるエリアです。かつては嘉義内にある阿里山で取れたヒノキを、嘉義から日本へ輸出していた歴史もあります。
1914年~1944年の間に建設された日本家屋が28棟並んでおり、2012年に大改修を実施。改修後はアート展示やお土産屋として利用できる、テナントに生まれ変わりました。私が行った時は、先ほどご紹介した永瀬正敏主演の「KANO 1931海の向こうの甲子園」の展示展が開催中でした!
photo by 笹まい
1930年代当時の日本や台湾の生活をイメージさせる展示物も。昔はこのように正座して、墨をすって一字一字書いていたと思うと身が引き締まりますね。
photo by 笹まい
このような当時の生活で活用されていた貨物自転車などの展示物もたくさんありました!
photo by 笹まい
檜意森活村は、駅から徒歩25分くらいの場所にあるためとても静かで、1930年代から時間が止まっているような雰囲気を感じられます。木々豊かなので散歩しながら当時の雰囲気を感じたり、疲れたらお茶をするのもおすすめです。
・名称:檜意森活村
・住所:嘉義市東區林森東路1號
・地図:
・アクセス:台湾鉄道嘉義駅より徒歩約25分
・営業時間:月曜日~日曜日 10:00~18:00
・電話番号: (05)276-1601
鉄道好きの方におすすめ!阿里山森林鉄路車庫園区
同じ嘉義内にある阿里山森林鉄道の展示エリアです。阿里山の頂上に登るための「阿里山森林鉄道」で実際に運航されていた列車を間近で見ることができ、特に、鉄道好きの方にはたまらない観光地となっています。
個人的に好きな銀河鉄道999を思い浮かばせるレトロな列車は、とてもテンションが上がりました!
photo by 笹まい
また、阿里山はヒノキの名所であることから、取れたヒノキを山の下まで運んでいた貨物列車も保管されています。
photo by 笹まい
実際に使用されていた進行方向を変えるためのターンテーブルも保管されています。なかなかじっくりと見る機会はないと思うので、行った際はぜひ近くで見てください。
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・名称:阿里山森林鉄路車庫園区
・住所:嘉義市東區林森西路2號
・地図:
・アクセス:台湾鉄道嘉義駅より徒歩約20分
・営業時間:月曜日~日曜日 8:00~18:00
・電話番号: (05)277-9843
実際に使用されていた!嘉儀旧刑務所
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1922年に竣工された、日本統治時代に使用されていた刑務所です。入館料は無料で、開館時間は火曜日~日曜日の9:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。この時間帯以外は入館できないので、行く際には必ず日時の確認をしてくださいね。
私が行った時は中国語ガイドのみでしたが、日によっては少し日本語が喋れるガイドさんもいるそうです。ヒノキを使用して造られた建物なため、夏でも涼しいのが特徴的で、当時使われていた刑具や刑務所内での制服も展示されています。
そして、実際に受刑者達が生活をしていた牢屋に入ることも出来るんです!「怖い」と言って逃げる方もいましたが、牢屋に入る機会はそうそうないので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
・名称:嘉儀旧刑務所
・住所:嘉義市東區維新路140號
・地図:
・アクセス:台湾鉄道嘉義駅からタクシー約10分/台鉄北門駅から徒歩約10分。
・営業時間:火曜日~日曜日 9:30、10:30、13:30、14:30の1日4回のみ入場可能
・電話番号: (05)278-9242