TABIPPO社員
中 美砂希 TABIPPO / 編集者・ディレクター

大学卒業後7年半神戸の旅館で勤めたあと、世界一周のために退職。枕が変わると寝れない・方向音痴・語学ができない・とにかく心配性の自分でも世界一周ができることを証明するため、9ヶ月の旅に出発。旅の途中は心配性な性格が功を奏しトラブルやスリの遭遇を回避して帰国。

こんにちは、TABIPPOの中 美砂希です。海外に行っていた日常が当たり前ではなくなってしまった2020年。楽しみがなくなってしまったわたしを救ってくれたのは、沖縄の離島でした。

これまでは海外ばかりに目がいっていたけれど、次は国内のどの島に行こう。なんて思考に変わってしまったのは、沖縄県の竹富町を訪れたことがきっかけでした。竹富町は、八重山諸島に属する9つの有人島と7つの無人島からなる島々の町です。

その中でも、女性のひとり旅にもおすすめしたい、竹富島と波照間島でのゆっくり時間を過ごすリラックス旅についてお話したいと思います。

沖縄の「原風景」が残る竹富島へ

photo by Misaki Naka
石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルから約10分でアクセスできる竹富島。

島の面積は、自転車で数時間あれば観光できるほど小さい島。日帰りで訪れる人が多いのですが、一泊でもいいので宿泊することをわたしはおすすめします。

赤瓦屋根の家屋と、サンゴの白い砂の道が続く竹富島は、どこか懐かしいような、タイムスリップしてしまったかのような不思議な気持ちにさせてくれる場所だったのです。

レンタサイクルでのんびりビーチ巡り

竹富島に到着したら、まずは自転車をレンタル。平坦な道が続き数時間もあれば、主要なスポットを観光できますが、さくさく観光してしまうのはもったいない!時間をかけてのんびり島巡りを楽しみましょう。

photo by Misaki Naka

海に向かって伸びる「西桟橋」

photo by Misaki Naka
竹富島で外せないのが西桟橋。国の有形文化財にも登録されている場所で、海に向かってまっすぐ伸びた桟橋の先には、エメラルドグリーンの海が広がっています。

photo by Misaki Naka
サンセットスポットでもあるので、昼間と夕方で海の表情が変わる光景を目に焼き付けてくださいね。天気が良ければ、西表島が見えることも。

幻の浜が現れる、「コンドイ浜」

photo by Misaki Naka
西桟橋から自転車で5分ほど南に行った場所にあるのがコンドイ浜です。遠くの方に少しだけ海が見えるこの木のアーチ、なんだかわくわくしませんか?

photo by Misaki Naka
アーチをくぐり抜ければ、そこには白い砂浜と透明度抜群のきらめくビーチが!遠浅のビーチには、潮が引いたときに「幻の浜」があらわれます。

photo by Misaki Naka
時間帯によって変わる海のグラデーションを遠くから眺めたり、おだやかな浅瀬で遊んだり。小さな子どもたちの笑い声が響き渡る幸せなひととき。いつまでも眺めていたくなる場所です。

星の砂がみつかる「カイジ浜」

photo by Misaki Naka
コンドイ浜から更に南に行くと、星の形をした砂が拾えるカイジ浜に到着します。手のひらを砂浜に押しつけたら簡単に見つけることができるので、ぜひ探してみてくださいね。

photo by Misaki Naka
星の砂よりも心奪われたのが、この穏やかな海!日陰で休んでさざなみの音をBGMにゆっくりとすごす時間がたまらなく幸せでした。波の音で心が落ち着き、どんどん浄化されていくような気持ちでいっぱいになります。

場所によって海のカラーが違うので、どの場所で見ても飽きません。

お腹が空いたらここでひと休み

行列ができる「そば処竹乃子」

photo by Misaki Naka
たくさん飲食店があるわけではないので、お昼のコアタイムに行くと行列ができていることがある「竹乃子」さん。西桟橋から近い距離にあります。

photo by Misaki Naka
創業は1975年で、ずっとそばにこだわり続けている老舗!八重山そばとジューシーのセットメニューを頼みました。これがまた出汁がたまらなく美味しいんですよ…(くー!思い出したらまた食べたくなってきた)

小腹がすいたら「ぱーらー願寿屋」でデザートを

ぱーらー願寿屋」さんでは、パフェやケーキ、かき氷などのデザートを味わうことができます。中でもわたしのおすすめはパッションフルーツのかき氷!

photo by Misaki Naka
ボリューム満点、ふわっふわの氷がかわいた喉を潤してくれます。

伝統的な景色と島時間をたのしむ

耳を澄まして歩いてみよう

さて、休憩が終わったら今度は自転車を降りて散歩してみましょう。竹富島はサンゴ礁の隆起によってできた島で、集落の道は白いサンゴの砂が撒かれています。

photo by Misaki Naka
家屋は赤瓦が使用され、サンゴの石垣で外壁を囲み、家の周りはフクギなどの防風林で囲まれていて家の向きはほとんどが南向き。

2〜4軒が一区画で区切られている竹富島の伝統集落は、重要伝統的建造物群保存地区に登録されています。

photo by Misaki Naka
集落にある展望台からは、伝統的な赤瓦の家屋を中心に街全体を見渡すことができます。家屋がほぼ同じ面積だとよくわかりますね。

集落を散歩しているとどこからともなく聴こえてくるやさしい三線の音色が「あぁ、沖縄にいるんだ」と、心を癒やしてくれます。そして、自転車や人間よりも優先になるのが水牛車。ゆっくりゆっくり進む水牛が竹富島の時間の流れをあらわしているようでほっこりしました。

photo by Misaki Naka
そうそう、竹富町を応援する「ピカリャ~カード」を持っていれば、水牛車観光の「新田観光」さんでポイントを貯めたり使用ができます。

「ピカリャ〜カード」は、竹富町の美しい自然や動植物、伝統芸能や文化が息づき守られている島々を応援するサポーターズカード。

なかなか竹富町で使う機会がない方でも、全国のサイモンズ提携店(ネットショップ約1,500社)でポイントを貯めることが可能です。

photo by Misaki Naka
使いきれなかったポイントは、そのまま竹富町に寄付されるので、旅ができなくても少しだけ竹富町に貢献できると聞いたので、さっそく取得しました!はやく現地で使いたいなぁ。

竹富島の魅力は朝にあり

竹富島へは日帰りで訪れる人が多いので、夕方から朝にかけては観光客が減って島が静かになります。

早起きして東のアイヤル浜に日の出を見に行った帰り道、島の人が家の前の砂を掃いてきれいに整えている光景に出会いました。島の景観のうつくしさは日々こうやって保たれているんだ、と感動した瞬間でした。

photo by Misaki Naka
この朝の雰囲気を感じてもらいたくて、日帰りではなくせめて一泊して竹富島を体験することをおすすめします。

守られてきた伝統がある

photo by Misaki Naka
竹富島には「竹富島憲章」なるものが存在しています。

「売らない」「汚さない」「乱さない」「壊さない」「活かす」など、島の理念としてあげられています。朝の道の掃き掃除もそうですが、島で暮らす人々が伝統を守ってきた努力があったからこそ、この美しい景色がずっと保たれてきたんだなと思います。

宿泊したゲストハウスで、「この島にいる間ぐらいはコロナのことを忘れて楽しんで!」と言われた言葉が忘れられません。

photo by Misaki Naka
あたたかく受け入れてくれた島の人のやさしさを知ってしまうと、この美しい景観を訪れた観光客のわたしたちも守っていかなければ、と使命感がわいてくるようでした。

竹富島から石垣島に戻ってくると、竹富島にいたことが幻だったのではないかと感じるほど、不思議な気持ちになる島でした。そして、ここにまた戻ってきたい、と思うようになったのです。

日本最南端の島、ハテルマブルーと星空の波照間島へ

写真提供:竹富町観光協会
さて、次は波照間島をご紹介します。有人島では日本最南端で、星空に一番近い場所とも言われるほど、星空が美しい場所でもあります。島の名前は「さい果てのウルマ(サンゴ礁)」からきているそうです。

石垣島から高速船で片道約1時間~1時間30分ほど。小型高速船の場合揺れが大きいこともあるので、酔いやすい人は酔止薬をお忘れなく(わたしは遊園地のアトラクションに乗っているみたいで終始楽しかったです)。

また、一便以外は欠航になる可能性が高いので、ゆとりをもったスケジュールをたてておくのがいいかと思います。

「ニシ浜」でハテルマブルーを眺める

photo by Misaki Naka
まず目指したいのは、多くの人が魅了されるであろうこのハテルマブルーの海!ニシ浜は唯一の遊泳可能なビーチです。坂道を自転車で下っていくとだんだんと広がる青い海。思わず笑顔になってしまいますね。

photo by PIXTA
ニシ浜の「ニシ」は西の方角ではなく、沖縄の方言で「北」を意味します。訪れた時期、悪天候の日が続いていたのですが、一瞬だけ晴れ間を見せてくれた太陽に感謝。きっと、本気のハテルマブルーはこんなもんじゃないんだろうな。

photo by Misaki Naka
海と空が一体化しているみたいで、もう何時間でも眺めていられます。ニシ浜の目の前にある宿が、ペンション最南端。目の前には美しいニシ浜、夜には屋上で満点の星を眺めることができる。なんて最高のローケーション…!次は絶対にここに宿泊しようっと。

日本最南端巡りをたのしもう

波照間島に来たからには、日本最南端巡りを楽しみましょう。竹富島は普通の自転車でも良かったのですが、波照間島はアップダウンがあるので電動自転車を借りるほうがベター。

photo by Misaki Naka
島のマンホールにも最南端の文字。

photo by Misaki Naka
波照間駐在所にはブルーのカラーで日本地図と波照間島の場所が描かれています。

photo by Misaki Naka
最南端の郵便局で郵便を出せば、「最南端の碑」の風景印を押してくれます。

そしてやってきたのは日本の最南端、高那崎。ここに日本最南端の碑がたっています。

写真提供:竹富町観光協会
沖縄が日本に返還される前に、北海道から日本を旅していた学生が最後この場所にたどり着き、自費でつくったと言われています。手作り感が伝わってくる文字ですね。

その前にはくねくねと曲がりくねった石の道があります。こちらは沖縄が返還された後、各都道府県から持ち寄られた石でできており、絡み合った道は沖縄と本土が今後離れないように、といった願いが込められています。

時期によっては南十字星も見える、満天の星

photo by PIXTA
波照間島で忘れてはいけないのが美しい星空!12月〜6月にかけては南十字星が見えるんです。大気が安定しているため、これほどにもはっきりと星がみえるのだとか。

photo by PIXTA
おすすめの撮影スポットは、「日本最南端の碑」がある高那崎から近い場所にある、星空観測タワー。

丸いドーム型のシルエットと星空を一緒に撮影したり、星空と自分がうつっている写真を撮ったり。寝転べば手が届きそうなぐらいに星空がに広がっているので、最高の夜を過ごせると思います。

訪れた時は、残念ながら天候が悪く星空は見えなかったのですが、きっとまた帰っておいでといってくれているのだと思っています。(星空観測タワーは2021年3月現在、不定期開館となっております。)

「何もない」場所じゃない

自転車に乗って走っていると、見えてくる風景はざわざわ揺れるサトウキビ畑、食事中のヤギたち、そして真っすぐ伸びた道の先に見える青い海の景色。

photo by Misaki Naka
島をぐるっとまわってきたわたしに、宿の人が「波照間島は何もない場所でしょ」と声をかけてくれましたが、そうは感じませんでした。

photo by Misaki Naka
確かに東京のような便利さ、あたらしいものなどは島にはありませんが、風を感じながらのサイクリングは、癒やしを求めていたわたしには最高のプレゼントでした。自然あふれる素朴さが、心をリセットする場所としてぴったりだったのです。

時間を忘れてリラックスするなら、離島へのひとり旅

photo by Misaki Naka
離島、ビーチと聞くと、カップルで行く場所とイメージしがちですが、島を訪れてみると女性のひとり旅旅行者が多かったことに驚きました。

コロナウィルスの感染拡大によって自粛生活も続き、開放されたい・癒やされたいと感じている人も多いのではないでしょうか。

photo by Misaki Naka
今はグループ旅ではなく、ひとり旅を楽しんで、自分のためだけにゆっくりと島時間を楽しんでみるのはどうでしょうか。離島では、海外のようにシエスタ(お昼休憩みたいなもの)をはさんで、夕方から再開する商店があったりもします。

島の人たちの暮らしを少し体験しつつ、島にいる間はデジタルデトックスをして時間を忘れ、のんびり楽しむことが何よりの心のリフレッシュになるなと感じました。

離島には、大きな病院もなく年配の方がたくさん住まれているので、感染拡大防止のため島への訪問が禁止されている時もあります。最新情報と感染対策に気をつけながら旅を楽しみたいですね。

コロナが落ち着いたら、また竹富島の西桟橋に戻って、大きく手を広げて深呼吸したいな。

TABIPPO社員
中 美砂希 TABIPPO / 編集者・ディレクター

大学卒業後7年半神戸の旅館で勤めたあと、世界一周のために退職。枕が変わると寝れない・方向音痴・語学ができない・とにかく心配性の自分でも世界一周ができることを証明するため、9ヶ月の旅に出発。旅の途中は心配性な性格が功を奏しトラブルやスリの遭遇を回避して帰国。

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