「地元は行き尽くしてしまって、子どもと過ごす新たな遊び先候補が思い浮かばない…」と、悩んでいるお父さんお母さんはいませんか?

そんな親子で出かける場所に困ったときにおすすめなのが、東京観光情報センターで観光のプロであるコンシェルジュに提案してもらう“セレンディピティな休日の過ごし方”です。自分ではなかなか見つけられない、その地域ならではの魅力に出会うことができます。

この記事では、元『地球の歩き方』編集部員として世界中のガイドブックを手がけ、現在はトラベルエディターとして旅の発信を続ける伊澤慶一さんと、3歳(取材当時)の息子、織くんの親子の休日をレポートしながら、あえてスマホを置いて東京観光情報センターを活用するセレンディピティな1日を、TABIPPOならではの視点でご紹介します! ※すべて撮影時のみマスクを外しています。

伊澤慶一
旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi

(左から伊澤織くん、伊澤慶一さん)

今回の子どもと遊びにいく場所を決めるにあたってヒアリングしたところ、「都内でも気軽に夏の自然に触れ合ったり、ご当地の食材を味わったりできるようなスポットに出かけたいけれど、どこがいいだろう?」と話してくださった伊澤さん。

ここでTABIPPOがおすすめするのが、「東京観光情報センター」で行先を提案してもらうこと。 ここは、東京都の観光情報や近隣エリアの旬の情報に詳しいコンシェルジュに相談しながら、自分好みのスポットを無料で紹介してもらえる施設で、以前の記事でも紹介した「あえてスマホを使わない“セレンディピティな旅”」を楽しむためのスタート地点でもあります。

偶然の出会いこそ旅の醍醐味!東京観光情報センターから始まるセレンディピティな旅

東京都武蔵野市にお住まいの伊澤さんは、以前立川を訪れたときから、エキュート立川内にある「東京観光情報センター 多摩」の存在が気になっていたとのこと。今回初めて東京観光情報センターを利用してみて、伊澤さん親子の休日はどうなったのでしょうか?ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

「東京観光情報センター 多摩」でお出かけスポットをリサーチ


訪れたのは、エキュート立川3階にある「東京観光情報センター 多摩」。JR立川駅直結で非常にアクセスが良く、同じフロアにコーヒーショップや本屋なども揃っているので、周辺に住む人や駅の利用者がお買い物のついでに立ち寄ることも多い場所です。


笑顔で明るく出迎えてくれたコンシェルジュに、親子旅におすすめのスポットを聞いてみることに。「3歳の息子と近場で遊ぶのにぴったりなスポットってありますか?」と伊澤さんが尋ねると、織くんも一緒に資料を見ることができるように、子どもでも座りやすい高さのカウンター席を用意してくれました。


カウンター横のラックにはカラフルなパンフレットがたくさん。壁にある「お子さまと一緒に遊びに行けるスポットMAP」は、コンシェルジュが自らの足で集めた情報をまとめたものだと教えてくれました。


今回は、「この近くで気軽に自然を感じながら、子どもとのんびり過ごせたらいいな」と話す伊澤さんの要望に沿って、緑がある場所を中心に選んでもらいました。「織くんはどこへ行きたい?何が好きかな?」と、子どもの目線に合わせてやさしく問いかけてくれるので、小さな子ども連れのお父さんお母さんでも安心して訪れることができます。織くんも、乗り物が大好きという話を嬉しそうにしていました。


カウンターの脇には、多摩エリアの観光スポットが印刷された「多摩の旅カード」がずらり!見ているだけで「どこに行こうかな?」とワクワクしてきます。


「この鬼の公園、行ったことあるよ!」と織くん。気になったカードをたくさん手にしてご満悦の様子。気になるスポットのカードがあれば、無料で気軽に持ち帰ることができます。今回行かない場所も、次回の旅のプランとしてストックしておけるので便利です。

数多あるカードの中で織くんが特に気になっていた場所は、昭和記念公園!「園内を走る汽車の形のパークトレインがあるので、乗り物好きの織くんも気に入ると思います。緑の中を走るので、風を感じて気持ちいいですよ」とコンシェルジュ。「汽車に乗りたい!」と織くんも大興奮の様子です。

園内にある『こどもの森』にふわふわのトランポリンなどの遊具がたくさんあることや、『霧の森』という真っ白の霧が立ち込める場所があって、大きい公園ならではのスケール感を楽しむことができるということも教えてもらいました。「昭和記念公園はピクニックや季節の花を楽しむ場所ってイメージだったけれど、子どもと一緒に遊べる場所もたくさんあるんですね」と伊澤さん。


この日は、朝が早かったという伊澤さん親子。「昭和記念公園に行く前にランチを食べたいのですが、おすすめのお店はありますか?立川は以前にも来たことがあるのですが、新しいお店があったらぜひ知りたいです」と伊澤さんからの質問が。

「織くんの好きな食べ物は何かな?」とコンシェルジュが尋ねると、「お肉とお野菜が好き!」と織くん。「それでしたら、立川駅南口にオープンしたばかりのJIBARカフェはいかがですか?地元野菜を使った料理を提供していて、お肉やお魚のランチが食べられますよ」とおすすめのお店を紹介してくれました。

さらに「あとは、昭和記念公園に行く途中にあるGREEN SPRINGSにもぜひ立ち寄ってみてくださいね。緑豊かな憩いの場で、お子さんも楽しめる美術館や大きな噴水、お洒落なセレクトショップやレストランなどもあるので、歩いているだけでも楽しいですよ。コーヒーショップもあるので、のんびり一休みするにもおすすめです」と追加情報まで。

このように知りたい情報だけでなく、行きたいスポットに合わせてプラスアルファの提案をしてくれるのも、東京観光情報センターのコンシェルジュに相談する特有のメリットです。

親子ともにワクワクした表情で出発しました。施設内には多摩エリアを中心に都内各地のパンフレットが豊富に揃っているので、何度来ても新たな発見がありそうです。

■詳細情報
・名称:東京観光情報センター 多摩
・住所:立川市柴崎町3-1-1 エキュート立川3階
・地図:
・電話:042-527-8611
・公式サイト:https://www.gotokyo.org/jp/plan/tourist-info-center/index.html#center5

スポット①地場の食材を堪能できる!JIBAR CAFE


JR立川駅南口から歩いて5分、コンシェルジュに紹介された「JIBAR CAFE」を訪れました。「コトリンク Coto Link」という施設の1階、「LULU Terrace」の中にお店があります。

地産地消を目指し、多摩地域で採れた野菜の販売所とカフェが併設されている、2022年6月にオープンしたばかりのお店です。

店員さんから「JIBAR CAFEという名前は、『地場』が由来になっているんです」とプチ情報も教えてもらいました。伊澤さんも「こんな素敵なお店が新しくできていたなんて知らなかった!」と驚いていました。


販売所コーナーには多摩の野菜だけでなく、お米や味噌、お酒もあり、また立川の姉妹都市である長野県大町市(信濃大町)の商品も揃っていました。

カフェでは、立川で採れた野菜や信濃大町のお米を使用したランチがいただけます。どれも無添加で子連れの方にもぴったり!

木目調の広々とした店内。電源とWi-Fiも完備されています

お魚のランチセット ¥1,100(税込)

お子様プレート ミニドリンク付 880円(税込)

お子様が食べやすいようにワンプレートでの提供や、子ども用のカトラリーもあります。(メニューは季節や仕入れ状況により、内容が変更になることがあります。)


お出かけ先でその土地の食材を味わえるのは、子どもにとっても良い経験になります。採れたての地場野菜は鮮度が高い分、味が濃くて甘味も強いのが特長です。

「織は野菜が大好きなんだけど、ここだったら野菜嫌いの子でも美味しく食べてくれそうですね」と伊澤さんも大満足の様子でした。

■詳細情報
・名称:JIBAR CAFE
・住所:東京都立川市柴崎町3-9-25 コトリンク 1F
・地図:

スポット②広々とした芝生でピクニック気分を味わえる、GREEN SPRINGS

芝生エリアは、地域の方の憩いの場となっています

「JIBAR CAFE」がある立川駅南口から北口に移動し、コンシェルジュに紹介してもらった「GREEN SPRINGS」に向かいます。

ここは、カフェ、レストラン、雑貨屋、ホテルや音楽・文化・エンタテインメントなどのイベントが開催される多機能ホール、などが集まる大型の複合施設で、「空と大地と人がつながるウェルビーイングタウン」がコンセプト。天然芝が広がる芝生広場もあって、涼しい季節はここでお昼寝したり本を読んだりして過ごす人が多いそうです。

芝生の隣には水の流れる大きな階段があって、地域の子の遊び場になっています

緑に囲まれた池があり、周辺にはベンチや飲食可能なテーブル席がたくさんあります

施設内にある「GOOD SOUND COFFEE」でドリンクをテイクアウト。店員さんから、芝生広場でテーブルと敷物のレンタルが無料でできるという情報をいただき、さっそく行ってみることに。

芝生広場は晴れている日はとっても気持ちが良く、ピクニック気分で過ごせます。(※芝生を休ませるため、お休みの場合もあるとのことです)

GREEN SPRINGSは緑が多いので、日陰になっているベンチでゆったり休んだり、お散歩気分で施設内を巡ってみたりするのもおすすめです。

■詳細情報
・名称:GREEN SPRINGS
・住所:東京都立川市緑町3-1
・地図:
・電話番号:042-524-2222
・公式サイト:https://greensprings.jp/

スポット③都内トップクラスの広さを誇る!国営昭和記念公園

ランチとドリンクでたっぷりエネルギーをチャージしたあとは、国営昭和記念公園へ。GREEN SPRINGSから公園までは徒歩約10分、電車利用の場合は立川駅からJRでひと駅の西立川駅からすぐで辿り着けます。


「花の丘」では、春はポピー、秋にはコスモスが見頃を迎えます

東京ドーム約39個分に相当する広さを誇る公園で、幅広い年齢の子が楽しめる遊具がたくさんあります。


公園を散歩しながら、織くんが真っ先に目指したのは、お目当てだった園内を走るパークトレイン!


風を感じつつ音声ガイダンスを聴きながら、園内の景色をゆったり眺められるパークトレインは、子どもだけではなく大人も楽しめます。見頃を迎える花のエリアや園内の見どころを紹介してもらえるので、広い園内でも行ってみたい場所を簡単に見つけることができます。


かっこいいパークトレインに乗れて織くんも大喜び。

今回、伊澤さん親子がパークトレインで向かったのは、ユニークな遊具が集まる「こどもの森」。今回のようにパークトレインを使うと子ども連れでも効率よく回れるのでおすすめです!(※停車駅の数は季節によって変わります)


森の家前のカラフルなペンギンたちにお出迎えしてもらい、少し照れた様子で写真撮影!

こどもの森には不思議な遊具がいっぱい揃っているので、思う存分身体を動かすことができます。


巨大なふわふわのトランポリンで遊べる「雲の海」
子どもたちに人気のふわふわしたトランポリン。最初は恐る恐るだった織くんも、途中から楽しそうにジャンプ!園内で初めて出会ったお友だちとも一緒に遊びながら、遊具を満喫していました。

童話の世界のような気分を味わえる「霧の森」
コンシェルジュに教えてもらった「霧の森」にも行ってみました。トランポリンでたくさん遊んで汗だくだった織くんは、「冷たくて気持ち~!」と嬉しそう。伊澤さんと一緒に何度も霧のトンネルを潜り抜けていました。

遊具は保護者の目が届きやすいものが多いので、安心して子どもを遊ばせることができます。


他にも日本一の大きさを誇る「虹のハンモック」や、こどもの森を一望できる「太陽のピラミッド」など、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなスポットが盛りだくさん!

「久々に子どもと一緒に身体を動かしてめいっぱい遊びました」と、満足したところで、今回のセレンディピティな休日は終了。スマホでは見つけられなかったような魅力の発見や出会いがあり、その地域ならではの料理を満喫することができました。

■詳細情報
・名称:国営昭和記念公園
・住所:東京都 立川市緑町 3173
・地図:​​
・電話番号:042-528-1751
・公式サイト:https://www.showakinen-koen.jp/

<次の旅先の候補に!まだまだあるコンシェルジュ直伝のおすすめスポット>

この日、巡った場所は3つでしたが、「京王レールランド」(日野市)や「多摩動物公園」(日野市)、「屋内・冒険の島 ドコドコ」(立川市)といったスポットも紹介してもらいました。

中でも織くんが特に興味を示していたのが、「屋内・冒険の島 ドコドコ」。


「屋内・冒険の島 ドコドコ」は、独自のデジタル技術とアナログな遊びを組み合わせた遊具で遊べる施設です。裸足になって草原をかけまわったり、滝をすべったり、雲の上で飛び跳ねたりと、ワクワクするような体験を親子で楽しめます。


屋内なので、雨の日や暑くて熱中症が心配な日のお出かけにもぴったりです。織くんも、「次のお出かけはここでいっぱい遊びたい!」と楽しみにしていました。

■詳細情報
・名称:屋内・冒険の島 ドコドコ
・住所:東京都立川市曙町2丁目39-3 立川髙島屋S.C. 8階
・地図:
・電話番号:042-519-3286
・公式サイト:https://bandainamco-am.co.jp/others/docodoco/

東京観光情報センターが提案するセレンディピティな休日

「東京観光情報センター 多摩」で、親子で楽しめる緑豊かな場所を案内してもらいました。観光のプロに相談することで、自分では見つけられなかったスポットやその地域の魅力を知ることができて、今までとは違った休日を過ごすことができました。


伊澤さんも「編集者という仕事柄、スマホや本で調べてから旅に出ることが多いですが、コンシェルジュの方に教えてもらったコースで1日過ごしてみたら、自分では探せなかったその土地ならではの情報や学びをたくさん得られました。都心からそんなに離れていないのに、自然にふれあいながら親子で楽しく過ごせて、充実した休日になりました」と大満足してくださった様子。

織くんも終始笑顔で、「行ったことのないところで、たくさん遊べて楽しかった!」と答えてくれました。

ぜひ、みなさんも次の休日は、東京観光情報センターで旅先を相談してみてはいかがでしょうか。

All photos by Yuki Yamashita

その他

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

RELATED

関連記事