ライター
mai 薬剤師/トラベルライター

海外・国内ノマドワーカー。 働き方・生き方を考え直して薬剤師→フリーランスへ。 海外10カ国、国内では沖縄から北海道など様々な土地で派遣薬剤師・ライター・ブロガー・ディレクター等を行う。大好きな旅をしながら働いています。

こんにちは、薬剤師ライターのmaiです。海外旅行に行く際、「海外の薬局は外国語だとよく分からない……本当にこの薬でいいのか不安」「日本の薬を持っていきたいけど、何をどのくらい持っていけば良いんだろう」など、迷ったことはありませんか?

この記事では、海外旅行に持っていくべき薬の種類や量、おすすめのピルケースなど持ち運び方法についてお伝えしていきます。また、持っていくと便利な予防アイテムについてもご紹介します。しっかり準備をして、海外旅行を存分に楽しんでください!

海外旅行に持っていくべき薬の種類

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海外では、日本で見慣れた市販薬は購入できませんよね。旅行先で購入できる薬の説明書きは外国語で、パッケージも見たことのないものばかり。現地で購入する際に、不安になる方も多いのではないでしょうか。

以下では、海外旅行に行く前に用意しておくと便利な、いざという時に役立つ日本の薬について紹介していきます。

痛み止め

痛み止めを持っておくと、頭痛・生理痛・歯の痛みなど、急な痛みに襲われた時に安心です。海外旅行では、急にけがをしてしまった場合や疲れにより、頭痛などが起こる可能性は十分にあります。必要な時に対応できるよう、痛み止めは持参しておきましょう。

また、ほとんどの痛み止めは、解熱剤としての効果も発揮します。痛み止めにはさまざまな種類があるので、今まで使用したことのあるものや病院で処方された薬を持っていきましょう。

 

風邪薬

海外旅行では、時差や気温の変化、ストレスなどで体調を崩してしまうこともありますよね。総合風邪薬なら喉の痛みや咳、鼻炎症状や発熱など、さまざまな症状に対応できます。

風邪は、ひきはじめにどう対応するかが肝心です。海外で症状が悪化しないように、自身でできる対策をしておきましょう。

 

整腸剤

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普段と違う環境や、衛生環境が整っていない場所での食事は、体調を崩してしまう可能性もあります。「食あたりで寝込んでしまい、せっかくの旅行が楽しめなかった」という海外旅行者の話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

整腸剤は、水なしで飲めるタイプもあるため、どんな場面でも対応できます。特に、発展途上国に行く方は持参しておきましょう。

 

酔い止め

飛行機、長距離バス、補正されていないデコボコ道。慣れない旅行先での移動では、普段は酔わない人も酔ってしまう可能性は大いにあります。疲れている時や不安な時は、酔い止めを飲むことをおすすめします。

水なしで飲めるものや味がついているものなど、市販の酔い止めにはさまざまな種類があります。移動の度に飲む可能性もあるので、多めに持参しておきましょう。

海外旅行に持っていくべき薬の量

持っていくべき薬の種類は分かるけど、どのくらいの量を持参しようか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。ここでは海外旅行に行く際に、持っていくべき薬の量についてお伝えしていきます。

持病がある方、毎日飲むべき薬がある方

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海外旅行では、持ち物を紛失してしまうことや盗難に遭う可能性も考えられます。持病があり毎日服用すべき薬がある方や、医師から処方される薬がある方は、日数よりも3〜4日分ほど多めに持っていくことがおすすめです。

トランクと手荷物で収納場所を分散させておく、出かける際はすべての薬を持たず、残りは鍵をかけて保管しておくなど、何かあったときでも対応できるようにしておきましょう。

頓服薬の場合

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頓服薬とは、急な発作や症状が出た時に服用する薬のこと。例えば、急に熱がでたときの解熱剤、時差で眠れないときの睡眠剤など、さまざまな種類があります。

普段は薬を飲まなくても、海外旅行では急な症状に悩まされる可能性があるので、自分が必要と感じる薬を持参するのがおすすめ。使用量は海外での滞在日数によっても変わりますが、「ここの移動では酔い止めが必要だな」「私は生理痛が重いから、痛み止めを持っていこう」など、予想できる部分はあるかと思います。

旅先で必要と感じる薬については、多めに持参しておくと安心です。頓服薬は、細かい服用の時間帯は特に決められておらず、いつでも服用できる薬ではありますが、1回服用量を守り、連続で服用せずに決められた間隔を開けて服用しましょう。

気をつけて!海外に持ち込める薬は原則1ヶ月分

日本から海外に持ち込める薬は原則1ヶ月分と決められています。それ以上持参する場合は、処方箋のコピーや医師による英語の「薬剤携行証明書」を用意しておきましょう。英文薬剤携行証明書とは、主治医または薬を調剤した薬剤師が作成・署名サインして作成する英文の証明書です。

薬剤携行証明書には規定されている文章の形式はなく、公的な文章ではないため、「これがあればどの薬も必ず持参できる」という保証があるわけではありません。しかし、持ち運ぶ薬の量が多い場合は、テロ対策やトラブル発生を防ぐためにあらかじめ用意し、他国の行政機関などに質問された際に提示できるようにしておきましょう。

主治医に依頼できない場合は、お薬手帳をもとに日本旅行医学会の認定医に依頼し作成してもらうこと、海外に持参する医療文章を作成する専門の会社「旅の医学社(オブビオース・メディカ)」に依頼することも可能です。

例えば、旅の医学社(オブビオース・メディカ)にて作成を依頼する際、1通6,600円(税込)で作成、約10日で手元に送付されます。英文なので時間がかかる可能性もあるため、早めに依頼しておきましょう。あらかじめ滞在日数と薬の量を確認し、旅行先の国での薬に対する規則について調べることも大切です。精神科などの薬は細かくルールが決められているため、予め主治医への相談を忘れないようにしましょう。

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海外・国内ノマドワーカー。 働き方・生き方を考え直して薬剤師→フリーランスへ。 海外10カ国、国内では沖縄から北海道など様々な土地で派遣薬剤師・ライター・ブロガー・ディレクター等を行う。大好きな旅をしながら働いています。

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