みなさんの中には、旅から帰ってきた後のキャリアに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。あるいは、旅から帰ってきてからのことが不安で、なかなか旅に出る勇気が出ない人もいるかもしれません。
今回の記事では、旅から帰国後に起業し、社長になった人たちを紹介します。彼らは旅の中でさまざまな経験をし、それを帰国後の起業に役立ててきました。
旅に出てさまざまな価値観に触れ、視野を広げてきたからこそ、新しい素敵なアイディアが浮かぶことも。そんな旅が仕事に活かされ、今素敵な会社を作り上げている8人の社長をご紹介します。
株式会社エイチ・アイ・エス 澤田秀雄代表取締役会長兼社長
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国内旅行会社大手「H.I.S.」の澤田社長はドイツの大学に留学中、ヨーロッパ・アフリカ・アジアなど、50ヶ国以上を旅していました。帰国後、現「H.I.S.」の前身となる格安航空券販売会社「インターナショナルツアーズ」を設立。
長崎にあるテーマパーク「ハウステンボス」の再生や、ロボットがサービスを行う「変なホテル」のオープンなどでも注目を浴びました。2018年3月からは、経営トップとしては異例の長期一人旅に出発し、話題に事欠かない人物です。
株式会社メルカリ 山田進太郎代表取締役会長兼CEO
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今年東証マザーズに上場した「メルカリ」を設立し、現会長を務める山田氏。彼は自ら設立した「株式会社ウノウ」をアメリカのソーシャルゲーム会社「ジンガ」に売却後、2012年に退職して世界一周に旅立ちました。
新興国を周る中で人口増加におけるモノ不足を感じ、フリマアプリの参入に踏み出すことを決めた山田氏。能力ややる気があっても機会が得られない人を目の当たりにし、恵まれた環境にいる自分が世界に挑戦しないのは申し訳ないという想いを抱いたそうです。
株式会社Voicy 緒方憲太郎代表取締役CEO
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大学卒業後に公認会計士となって働いた後、29歳で世界一周した緒方氏。旅中にNPOを立ち上げたり、ニューヨークの四大会計事務所の一つで働く経験もしています。帰国後には300社以上のベンチャー企業を支援し、自らもボイスメディア「Voicy」を設立しました。
彼はベンチャー支援をしながらたくさんの企業を見てきた中で、自分も付加価値を生み出せるサービスをつくりたいと考えました。座右の銘は「道に迷ったら、オモロイほう」。お金や安定を考えずに生きてきた結果、今の自分があると言います。
GPSSホールディングス株式会社 目﨑雅昭代表取締役社長
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再生可能エネルギー事業を手がける「日本メガソーラー整備事業株式会社(現GPSSホールディングス株式会社)」を設立した目崎氏も、世界中を旅した旅人の一人。大学卒業後に就職した金融系の会社を退職した後、約10年間で100ヶ国以上旅しました。
旅中に価値観が大きく覆され、その経験をもとに帰国後に『幸福途上国ニッポン』という本を書きました。自分の考えを発信していく中で共感してくれる人が現れ、縁あって出会った人物の持ちかけで、「人が幸せになれる会社をつくろう」と起業を決意したそうです。