社会人になっても旅を続けたい人:行ったことのない場所に訪れて、新しい人々、文化、情景に触れるのが大好きです。社会人になっても、趣味である旅行は続けたい。ただ、人生を旅に捧げるのではなくて旅と仕事を両立するのが理想ですが、どんな方法がありますか?
という質問に対して、51ヶ国120都市で出会った旅人たちの職業を紹介する形で回答します。
記事の内容
・旅人の職業
・旅を続けられる仕事の特徴
・旅に理解がある会社の見つけ方
今回の記事では、まず旅人たちがどんな仕事と旅をしていたのかを紹介します。次に旅人の職業から分かる旅を続けられる仕事の特徴を解説します。最後に、旅に理解がある会社を見つける方法をお伝えするという流れです。
僕自身は7年前から若者に旅を広める仕事をしていて、4年前に株式会社TABIPPOという形で法人化しました。学生、社会人に限らず、年間1000人以上の旅行好きに出会って話をしているので、これまでの経験で気づいたことを踏まえて解説を進めます。
旅人の職業
カメラマン
「カメラマンは稼げる仕事じゃないけど、大好きなカメラと旅が続けられるのは最高だよ」と、言ってました。「本当に撮りたいのは風景写真だけど、それだけじゃ厳しいからスタジオで宣伝用写真を撮ったりもするんだ」という話もありました。
ビデオグラファー
友人のビデオグラファーは「世界で何が起こっているのかをダイレクトに伝えられるのは映像だと思う」と言って、デモや紛争を撮るために世界中を旅しています。「それらの映像は報道機関が買い取ってくれても、数万円程度にしかならないから、日本にいる間はコマーシャルやミュージックビデオの仕事もする」とこぼしていたあたりは、カメラマンと同じ発想ですね。
バイヤー
日本のセレクトショップで売られている雑貨や衣服は海外、特に東南アジアから輸入されたものが数多くあります。「ベトナムのホーチミンでバッグを買ったら、新宿の有名なセレクトショップに同じバッグが並んでいた。価格は3倍になっていた」という実話が示すように、海外で安く買う→日本で高く売るという方法を支えるためには、現地を訪れるバイヤーが必要です。
看護師
海外旅行先で医師とは会ったことがありませんが、看護師の方とはよく会います。特に女性は、看護師と薬剤師、ライターがTOP3です。看護師の方に聞いたところだと、退職しても帰国後に仕事が見つかりやすいこと、バイトの看護師でも稼げる(時給が高い)こと、地方や離島でも仕事があることの3つが良い点だそうです。
薬剤師
薬剤師の方も看護師と同様に、仕事の見つけやすさ、時給の高さ、日本中どこでも仕事があることがメリットです。ただし、看護師と薬剤師は日本国内で有効な国家資格なので、海外でそのまま働けるわけではありません。なお、美容師の場合は実はニューヨーク州では日本の美容免許が有効だったりします。
弁護士
世界193ヶ国全てを訪れた友人の職業が弁護士でした。日本で半年ほど弁護士事務所で働き、残りの半年は海外を旅するというライフスタイルを20年近く続けてきたという話でした。
Webライター
2014年頃から多く出会うことになったのが、Webライターです。理由はこの頃からWebメディアが増え、たくさんのWebライターが必要になったため。同時に、クラウドワークスなどのWebサービスがライターとメディアを繋ぐプラットフォームとして機能したからです。Webライターはインターネットを使って記事や写真を納品しているケースが多く、出社や在席の義務がありません。
旅行先での経験を文章にして納品するトラベルライターと呼ばれるライターもいれば、旅行は執筆の内容と関係なくあくまで趣味にしている場合もあります。なお、旅行系のWebライターを募集しているメディアについては、こちらの記事にまとめました。
» 旅行ライターを募集している8つのWebメディア | Work Life Chaos
ブロガー
Google Adsenseやアフィリエイトを提供するプラットフォーム、Amazonアソシエイトなどのインターネットを使って個人がお金を稼ぐ方法が多様化したことを受けて、自分のブログで稼ぐプロブロガーと呼ばれる職業が生まれました。
Webエンジニア
インターネットに関するビジネスの市場規模が大きくなるにつれて、Webサイトやサービス、アプリを開発するエンジニアが不足するようになりました。企業で働くWebエンジニアが独立してフリーランスとなるケースが増えてきました(年収もフリーの方が高いそう)。
また、TECH CAMPなどのエンジニア学習オンラインサービスもここ2-3年で一気に増えて、素人からでもWebエンジニアを目指せるようになりました。僕は長期休暇が取れたので、フィリピンのエンジニア留学で学びました。
Webデザイナー
Webサイトのデザインやバナーなどを作るWebデザイナーの需要も高まっています。女性の場合はエンジニアとデザイナーでデザイナーを選びがちなのですが、1点覚えておいて欲しいことがあります。
これまでロゴやチラシ、ポスターなどをデザインしていた人がWebデザイナーに移行しているので、Webエンジニアと比べると仕事の単価が低く、競争があることです。また、Webデザインを勉強するサービスはあまり充実していません。