ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

読者の背中を押してくれるインスタグラムの投稿が人気を集めるつゆ子さん。大学を退学してアフリカにボランティアに行ったり、大手旅行会社を退職してフリーランスとして活動したりと、一風変わったキャリアを歩んでいます。

今回は、つゆ子さんと10年来の友人であるTABIPPO編集部の西嶋が、夢だった世界一周をやめて海外ボランティアを選んだ理由や、フリーランスとしてのキャリアについて質問してみました!

つゆ子さん

16歳でインドに行き、人生激変。「海外って面白い!世界をもっと見たい!」と思い、学生時代はバイトに励んで時間を見つけては海外へ。大学卒業後は、旅行会社で団体旅行の営業マン、ゲストハウス正社員、コンサル会社でホテルプランナーを経験。現在は、海外ノマドを目指してSNSを中心に発信活動中。インスタグラムでフォロワー1万人突破。

Instagram:@tsuyukofficial

 

西嶋結

出版社出身、今はビジネス書を要約する仕事をしています。2012年に半年間の旅行を経験し、現在に至るまで訪れた国は60か国ほど。日本では積極的に引きこもっています。つゆ子さんとは、旅好きが集まるコミュニティで出会う。

Twitter:@yuitabi1990

 

「世界一周は余裕!」だから、アフリカへ

――お久しぶり!いつもインスタ楽しみに見てるよ。まず、自己紹介をお願いします。

つゆ子です!これまで22か国を旅して、通算800日以上を海外で過ごしてきました。今は主にインスタグラムで人生経験や人生観について発信活動をしています。

――ずっと海外好き、旅好きだよね。旅好きになったきっかけはなんだったの?

旅に興味を持ち始めたのは、1995年から2008年にかけて放送されていたテレビ番組「世界ウルルン滞在記」(毎日放送)がきっかけ。芸能人が世界のどこかでホームステイや職業体験をする番組です。

たとえば、ギャル曽根さんがベルギーのゴディバでチョコレート職人の修業をしたり、溝端淳平さんがタイの山岳民族「カレン族」の村にホームステイをして自給自足体験をしたり。自分の知らない世界をのぞけるのが楽しくて、毎週TVにかじりついて見てたよ。

そして、転機が訪れたのは16歳のとき。とあるエッセイコンテストで最優秀賞をいただき、インドへのスタディツアーにご招待いただいたの。その旅行が刺激的で楽しくて、世界一周を夢みるようになったんだよね。

――高校生のときから海外に興味があったんだ。大学生のときもいろいろ行ってたよね?


ベトナムのメコン川にて

立命館大学在学中に、プレ世界一周として3週間の東南アジア一人旅に挑戦したよ。そのとき、「世界一周は余裕だな!」と感じて、アフリカのボランティアに興味を持ち始めました。

――このあたりから武勇伝が始まる!(笑)

20歳のときに大学を中退して、アメリカのNPO団体に所属。英語はほとんど話せなかったんだけどね。

その団体では、アフリカに行く前にアメリカで募金活動をすることになっていて。アフリカでのボランティア活動資金として、2ヶ月かけて1人で$6800を集めました。

その資金をもとに、NPOの赴任地であるアフリカのモザンビーク共和国へ。1年間ボランティア活動に従事したあと、大学に再入学して、24歳で卒業しました。

――卒業後は、旅好きなら誰もが憧れる、大手旅行会社へ。

新卒で大手旅行会社に入社したんだけど、異常なほどに事務作業ができなくて……。のちに自分が発達障害(ADHD)っていうことがわかって、新卒入社後半年で退社することに。

その後は、ゲストハウスの正社員に。2年ちょっと働いて、世界中に友だちができて超楽しかったけど、人生を見つめ直したら「このままでいいのかな?」と思っちゃって。それでコンサル会社に転職したけど、そこも全然合わなくて入社後2ヶ月で退職した(笑)。

それが2018年4月末の話で、その後は1年間全財産を使って遊びまくりました。ずっと憧れてた五つ星ホテルに泊まったりビジネスクラスに乗ってみたり、BTS(Kpopアイドル)のコンサートを見るために、本場韓国まで行ったり。シャッター音無しのiPhoneが欲しくて、思いつきでハワイまでiPhoneを買いに行ったこともありました。

今はフリーランスとして、自分で仕事を生み出すべく、日々研究中!

 

 

退学だって人生のスパイスになる

――世界一周じゃ物足りなくて、アフリカを選んだってことだよね。他の地域ではなく、アフリカだったのはなぜ?

まず、純粋にアフリカに興味があったから。

いろいろな国・地域に一人で行く自分はイメージできたけど、唯一怖かったのがアフリカなんだけどね。「飢餓・貧困・犯罪」のイメージが他の地域よりも強くて、現地の情報も当時は今以上に少なくて。でも「怖い気持ち」より「行きたい気持ち」の方が勝っていて、いつしかアフリカに行くことが夢になってたの。

もうひとつは、 ボランティアで人の役に立てたら嬉しいと思ったから。

アフリカに行きたい、でも一人では不安。そう悩んでいたときに、海外ボランティアの広告を見て「コレだ!」と。せっかくアフリカまで行くなら少しでも長く滞在したいし、現地の人の役に立てたら最高じゃない?それに、団体に所属して渡航すれば、もしものときも安心だし。破天荒なように見えて、リスクヘッジはばっちり(笑)。

――確かに、堅実なところもあるよね(笑)。それにしても、休学じゃなくて退学したんだよね。休学する旅人は多いけど、退学した人ってあまり聞いたことないかも。

大学から「ボランティアのための休学は認められない」って言われたの。

でも、大学の都合で自分がやりたいこと諦めるなんてしたくない。それに、私が通っていた大学は、退学後2年以内に再入学試験を受けて合格すれば、復学+取得済みの単位を全部復活させられる制度があったの(※2011年当時)。

100%再入学できる保証はない。でも、それくらいのリスクがあったほうがアフリカでの活動も頑張れそうだし、何より自分の人生の中に「大学退学歴」があるのはおもしろいかなと思って退学してみた!(笑)

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西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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