今回はトルコの基本情報をお伝えします。長年、トルコは欧州文化とアジア文化の両方が味わえる国として、多くの観光客を魅了してきました。ところが、国際環境とトルコ内部の政変により、状況が変わってきています。そのような流れを念頭にトルコの基本情報をお伝えします。
*編集部追記
2017年2月に公開した記事に新たに加筆しました。(2017/8/22)
2017年2月時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
トルコに行ってみての感想
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私がトルコを訪れたのは、2015年の初夏でした。気温は東京と同じような感じで、日差しは強かったですが、乾燥しているため日陰に入ると涼しく過ごしやすかったです。
基本的にほとんどの国民がイスラム教徒ですが、それほど宗教に厳しくありません。トルコ人は親日の人が多く、気さくで、客をもてなすのが好きです。
治安も悪い感じがしなかったので、安心して観光することができました。
旅行のルート
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私はイスタンブールから入国し、到着日からイスタンブールに4泊、カッパドキアに3泊しました。あまり急ぐルートが好きではないため、都市ごとにゆっくりと観光できるようにスケジュールを組みました。
ご飯もおいしく、居心地も良かったので、もっとトルコにいたいと感じたくらいです。
基本情報
トルコ共和国はアジアとヨーロッパにまたがる国で、日本の約2倍の面積である約81万4758km2に約7770万人が住んでいます。首都はアンカラ。
民族は、トルコ人を中心にクルド人、アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人等で構成されます。イスラム教徒が多く住む国です。(2014年の統計による)
物価
トルコは「安い国」というイメージがあるかもしれません。日本と比較すると安いですが、地域によって異なります。イスタンブールのレストランのコース(スープ、前菜、メインディッシュ)を頼むと1500円前後になります。同じくホステルのドミトリーは1000円前後からです。
治安
問題は治安です。シリア紛争の影響を受け、トルコでは絶対に行ってはいけないエリアが存在します。まず、シリア国境沿いの町を訪れるのはやめておきましょう。不測の事態が考えれます。また、イランへ陸路で抜ける場合は必ずシリア国境を避けるコースを選びましょう。
また、イスタンブールなどでは警備が強化されているので、時間には余裕を持って行動するのがコツです。特に、帰りの際、イスタンブール空港へ行く際には十分にご注意ください。検問などで時間を取られる可能性があります。
2017年2月時点、外務省の海外安全ホームページではイスタンブールは4段階中の危険情報レベル1となっています。周辺国と比べると、エジプトの首都カイロやヨルダンの首都アンマンと同じレベルですが、イスタンブールでは2016年からテロが続いてます。
そのため、渡航される場合は、最新の情報を入手し、軍・警察関係施設に近づかない、不審な状況を察したらすぐにその場を離れる、などテロに対する注意を強化してください。
気候・服装・旅行シーズン
Birol Baliさん(@balibey)が投稿した写真 – 2016 10月 30 2:04午前 PDT
トルコの旅行シーズンは4月から10月まで。この時期は比較的雨が少ないので、観光に適しています。ただし、夏の時期であっても地域によっては、晩に冷え込むことがあります。トルコを周遊する際は夏でも長袖は用意しておきましょう。オフシーズンは11月から3月になります。
交通事情
日本との時差は7時間(サマータイムの場合は6時間)。日本からイスタンブールまでの飛行時間は約12時間。短・長距離移動にはバスを使うのが一般的です。
鉄道もありますが、まだ整備が行き届いておらず、本数も少なめ。トルコは東から西に長いため、バスを使ってもかなり長時間の移動となります。体力的に厳しい場合は、飛行機を使うのも手。
通貨
トルコの通貨は「リラ」です。2016年現在、1リラ=33円となっています。トルコで両替する際は、空港で必要最低額で両替をしましょう。そして、メインはバザールの両替所で済ませればOKです。トルコでは円からの両替もできますが、最も確実なのはユーロかドルです。
ビザ
日本の一般または公用のパスポート所有者で、90日以内の観光および商用目的の渡航の場合、ビザは免除されています。就労や留学など90日以上を超える場合は、ビザが必要です。詳細は、在トルコ日本国大使館で確認してください。