ライター
もりなつ フリーライター&ヘナタトゥーアーティスト

シンプルに生きるを目指しているライター。21歳のワーホリ以来、海外にドハマり中。現地でのハプニングを楽しむ旅が好き。

こんにちは、もりなつです。日本は世界屈指の温泉大国ですが、温泉は日本だけではなく、世界中で楽しめます。

あまり知られていませんが、実は、イギリスにも天然温泉があり、世界遺産の街として知られているバースという街に、紀元前1世紀ごろから存在しています。

そんなバースで温泉の歴史に触れてみませんか?日本とはまた違ったスタイルの温泉や文化を知れるかも!

 

ロンドンに次ぐ観光地バースとは

photo by もりなつ

バースはロンドンから南西の方向に電車で1.5時間ほどの場所に位置しています。温泉の発祥の地とも言われている「バース」は、地名が「BATH(お風呂)」が語源となっているのだとか。

ローマ時代から親しまれてきたイギリス有数の温泉地ですが、ローマ軍の撤退と共に、街は衰退し温泉も閉鎖されてしまいました。その後、18世紀にはバースの街は復活を果たし、上流階級の貴族たちのリゾート地として栄え、再び温泉保養地として注目されるようになりました。

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聖なる泉として古代ローマ人に愛されていた温泉の遺跡は1,880年ごろに発見され、現在ではローマ浴場博物館(ローマン・バス)として一般に公開されています。

そして、ローマ時代の浴場跡やバース寺院、ジョージア様式の統一された街並みは、1987年に世界遺産に登録されました。さらに、2006年には、天然温泉施設である「サーメ・バース・スパ」がオープンしたのです。

 

バースには長い歴史があった

photo by もりなつ

バースの歴史は長く、もともと住んでいたケルト人が、バースで発掘された温泉を人間が神々と交流できる神聖な地として、信仰の対象にしていたようです。そしてバースが温泉の街として発達したのは、その後、2世紀ごろのローマ時代。

しかし、ローマ軍が撤退してからは温泉は利用されなくなり、忘れ去られてしまいました。12世紀ごろになるとノルマン人が温泉を発見して、ローマ時代の石壁をベースに石造りの浴場を造るように。そして、修道院が管理し始め、医療目的として使われるようになったのです。

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その後は宗教革命により、修道院が取り壊され、一般的に使われるようになりました。18世紀にはイギリス女王であったアン女王によって、バースの街は復活し、上流階級の貴族たちのリゾート地として栄え、再び温泉保養地として注目されるようになりました。

1978年までは観光客の入浴が許されていましたが、ウイルス感染による髄膜炎という病気で死者が出てしまったため、入浴は禁止に。今も水を触ることすら禁止されています。

 

ローマン・バスを見学

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バースに来たら見逃せないのが、このローマン・バス(The Roman Baths)。ここが2,000年以上前にローマ人が築き上げた温泉複合施設です。当時は神殿を兼ね備えたレジャーセンターのような場所として人々が集まっていました。

現在のように身体をキレイにしたり、サウナで汗をかいたりするだけでなく、社交の場、そして、神に祈りを捧げる神聖な空間とされていたそうです。

photo by もりなつ

また、施設はとても充実していて、大浴場のほかに温水プールやサウナ、そして、なんと床暖房まで完備されていたとか。

館内にある源泉の「キングス・バス」は、今でもお湯がたくさん湧き出ていて、入浴はできませんが、飲泉ができるので興味のある方は試してみてくださいね。

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日本語のオーディオガイドもあるので、ローマン・バスの歴史を詳しく知りたい方は利用してみるのもおすすめ。

■詳細情報
・名称:The Roman Baths
・住所:Roman Baths, Abbey Church Yard, Bath BA1 1LZ
・地図:

・アクセス:バーススパ駅から徒歩10分ほど
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:不定休
・電話番号:+44 1225 477785
・料金:£14.40~20.70(約2,050~3,000円)
・公式サイトURL:https://www.romanbaths.co.uk/
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