ライター
Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

ロゴに込められた、「ume,yamazoe」への想い


「umeのロゴって、どんなイメージで作られたんですか?」

食後の和紅茶をいただきながら談笑していたとき、隣に座っていたご夫婦の何気ない質問から、オーナーさんの想いを伺うことができました。


世の中には、いろんな人がいる。障害を持った人や病気を持った人など、そんな多様性を理解し、調和共存できるコミュニティをつくりたい。

山添の自然を肌で感じることで、きっと感覚にゆるみができ、距離が縮まる。たくさんの自然に触れる時間を体験すれば、あらゆるものが共存していることを実感してもらえるはず。

そのような想いから、「宿」というスタイルを選び、このホテルをつくったということでした。


「交わり、ともに共存できる場所」であることを連想できる、という意味を込めたロゴマーク。

他にも、この場所に関わるさまざまなコンセプトをデザイナーさんに伝えて、つくってもらったものだと語ってくれました。


「いろんなハンディキャップを抱えている人が、積極的に来てくれる場所になれたらいいな」と話すオーナーさんのブレない想いは、このホテルのあらゆる箇所にあらわれています。

改めて、このホテルが絶景と食事を楽しむだけの場所ではないことに気づかされました。


部屋に帰る途中で聞こえた、大きな雨音。満天の星空はまたの機会になりそうです。

明日の天気予報も雨。

「朝日は難しいと思うけど、朝もやに包まれる山添村も絶景ですよ!」というスタッフさんの言葉に期待を込めて、ふかふかのクイーンベッドに横たわると、あっという間に眠りについてしまいました。

目覚ましは、朝もやがかかる幻想的な村風景


「念のため」と朝日の時間にセットしたアラームよりも、なぜか10分ほど早く起きてしまった朝。

外を見ると、スタッフさんの話の通り、朝日は見えないものの、少しずつ「朝もや」が出てきています。


村を幻想的に取り囲む「もや」は、日が昇るにつれてどんどん増えていき、雲の間から差す光と相まって、昨日とは違う美しさを見せてくれます。


光が入ると「めぶき」の部屋はいっそう美しく輝き、最高に幸福度の高い朝を迎えることができました。

幸せあふれる、宝箱の中の朝ごはん


贅沢な朝は、まだ続きます。

大きな木箱に入って運ばれてきた朝食の蓋を開けると、体に優しいおかずたちが、ずらり。宝箱を開けるような粋な演出に、朝から心が躍ります。


作りたての温かいごはんを、日が差し込む縁側でいただく時間は、至福のひととき。


珍しい「白い卵焼き」は、お米を食べて育った鶏が産んだ卵でつくったものだそう。山添でつくられた食物に感謝しながら、温かい朝ごはんを味わいます。

自然に身を任せるサウナで、「ととのう」の意味を知る


「ume,yamazoe」を語るなら、忘れてはならないのが「サウナ」です。

クラウドファウンディングを通して建てられた、国内では珍しい「フィンランド式サウナ」。

日本によくあるサウナの多くは、温度が高くて湿度が低い「乾式サウナ」と呼ばれているものですが、フィンランド式サウナは、温度が低くて湿度が高い「蒸気式サウナ」と呼ばれています。


朝食後、サウナ大好きな夫に連れられて、体験してみることに。サウナ利用は時間予約制となっているため、貸し切りで楽しめることも、嬉しいポイントです。

「サウナ」と聞いたら、ひたすらに暑い場所で汗をかき続けるイメージ。私は正直苦しくて、あまり得意ではなかったのですが、今回フィンランド式サウナを体験して、サウナのイメージが大きく変わりました。


室温が比較的低いので、サウナの中に入っていても思ったほど息苦しくなく、じっくりと汗をかいていくことがむしろ気持ちいい。

ロウリュは、なんと大和茶から作られた紅茶。かけるたびに甘い匂いが鼻をくすぐります。アロマの種類は日替わりとのこと。


本場フィンランドでは、汗をかいたら湖にダイブしたり、湖畔で涼んだりするそうなんですが、こちらでもしっかり同じようなことができます。

湖の代わりに水風呂にドボン。サウナの屋上に作られたルーフトップで風を感じて、体をクールダウン。

鳥のさえずりや風の音を聞きながら、熱くなった体を冷やして、またサウナに入る。

静かな自然に身を任せて過ごす「ume,sauna」を体験して、初めて「ととのう」という感覚の意味がわかったような気がしました。


ちなみに、サウナ大好きな夫は、私以上に気に入った様子。「このサウナだけでも来た価値がある」と時間ぎりぎりまで堪能していました。

山添の自然が、心も体もととのえてくれた「おこもりステイ」


部屋・料理・サウナ・コミュニケーション。自然と調和する時間を過ごし、あらゆる「おもてなし」から、芯の通ったコンセプトを体感できた一日。

荷物を持って外に出ると、少し……いやかなり、清々しい気分になりました。


「誰もが互いを認め合う、フラットな世界」

ume,yamazoeのロゴマークを目に焼き付けながら、これからの社会がそうなるように、想いを込めて。

奈良の小さな村で体験した「おこもりステイ」は、身も心も整えてくれる、快適なひとときになりました。

■詳細情報
・名称:ume,yamazoe
・住所:〒630-2356 奈良県山辺郡山添村片平452
・地図:
・アクセス:名阪国道「山添IC」から10分/近畿日本鉄道「名張駅」など送迎可能場所あり
・電話番号:0743-89-1875
・公式サイトURL:https://www.ume-yamazoe.com/

All photos by Yuri

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