『アンネの日記』

《作品について》
ナチス占領下のオランダ、アムステルダムで迫害から逃れるため2年間の隠れ家生活を送っていたアンネ・フランク。『アンネの日記(The Diary of Anne Frank)』は、アンネが瑞々しい感性で綴った当時の日々の記録を、実の父親が編集し公開した文学作品。世界的ベストセラーであり、ユネスコ世界記憶遺産にも登録されている。

《あらすじ》
第二次世界大戦中、ドイツの占領下にあったオランダ・アムステルダム。ナチスが主導するホロコーストから逃れるため、フランク一家は隠れ家での生活を始める。ナチスに捕われるまでの2年間、アンネは日々の様子や、彼女自身の目で見て感じたことを書き綴っていく。13歳から15歳という多感な時期に「異常」な暮らしの中で、アンネが見ていた世界や、巡らせていた思いとは。

作品のおすすめポイント

わたしが『アンネの日記』に出会ったのは、確か小学校の図書館でした。自分よりいくつか年上の、作家志望の女の子が書いた日記。そんなイメージで手に取ったその作品は、今でも忘れられないほど衝撃的な内容で、そして読後、なんとも複雑な気持ちになったことを覚えています。

戦争が生み出すもの、人の心理が生み出すもの、それによって理不尽に苦しい生活を強いられる人々。国も時代も違えど、いち少女として同じように生きる彼女が置かれた状況を思って、心を痛めました。その一方で、アンネの過ごす日々を通して一緒に笑ったり、応援したり。様々な感情をアンネと共有しました。

大人になってから読み直すと、アンネの青春時代における感性や表現力、どんな状況でも希望を持って生きる強さがひしひしと感じられます。ただ歴史を知るだけの書物ではない、文学作品としても素晴らしい読み物です。

アンネと出会って15年ほどでしょうか。昨年、初めてオランダ・アムステルダムにある「アンネ・フランクの家(anne frank huis)」を訪れました。ここはアンネが実際に過ごした隠れ家で、今はミュージアムとして開放されています。

ミュージアム外観

アンネの部屋の壁紙がそのままになっていたり、隠れ家らしい狭い階段を上がったり、当時の風景が目の前で再生されるような気がするほど、その世界を体感することができます。ぜひ『アンネの日記』を読んで、訪れてみてはいかがでしょうか。

アンネも窓から見ていたとされる西教会

アンネ・フランク

All photos by Manami

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Manami TABIPPO / ディレクター・編集者

大阪出身。TABIPPOでは欲張ってマーケティングプランナーとコンテンツディレクター半々で働く。広告代理店出身、元フリートラベルライター。観光業の発展と個々人の選択肢を広げることに尽力したい。とにかく新しい体験や感動に出会える旅行が好き。人生楽しんだもん勝ち。

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