ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

メキシコ人の夫と2人の娘と世界中を引っ越し&旅行三昧の日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数30ヵ国。現在は10年ぶりにドイツ滞在中。

日本とモーゼルワインを愛してやまないWolfiさん

photo by Wolfram Stempel

Wolfram Stempel
Eberhard-Karls-Universität Tübingen大学院卒業 (日本学などを専攻)。在学中1年間、広島大学に留学。卒業後はメルセデス・ベンツ日本に就職し、日本国内で開発事業に7年間従事。その後一念発起し、モーゼルワインの名門ワイナリー「ドクター・ローゼン醸造所」に研修生として入門。働きながら職業訓練校に3年間通い、卒業後はそのまま就職。研修期間中に、ブドウ畑を購入し、自宅でワイン作りをスタート。はじめて作ったワイン600本は、販売後3か月で完売。デンマーク・アメリカのバイヤーからも買い付け依頼があり、新進気鋭のワイナリーとして世界中から注目を集めている。

今回ご紹介する、Wolfram(通称Wolfi:ヴォルフィ)さん。現在、モーゼルワインの老舗ワイナリーにてフルタイムで働きつつ、自宅地下のセラーで個人名義でもワイン作りをしています。

日本に留学し、日本で就職。奥様は日本人。「今でも心の一部は日本にある」という、日本と深い結びつきがある一面も。

photo by Wolfram Stempel

私がそんなWolfiさんと知り合ったのは、友人から手土産でもらった1本のモーゼルワインがきっかけ。

ドイツに引っ越してきてからというもの、毎日のようにモーゼルワインを飲み、かなりの数を試してきた私と主人ですが、一口飲んだ瞬間「何だこれ!おいしすぎる。今まで飲んだモーゼルワインの中でも断トツでおいしいぞ……!」と夫婦で言葉を失うほど感動したワイン。それが、Wolfiさんがはじめて個人名義で作ったワインだったんです。

photo by Wolfram Stempel

ありがたいことに、共通の友人が快く紹介してくれて、Wolfiさんご本人から、いろいろ貴重なお話をうかがうことができました。そして、Wolfiさんのお話を聞けば聞くほど、彼のチャレンジ精神や謙虚さ、努力を惜しまない姿勢に、私自身学ぶことが多く、とても刺激を受けました。

海外に行く夢を持つ人・転職や副業を考えている人も多い、TABIPPO読者の方々に、ぜひ紹介できればと思います。

Wolfiさんから学ぶ、新たなことに挑戦するために大切なこと

①目標を設定し、努力を怠らない

photo by Wolfram Stempel(自宅地下のセラーで、一人タンクを清掃しているWolfiさん)

現在、フルタイムで仕事をする一方、空き時間に個人でブドウの栽培とワイン作りをするWolfiさん。これを聞いただけで、彼が働き者で努力家な方なのが伝わるかと思います。

そんなWolfiさんの、人並外れた努力家の一面は、大学時代までさかのぼります。

ドイツで日本学などを専攻していた大学生時代、まわりの学生たちがたくさん遊んで学生生活を謳歌する中、Wolfiさんは2年間、ひたすら家にとじこもって漢字の練習。座った姿勢で繰り返し漢字を練習しすぎたせいで、ぎっくり腰になったほどというから驚きです。

こんなに頑張れたのは、「自分には語学の才能はないけれど、どうしても日本に留学したい!」という強い想いがあったからなんだとか。そんなWolfiさん、現在ではこのインタビューも100%日本語。笑いのツボも、言葉選びも、日本人以上に日本人です。ここまで外国語を習得するには、やはり並外れた努力が必要ということなんですね。

仕事にしろ勉強にしろ、まわりに流されず、目標に向かってひたすら努力を怠らなければ良い結果が待っているということを、Wolfiさんは体現していました。

②自分の心に正直に

photo by Wolfram Stempel

大学卒業後は、メルセデスベンツ・ジャパンにてナビ関連の開発事業に7年間携わります。

しかし、ある時、「自分、車に興味ないな。」と思い始めたそう。そんな時に、ふと気づいたこと。それは毎回ドイツから日本に帰ってくるときに、スーツケースがワインボトルでいっぱいだということだったそう。それからというもの、自分が好きなこと=ワイン業界への転職を考えはじめたんだとか。

しかし、すでに日本での安定した仕事もあり、長年お付き合いをしていた麻理子さん(Wolfiさんの奥様)と生活の基盤もできている。友人も日本でたくさんできたし、コミュニティにも馴染んだ。相談した家族には大反対もされた。「やっぱり、やめたほうがいいかな。」と何度も考えたそうです。

しかし、最終的には、自分の心に正直に、自分がやりたい道へ進むことを決意。

現在の多忙ながら、生き生きとしたWolfiさんの表情からは、自分の心に正直に従うのも、ときには必要なことなんだということが伝わってきます。

③時には運命に身を任せる

photo by Wolfram Stempel

実際に働くなら、その昔、ドイツ各地のワイン生産地を巡ったときに感銘を受けたモーゼルワイン生産地で!と決め、仕事の申し込みも、憧れの老舗ワイナリー2か所にのみ。当時、「落ちたらそれはそれで運命として受け止めよう」と思っていたそうです。

ある大きな決断をするときには、これくらい気持ちの余裕を持っていたほうが、逆に肝が据わっていいのかもしれませんね。

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

メキシコ人の夫と2人の娘と世界中を引っ越し&旅行三昧の日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数30ヵ国。現在は10年ぶりにドイツ滞在中。

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