ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

メキシコ人の夫と2人の娘と世界中を引っ越し&旅行三昧の日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数30ヵ国。現在は10年ぶりにドイツ滞在中。

こんにちは。現在ドイツ在住中のライター・Yuです。みなさんは世界遺産、今までにいくつ旅しましたか?

2021年2月現在、1121件のもの世界遺産が登録されています。そのうち私が行ったのは70ヶ所。まだまだ行きたい場所がありすぎて困ってしまいます。

今回紹介するのは、その中でも「また絶対に行きたい!」と切に願う場所、「メキシコシティ歴史地区とソチミルコ」です。

あまり詳しくは知られていないこの世界遺産、全力でその魅力を紹介していきたいと思います!

世界遺産メキシコシティ歴史地区・ソチミルコとは

Photo by Yu Villegas
メキシコの首都であるメキシコシティは、メキシコ最大の都市であり、中南米の経済の中心でもあります。

そんな大都市の中心地区である、メキシコシティ歴史地区と、その行政区の一つであるソチミルコは、1987年にユネスコ世界遺産に登録されました。

ところで、みなさんは、メキシコシティがあった場所が以前は南北65キロメートルにもわたる広大な湖だったのはご存じでしょうか。13世紀末にやってきたアステカ人がその湖を干拓し、「テノチティトラン」という都を築いたのが、今のメキシコシティのはじまりです。

そもそもなぜアステカ人は、湖を干拓してまで、この場所に住もうとしたのでしょうか?それは現在のメキシコ国旗にヒントがあります。

Photo by Shutterstock
定住地を求め、長い間移動していたアステカ人は、「新しい都を築くべき地は、蛇をくわえた鷲がサボテンにとまっている地である」という神のお告げを得ました。そして、さらに長い間探し求め見つけた場所が、現在のメキシコシティのある場所でした。

この伝説が、国旗中央に描かれている国章のデザインになったそうです。

Photo by Yu Villegas
アステカ帝国の発展に伴って、テノチティトランは中南米最大の都市となるも、その後16世紀にやってきたスペイン人は、この都をことごとく破壊。その廃墟の上に現在のメキシコシティを建設しました。

ちなみに、この当時テノチティトランは人口20万~30万、同時代のパリやコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)と並ぶ世界有数の規模であったと考えられているそうです。

話が長くなりましたが、そうした歴史的背景から、「メキシコシティ歴史地区」では、アステカ時代やスペイン植民地時代の面影が色濃く残っているのです。

■詳細情報
・名称:メキシコシティ歴史地区
・地図:
・アクセス:メキシコシティ国際空港より、タクシーで15分。230メキシコペソ~。電車を使う場合は、空港直結のメトロ(地下鉄)5号線の駅「テルミナル・アエレア(Terminal Aérea)」から「Zócalo」まで約40分
・公式サイトURL:https://www.visitmexico.com/en/

Photo by Yu Villegas

ソチミルコは、メキシコシティから30キロメートルほど離れたところにあり、かつてメキシコシティが水上都市だった時代の名残が残る場所。

アステカ時代の風景が色濃く残ることから、「アステカの生きた遺跡」と呼ばれ、当時を偲ぶ場所として世界遺産に登録されました。

「ソチミルコ」は、アステカの言葉で「花のあふれるところ」を意味します。現在でも人口の浮き島=チナンパの上に村落があり、花の栽培がされ、迷路のような水路を行き来しながら暮らす人々を垣間見ることができます。

観光をする際は「トラヒネラ」とよばれるカラフルな船に乗って、水路を巡ることができるなど、ユニークな体験の宝庫となっています。

■詳細情報
・名称:ソチミルコ
・地図:
・アクセス:メキシコ・シティの中心地からは、メトロ2号線の「Tasqueña」駅で路面電車に乗り換えて、終点の「Xochimilco」駅で下車。
・公式サイトURL:https://www.xoximilco.com/en/

メキシコシティ歴史地区を歩く

Photo by Yu Villegas
まず行くのは、中南米最大の広場である「ソカロ(単にセントロ(Centro)と呼ばれることも)」。広場の中央にある、大きな国旗が目印です。

ソカロの周囲には南北アメリカで最古・最大の大聖堂であるカテドラル、国立宮殿(大統領政庁)、古代アステカ王国の遺跡であるテンプロ・マヨールなどがあり、ここを中心にスペイン植民地時代の建築物が立ち並んでいます。

メトロの駅を出た瞬間、この広場が目に入ったのですが、想像を超える広さと豪華で壮大な建築物のオンパレードに、しばらく時間を忘れてボーっと立ちすくんでしまいました。

国立宮殿で有名な壁画を見る

Photo by Yu Villegas
次に行くのは、ソカロ東側の一区画を占める壮大な国立宮殿(Palacio Nacional)です。

メキシコ独立の舞台となったことでも知られる国立宮殿。もともとは、アステカ時代のモクテスマ2世が居城としていた場所でした。しかし、スペイン人征服者が破壊し、その跡地に自身の宮殿を建設。現在の建物は17世紀に大改築されたもので、メキシコの大統領官邸、連邦財務省、国立公文書館として使われています。

Photo by Yu Villegas
一番の見どころは、宮殿の正面階段を覆い尽くす巨大な壁画!「メキシコの歴史」と題されたこの壁画は、現代メキシコ芸術の巨匠ディエゴ・リベラの最高傑作と称されているんだとか。

壁画には、アステカ建国から20世紀初頭までのメキシコの歴史がダイナミックなタッチで描かれていて、心に訴えかけられるものを感じます。

当時多くの人が、スペイン人がメキシコに文明をもたらしたと信じており、先住民のルーツを恥じている人や、字が読めない人も多く、本来の歴史を知らない人が多かったそう。そこでディエゴ・リベラは、絵を通して誰にでもわかるようにメキシコの歴史を伝えたのです。

この時代があったので、メキシコ人は先住民のオリジナルのルーツをみな誇りに思っているそうです。誰にでも門戸を開ける、ということから、現在でも見学入場は無料。

歴史に詳しくなくても楽しめますが、ディエゴ・リベラの壁画を見る前には、軽くメキシコの歴史をおさらいしておくと、より深い感銘を受けることと思います。

■詳細情報
・名称:Palacio Nacional
・住所:Plaza de la Constitución S/N, Centro, Cuauhtémoc, 06066 Ciudad de México, CDMX
・地図:
・アクセス:メトロ2番「Zocalo(ソカロ)」駅から徒歩3分
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:月曜日
・電話番号:+525550934900
・公式サイトURL:http://www.palacionacionaldemexico.mx/

アメリカ大陸最大・最古の教会メトロポリタン大聖堂

Photo by Yu Villegas
ソカロの一角にある、ここメトロポリタン大聖堂は、アメリカ大陸の中で最大のキリスト教建造物。

16世紀にアステカ帝国を征服したスペイン人が、アステカ帝国の破壊されたピラミッドや神殿の石材を使って建設したんだとか。その事実を知ると、なんだか切なくなってしまいますが、外部・内部とも必見の場所です。

中でも、中央祭壇右側に祀られた「黒いキリスト像」が有名で、言い伝えでは、毒に侵された信者から毒を吸い取ったため肌が浅黒くなったといわれています。

■詳細情報
・名称:メトロポリタン大聖堂
・住所:Plaza de la Constitución S/N, Centro, Cuauhtémoc, 06000 Ciudad de México, CDMX,
・地図:
・アクセス:メトロ2番「Zocalo(ソカロ)」駅から徒歩3分
・営業時間: 8:00~20:00
・定休日:なし
・電話番号:+52 55 5510 0440
・料金:無料 ※ 鐘楼に登るには15ペソ
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Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

メキシコ人の夫と2人の娘と世界中を引っ越し&旅行三昧の日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数30ヵ国。現在は10年ぶりにドイツ滞在中。

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