ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

千葉県富津市金谷など、地方でコワーキングコミュニティ「まるも」「hinode」「teraco」を運営し、 田舎フリーランス養成講座を主催している山口拓也さん。

今回は、TABIPPO.NET編集長・前田塁との対談という形で、田舎フリーランス養成講座の強みや、田舎フリーランスとして働くことのメリットとデメリットをおうかがいしました。

山口拓也さん

株式会社Ponnuf 代表取締役
田舎でスペース運営している地方開拓家

◆田舎でコワーキングコミュニティ運営
千葉県の富津市金谷で”まるも”、いすみ市大原で”hinode”、山梨県都留市で”teraco”というコワーキングコミュニティを運営しています。

まるもHP:http://marumo.net/
hinodeHP:http://hinode-isumi.com/
teracoHP:http://teraco-tsuru.com/

コワーキングスペースの運営だけでなく、コミュニティの魅力を活かし、その地域ならではの事業展開をしています。

◆田舎フリーランス養成講座の企画
田舎で1ヶ月間泊まり込みでWEBスキルを高める「田舎フリーランス養成講座」というプログラムを提供しています。

http://inaka-freelance.jp/

◆WEBメディアの運営も得意です
田舎で活動していますが、WEBメディア運営やサイト制作などWEB業務も得意です。

 

前田塁

1987年、大阪府生まれの三重県育ち。株式会社TABIPPOでWebメディア「TABIPPO.NET」の運用と開発が得意な編集長やってます。慶應義塾大学卒、ニューヨーク交換留学、大阪ガス、オプト勤務を経てTABIPPOを創業しました。

52ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。最近はWebメディアの仕事以外にも、コンサルやったり、ラジオのパーソナリティーしてますが、次の夢は宇宙飛行士です。

Twitter:@NY_ruisu
ブログ:Work Life Chaos

 

田舎フリーランス養成講座で身につくスキル

 

前田 塁(以下、前田):今日はよろしくお願いします!

TABIPPOを一緒に立ち上げてから7年経つよね。当時と比べると旅人の働き方も随分変わったわけだけど、今日は池ちゃん(※注:山口さん)の取り組み「田舎フリーランス養成講座」の概要について改めて聞かせてもらえればと思ってます!

山口拓也さん(以下、山口):よろしくお願いします!

田舎フリーランス養成講座(以下、いなフリ)とは、田舎滞在型でWebスキルを身につけるスクールです。講座で身につくスキルは、コーディングやWebデザイン、ブログ、アフィリエイトに加え、営業スキルやクラウドソーシングの活用法など。フリーランスとして生きていくために必要なスキルを1カ月かけて学んでいきます。

前田:いなフリの受講者の方って、田舎への移住を目指してる人が多いの?

山口:いや、そうでもないかな。

もともとは「地方体験」的な側面も強かったんだけど、いまはその要素を減らして、合宿型のWebスクールという形にシフトチェンジしつつあるね。

前田:TABIPPOとして若者を旅に送り出すなかで、改めていなフリの価値を感じるんだよね。

旅人にとって、「旅の終わり=お金の終わり」。ずっと旅を続けたいなら、月間10~15万円稼げる技術か、仕事を発注してもらえる世間的信用が必要。稼げるスキルを獲得するには、いなフリが最強だなと。

 

受講者の多様性が、田舎フリーランス養成講座の強み


 

山口:実際、受講者には旅人も多いよ。

受講者の属性をざっくり4つに分けると、「Web系の技術を身につけて独立したいビジネスパーソン」「独立したいわけではないけど、収入アップや副業につながるスキルを身につけたいビジネスパーソン」「スキルアップしたい学生」「今後の人生の可能性を広げたい人」が均等に分布している感じ。

前田:旅人は、「今後の人生の可能性を広げたい人」に含まれるのかな?

山口:そうだね。旅人は、海外で働きたいというモチベーションの方が多い印象だな。

前田:男女比率や年代はどんな感じ?

山口:男女は半々、年齢は20代が多いね。

前田:若者が人生を変えに来ている、という感じかな。

山口:まさに。田舎で1カ月間合宿する形だから、参加のハードルは決して低くないんだよね。正社員の方はまだまだ少ないかな。

学生と社会人なら、社会人が3分の2ほど。春休みや夏休みの時期には、学生が半分ほどを占めることもあるね。


 

前田:ちなみに、前職はバラバラ?

山口:バラバラだね。この多様性がいなフリの強みでもあると思ってる。公務員もいれば大学生もいるし、少数派ではあるけど、ITベンチャー出身の方もいるよ。

進路もさまざま。特に多いのはライター、Webデザイナー、コーダー。その次のボリュームゾーンがブロガー、アフィリエイターだね。

前田:なるほど。「#田舎フリーランス養成講座」のハッシュタグで初月の成果をツイートしている人をよく見かけるんだけど、初月なのに、けっこうすごくない?

山口:初月で10~20万稼ぎ出す方もいるよ。すごいよね!

前田:いきなり10万円以上稼げるのはすごい!昼夜問わずストイックに働いてるってこと?

山口:午前中は講義を受けてるから、作業時間は午後だけ。だから作業時間は意外と短いんだよね。みんな、そのなかで成果を出してる。

前田:へえ、すごい! 1カ月間のカリキュラムはどんなふうに組まれてるの?

山口:カリキュラムは一律ではなくて。木曜日、金曜日あたりにミーティングをして、その翌週のカリキュラムを決めるようにしてる。ブログに興味がある人が多ければブログ講座を増やすとか、受講者と相談しながら決めるようにしてるね。

受講者の要望によっては、講義の時間を減らして作業時間を増やすこともあるよ。3週目から作業メインにして、ひたすら成果にコミットしたクラスもあったな。

ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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