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写真家「ヨシダナギ」10年かけて撮影した、美しすぎる民族写真から厳選した10枚を公開

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ベスト作品集『HEROES』を出版し、渋谷西武での個展も盛況に幕を閉じられたヨシダナギさん。TABIPPOをご覧の方もTBS「クレイジージャーニー」での出演をきっかけに、文字通り世界中で撮られた鮮やかな民族写真に心を奪われた方も多いのではないでしょうか。

HEROES

日本からアフリカ大陸まで、その距離約1万キロ。さらにはオセアニアの森林の奥深く、そしてアマゾンの大河まで。ヨシダナギさんがその足で訪れ、撮影した世界の少数民族(HEROES)から美しすぎる10枚をご紹介します。

 

ヨシダナギ / 写真家

ヨシダナギ / 写真家

・5歳のとき、テレビで見た「マサイ」に強烈な憧れをいだき、「大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる」と信じて生きはじめる。

・10歳で「自分は日本人だ」という事実を両親から突き付けられ、大きく挫折。

・2009年、アフリカ大陸へ初渡航。単身で海を渡り、憧れの彼らの写真を撮りはじめる。エチオピアとエジプトを皮切りに、以後、マリ・ブルキナファソ、ジブチ、スーダン、ウガンダ、ガーナ、カメルーン、チャド、ナミビア、タンザニアなどアフリカ15カ国200民族以上を取材。

・2012年、この年の渡航で初めて「少数民族と同じ格好」になって撮影。美しい民族の最高の姿を引き出すため、ともに笑いながら食卓を囲み、嬉々として同じ姿になった。その覚悟と、撮影された写真の圧倒的な色彩が評価され、瞬く間にインターネットを通じて話題沸騰。

・2015年、TBS「クレイジージャーニー」初出演。

・2016年、渋谷西武にて個展「SURI COLLECTION」開催。同月、1st作品集『SURI COLLECTION』(いろは出版)を発表。以後、撮影の舞台をアマゾン、オセアニアに広げる

・2017年、日経ビジネス誌で「次代を創る100人」選出、「講談社出版文化賞 写真賞」受賞、雑誌PEN「Penクリエイター・アワード 2017」選出

 

 

10年かけて撮影した、美しすぎる民族写真から厳選した10枚

アフリカ、アマゾン、オセアニア、アジア。

そこに点在する少数民族や部族たちは、多様性に富む文化を今なお保ち、私たちと同じこの地球上で、同じ時を刻みながら暮らしています。

太古のままの生活を営むもの、観光資源としてその姿や様式をかろうじて維持しているもの、そのすべてがこの時代に生まれてきた私にとっては愛おしく、幼少の頃より心を深くとらえて離すことはありません。 この世界で奇跡的に現存する雄大で勇ましく、凛々しくも美しいHEROたちの姿を皆さまにも少しだけご紹介できたら幸いです。

 

エナウェネ・ナウェ族 / アマゾン

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エナウェネ・ナウェ族は、私が初めて撮影したアマゾンの少数民族だ。彼らが近代文明と接触したのは1974年。ブラジル政府が発見したときには50名ほどまでその人口を減らし、絶滅の危機に瀕していたと言われる。そんな史実とは裏腹に性格はとても人懐っこく、友好的な人たちだった。

彼らは「世界一儀式が多い民族」とも言われており、滞在中も毎日といっていいほど、昼夜問わず数々の儀式が執り行われていた。食事すら1つの儀式になるほど 精霊と密接につながる彼らの生活は、自然に対する深い敬愛と畏怖を感じさせた。

鮮やかな鳥の羽をまとい行われる儀式は、日本人の私にとってもどこか懐かしく、神秘的なものだった。

 

アファール族 / エチオピア

アファール族 / エチオピア

アファール族の人口自体は少なくない。10回を超えるエチオピア渡航。にもかかわらず、伝統的な 「アフロスタイルの彼ら」を見たことは一度もなかった。

あるとき、信頼するガイドから、今なおその姿のまま生活している集落の存在がもたらされた。もちろん正確な位置をしめす情報はない。街から時速80kmで北へ3時間まっすぐ。 そのあと大きな木を目印に東へ1時間。そんなファジーな情報だけだった。

Google earthでも確認してみたが、 その位置には集落はおろか道すらない ということになっている。しかし、彼らは実在していた。 外国人に会うことすら初めてのようだったが、 驚くほど素直に私たちを受け入れてくれた。

彼らの聖地、ダロル火山での撮影は 終始なごやかに進んだ。カメラという物体すら知らなかった彼らが、 極東の島国から来た私の思いだけでなく、撮影の趣旨までも理解し、共に1つの作品をつくりあげようと協力してくれた。フォトグラファーとして、これほど嬉しいことはなかった。

 

ヒンバ族 / ナミビア

ヒンバ族 / ナミビア

ナミビアに住む「世界一美しい裸族」と 言われるヒンバ族。 赤土をまとう印象的な彼女たちを引き連れて、 集落から約1,000km。 ナミブ砂漠の一画にある「Deadvlei」で 撮影を行なった。

彼女たちはヒンバのプライドにかけ、 ナミビアが誇る絶景に負けない力強さと 凛々しい姿でカメラの前に立ってくれた。 後日、出来上がった写真を見せにいく機会が あったのだが、 モデルを引き受けてくれた彼女たちは 母親になっており、 女性としての強さと美しさに いっそうの磨きをかけていた。

 

マッドマン / パプアニューギニア

マッドマン / パプアニューギニア

マッドマン。 彼らの最大の特徴は、土でつくられた 重厚感ある仮面だ。 古くは戦いの際に相手を威嚇する目的で かぶっていたという。 造形された顔が何をイメージしているのかは 聞きそびれてしまったのだが、 悪霊や古代の神々のような仮面をかぶった 人間が草むらから現れたとき、 他民族の戦士たちはとても驚いたことだろう。

撮影とはいえ、 奇妙なポージングとステップで 大きな弓矢や槍を構え近づいてくる様子に、 私もえも言われぬ恐怖を感じた。 表情に変化のない撮影に 私が慣れていなかったことが、かえって、 彼らの独特なポージングを引き立たせた。 パプア・ニューギニアの少数民族が持つ 神秘性やその特異性が 表れたのではないかと思う。

 

カラム族 / パプアニューギニア

カラム族 / パプアニューギニア

カラム族には比較的小柄な人たちが多い。 彼らはその特徴として、 自身の身長と変わらないほどの大きさの 帽子をかぶる。 その昔、成人男性が意中の女性に対して 求婚する際にあの帽子をつくっていたらしい。

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WRITER

前田塁
TABIPPO.NET編集長
慶應義塾大学商学部卒。大阪ガス、オプトを経てTABIPPOを立ち上げました。サーバー、コード、コンテンツ、マネタイズまでを担当するフルスタック編集長です。ツイートは旅行とテクノロジーと宇宙が多め。…

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