ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

みなさん、こんにちは。今回はヨーロッパの国、セルビアを紹介します。と言っても「セルビア」と聞いてピンと来る方は少ないでしょう。セルビアはバルカン半島に位置する内陸国。2003年まで「ユーゴスラビア」という国名でした。

20年ほど前、セルビアは戦争により荒廃しましたが、今は落ち着きを取り戻しています。隣国のクロアチアと比べると地味かもしれませんが、旅人を魅了するスポットがたくさん。また、セルビア人は人なっつこく、変に観光客馴れしていません。

今回は私のセルビア旅行記を交えながら、セルビアの概要と魅力を紹介します。

 

セルビアで訪れた都市とルート、移動方法

photo by hiroshi nitta

私がセルビアを訪れたのは2015年の秋。中欧・東欧3ヶ月旅行の間に2回訪れました。

1回目はハンガリーのブダペストから列車でセルビアの首都ベオグラード入り。ベオグラードで数日を過ごし、バスでボスニア・ヘルツェゴビナへ抜けました。2回目はモンテネグロのポトゴリツァから列車でベオグラード入り。ベオグラードから列車でブダペストに戻りました。

なお、セルビアの鉄道はとても遅いので、急ぐ方はバスの利用をおすすめします。なお、ベオグラードのバスターミナル構内へ入るには、窓口で「トークン」と呼ばれるコインが必要です。

 

セルビアでのエピソード(人とのエピソード)

photo by hiroshi nitta

ベオグラード駅から予約したホテルまでの行き方がわからなかったので、タクシーを利用。見事にボラレました。

その話をホテルのオーナーにすると「セルビアは隣国のスロベニアやクロアチアとは違うから気をつけて。ここはセルビアだから!」という謎のアドバイスを受けました。

トラブルが生じても、親切に助けてくれるのがセルビア人の特徴。列車内で酔っ払いに絡まれた時も助けてくれました。そのときに彼らが発したフレーズが「ここはセルビアだから!」。クロアチアとは異なり自虐ネタが好きですが、温かなホスピタリティーを持っている人々だと思います。

 

セルビアでのエピソード(場所のエピソード)

photo by hiroshi nitta

私は首都ベオグラードと第二都市、ノヴィ・サドを訪れました。ベオグラードでおすすめしたいスポットはチトーのお墓です。

チトーは第二次世界大戦後に6共和国をまとめあげ、ユーゴスラビアを建国した偉大な政治家。今でもセルビアをはじめ旧ユーゴ諸国の人々に親しまれています。チトーのお墓に行くと、立派な柩はもちろんのこと、ユーゴ時代のレトロな展示物がたくさんあります。

ノヴィ・サドはセルビア共和国ヴォイ・ヴォディナ自治州の州都でもあります。セルビア人をはじめいろいろな民族が住んでいるため、さまざまな宗派のキリスト教の教会があります。

 

セルビア旅行で知っておくべきキーワードは「コソボ」

photo by hiroshi nitta

セルビアで知っておくべきキーワードは「コソボ」です。コソボはもともと「コソボ・メトヒヤ自治州」としてセルビア領でした。

コソボはセルビア人とアルバニア人が住んでいますが、1990年代のコソボ紛争にて両民族の関係が悪化。2008年にコソボ共和国ができましたが、セルビアはコソボの独立を認めていません。

おじさんにコソボの話を振ると、お酒を片手に「コソボはセルビアだ!」と長々とした説明を聞く羽目になります。あまりヘタなことを言うと、怒らせるかもしれません。また、コソボ紛争に起きたNATOによるベオグラード空爆も避けたほうがいいでしょう。

 

セルビア旅行を楽しむためのアドバイス

photo by hiroshi nitta

セルビアでは料理に注目してください。セルビアは農業が主要産業のため、農産物が本当においしいです。また、セルビアは長年にわたって、オスマン帝国の支配を受けました。したがって、世界3大料理のひとつ、トルコ料理のエッセンスをきっちりと受け継いでいます。

新鮮な素材とトルコ料理のエッセンスが組み合わせて、まずいわけがありません! 値段も安いので、セルビアでは財布を気にせずに料理が楽しめます。

また、セルビアの蒸留酒「ラキア」も試したいところ。セルビア人の家に行くと、自家製のラキアを振舞ってくれます。辛いものもあれば、フルーティーなものまで、いろいろありますよ。

 

セルビアの治安

photo by hiroshi nitta

セルビアはとても治安のいい国だと思います。特に「危ない」出来事はありませんでした。ただし、他国と同じく白タクを信用してはいけません。きっちりと駅・バスターミナルから宿までのルートを確認しておきましょう。

なお、2018年4月の海外安全情報では、セルビア南部の一部がレベル1になっています。この地域はアルバニア系住民とセルビア系住民の緊張が続いているところ。コソボの動きによっては、衝突が発生するかもしれません。レベル1の町を訪れる場合は最新情報をチェックしましょう。

また、基本的にセルビアから陸路でコソボに行くことはおすすめしません。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

RELATED

関連記事