ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

中央アジアの最大の都市がウズベキスタンの首都「タシケント」です。一体、タシケントにはどのような見所が隠されているのでしょうか。タシケントの歴史や食事とともにチェックしてきましょう。

 

タシケントの概要

タシケントはウズベキスタン共和国の首都です。ソビエト連邦の時代から中央アジアの中心都市として発展しました。タシケントの人口は約220万人です。中央アジアで唯一、地下鉄が走っている街としても知られています。

 

タシケントの歴史

タシケントの歴史

photo by shutterstock

タシケントは昔から東西貿易をつなぐ中継地として発展しました。10世紀のカラハン朝の時代からタシケントの名前が文献に登場します。19世紀には人口10万人を超え、ロシアとの中継地として栄えたのです。

1924年にウズベク・ソビエト社会主義共和国に編入され、1930年にサマルカンドに代わって首都になりました。1991年、ウズベキスタン共和国の独立に伴い、新生ウズベキスタンの首都になりました。

 

タシケントで食べられるフード


中央アジアの料理のなかで個人的におすすめなのがプロフです。プロフは米、肉、玉ねぎ、野菜で煮た料理です。タシケントで食べられるのはもちろんのこと、ロシアでも人気の中央アジア料理です。

 

1.ウズベキスタン美術館

янаさん(@yseregin)がシェアした投稿 – 2017 2月 14 2:37午前 PST


外見は殺風景ですが、展示物は美しいウズベク美術に満ち溢れています。特に、民族衣装やスザニは必見!アジアの雑貨が好きな方はぜひ立ち寄ってみましょう。

■詳細情報
・名称:ウズベキスタン美術館
・住所:16, Tashkent, ウズベキスタン
・アクセス:マーワラウナハール通り沿い
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:第二月曜日、第二火曜日の午後
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.stateartmuseum.uz/en

 

2.ティムール博物館

ティムール博物館

photo by shutterstock

ティムール博物館はティムール朝を創設したティムール一族を紹介しています。比較的、新しい博物館なので、分かりやすさには定評があります。館内の豪華な内装も見ものですよ。

■詳細情報
・名称:ティムール博物館
・住所:Temirlane, Tashkent, ウズベキスタン
・アクセス:タシケント駅から徒歩5分
・電話番号:+998 71 133 62 28
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://mustaqillik.uz/oz/pages/temuriylar_muzeyi

 

3.鉄道技術博物館

Alexaさん(@alexakirstin)がシェアした投稿 – 2016 10月 19 9:05午前 PDT


鉄道好きな方はタシケント市内にある鉄道博物館に立ち寄ってみましょう。1989年に開館した博物館には40台以上もの貴重な車両が並んでいます。ウズベキスタンの線路幅は広軌なので、迫力満点ですよ。

■詳細情報
・名称:鉄道技術博物館
・住所: 6 Turkiston ko’chasi, Тошкент, ウズベキスタン
・営業時間:9:00~18:00
・オススメの時期:いつでも

 

4.ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場

@giedosiuがシェアした投稿 – 2017 1月 30 1:09午前 PST


日本人として訪れたいスポットがナヴォイ・オペラ・バレエ劇場です。この劇場は第二次世界対戦後にタシケントで抑留された日本人によって建てられました。大地震が起きた際も、この劇場だけは壊れずに残りました。

■詳細情報
・名称:ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場
・住所:Moustafa Kamoul Atatürk 28, Bukhara Street, Tashkent 100029 ウズベキスタン
・アクセス:シャラフ・ラシドフ広場の近く
・営業時間:演目による
・定休日:演目による
・電話番号:+998 71 133 90 81
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.gabt.uz

 

5.テレビ塔

Tashkentさん(@uz_tashkent)がシェアした投稿 – 2015 8月 16 11:31午前 PDT


先ほど紹介した「抑圧犠牲者の博物館」の近くにあるのがテレビ塔です。高さは375メートルにもなり、100メートルのところからタシケント市内を一望できます。

■詳細情報
・名称:テレビ塔
・住所:109, Amir Temur Str., Tashkent, Uzbekistan
・アクセス:ハビブ・アブドゥラエフ駅から南へ
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://tv-tower.uz

 

6.日本人墓地

第二次世界大戦後、ソ連軍の捕虜になった日本人はソ連国内で強制労働に従事させられました。日本人墓地にはウズベキスタンで亡くなった旧日本軍の名前が記されているプレートがあります。

■詳細情報
・名称:日本人墓地
・住所:Yakkasaray, Tashkent, Uzbekistan
・アクセス:中心部から38系統のバスに乗車、約30分
・オススメの時期:いつでも

 

7.クカルダシュ・メドレセ

クカルダシュ・メドレセ

photo by shutterstock

クカルダシュ・メドレせは16世紀に建てられたイスラーム教の神学校です。ソ連時代は倉庫として使われましたが、独立後に整備されました。金曜日には大規模な礼拝が行われます。

■詳細情報
・名称:クカルダシュ・メドレセ
・住所:Madrasasi Kukeldash, Tashkent, Uzbekistan
・アクセス:最寄駅は地下鉄Chorsu駅
・オススメの時期:いつでも

 

8.チョルスー・バザール


旅行での楽しみのひとつが市場周りですね。タシケントを代表するバザールがチョルスー・バザールです。香辛料やドライフルーツ、漬物まで、なんでもあります。

■詳細情報
・名称:チョルスー・バザール
・住所:48 Navoi St. Shayhan Taurski District, Tashkent
・アクセス:最寄りは地下鉄チョルスー駅

 

9.バラク・ハーン・メドレセ

バラク・ハーン・メドレセ

photo by shutterstock

バラク・ハーン・メドレセは12世紀に建てられた神学校です。正面には美しいモザイク画があります。ソ連時代からイスラームの本庁が置かれています。

■詳細情報
・名称:バラク・ハーン・メドレセ
・住所:Sabir-Rakhimov District, Tashkent, Uzbekistan
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://sambuh.com/en/uzbekistan/cities/tashkent/madrassah-barak-khan.html

 

10.ジュマ・モスク

@nekonoie0222がシェアした投稿 – 2017 1月 10 10:44午前 PST


先ほど紹介したバラク・ハーン・メドレセとセットにして訪れたいのがジュマ・モスクです。バラク・ハーン・メドレセの向かいに位置します。このモスクで注目すべきは図書館! 世界最古のコーランといわれるオスマン・クラーンが展示されています。

■詳細情報
・名称:ジュマ・モスク
・住所:Chorsu Square, Tashkent, Uzbekistan
・アクセス:バラク・ハーン・メドレセの向かい
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://sambuh.com/en/uzbekistan/cities/tashkent/Tashkent-Friday-Mosque.html

 

11.地下鉄


最後に紹介するのはタシケント市内を走る地下鉄です。ウズベキスタンに限らず、旧ソ連諸国の地下鉄の駅は大変豪華なこおとで有名です。ただし、地下鉄内は撮影が制限されています。ご注意ください。

■詳細情報
・名称:地下鉄
・アクセス:国鉄タシケント駅から乗車
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:https://orexca.com/tashkent_metro.shtml

 

最後に

ウズベキスタンでは観光地のサマルカンドが注目されやすいですが、タシケントもお見逃しのないように。意外な歴史や魅力が隠されているかもしれませんよ。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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