ライター
yui ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。

井上榛香さんは、大学や留学先の大学院で宇宙法を学んでいただけでなく、宇宙をめぐるヨーロッパ横断の旅に出られるなど、何よりも宇宙が大好きな「宇宙少女」です。

今回はそんな井上さんに、自身も大の宇宙好きのTABIPPO.NET編集長・前田塁との対談という形で、世界にある宇宙関連の観光スポットについてうかがいました。

井上榛香さん

1994年、鎌倉生まれ・福岡育ち。天性の宇宙好きで、宇宙旅行に行ける日を心待ちにしている。
学生時代は、ウクライナ・キエフに交換留学や、宇宙をめぐるヨーロッパ横断バックパッカーを経験。次の野望は、宇宙に関するニュースを追いながら世界各国を旅して回ること。

Twitter : @ko8ruuuuun

 

前田塁

1987年、大阪府生まれの三重県育ち。株式会社TABIPPOでWebメディア「TABIPPO.NET」の運用と開発が得意な編集長やってます。慶應義塾大学卒、ニューヨーク交換留学、大阪ガス、オプト勤務を経てTABIPPOを創業しました。

52ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。最近はWebメディアの仕事以外にも、コンサルやったり、ラジオのパーソナリティーしてますが、次の夢は宇宙飛行士です。

Twitter:@NY_ruisu
ブログ:Work Life Chaos

 

宇宙通ならジョンソンへ。派手で楽しいケネディへ

前田 塁(以下、前田):今日は宇宙好き2人ということで、メジャーな宇宙関連の観光スポットからマイナーなところまでまで、宇宙と旅行の話ができればと思います!こはるちゃん(注:井上さん)は、これまで宇宙関連の観光地ってどこに行きましたか?

こはるさんのウクライナ留学についての記事はこちら
「宇宙少女」がウクライナ留学で学んだこと【井上榛香・前田塁対談】

井上榛香さん(以下、井上):まず、ケネディ宇宙センター(フロリダ・アメリカ)ですね。トロントに留学していたとき、帰国までには行っておかないとと思って。

前田:ケネディ宇宙センターは僕も行ったんだけど、日本とは全然違って、毎月のようにロケットを打ち上げてるんだよね。こんなにバンバンが飛ばすんだ!ってびっくりした。音も聞こえるし突風もくるし、「打ち上げ」をリアルに体感できておもしろかったな。

NASAジョンソン宇宙センター(ヒューストン・アメリカ)も行ったことがあるんだけど、楽しさがわかりやすいのはケネディ宇宙センターのほう。NASAジョンソン宇宙センターは訓練施設やプールを見学できて、技術推しなんだよね。

一方、ケネディ宇宙センターは、展示も派手だし、演出もしっかりしてる。こちらは宇宙に詳しくない人にも、観光スポットとしておすすめしたい。

井上:ケネディ宇宙センターは、宇宙飛行士の遺品も展示されていますよね。「悲しいこともあったけれど、NASAはやるんだ!」という姿勢がひしひしと伝わってきて、見に行ってよかったです。

もちろん知識として、宇宙飛行士が亡くなっているというのは知っています。でも、どうしても遠いことのように思えていました。ケネディ宇宙センターの展示を見たことで、「宇宙飛行士にも家族がいて、それぞれの人生があったんだ」と身に染みて感じました。

 

ガチ勢が集まるウィーン、悲しい展示があるコペンハーゲン

前田:他はどこが印象に残ってる?

井上:勉強になったのは、国連ウィーン事務局国連宇宙部(ウィーン・オーストリア)かな。展示が宇宙法のパートと原子力のパートに分かれていて、ツアーで両方の解説を聞きました。


写真提供:井上さん

前田:ニューヨークの国連本部(ニューヨーク・アメリカ)とは全然違う?

井上:ウィーンのほうは、参加者の質問のレベルが全然違いましたね。ドイツ語ツアーは幅広い方がいらしていたんですが、英語ツアーは研究者みたいな人が多くて、質問もガチ(笑)。宇宙に興味がある人にはおすすめですが、支払いは現金のみなので注意してください。

Ontario Science Center (トロント・カナダ)にも行きました。宇宙の分野では、実はカナダもかなり意欲的なんでです。2011年に刷新されたカナダドルの5ドル札の裏面には、国際宇宙センターで使われているカナダ製のロボットシステム「カナダアーム」が描かれています。

カナダアームにまつわる展示があったり、鳥になれる展示があったり……。鳥みたいな形の入れ物に入って、VRをつけるというものなんですが(笑)。


写真提供:井上さん

前田:なるほど、確かに鳥だ(笑)。その他にも、おもしろい展示ってある?

井上ティコ・ブラーエ・プラネタリウム(デンマーク・コペンハーゲン)もおもしろかったです。ティコ・ブラーエというのは人名で、ケプラーの法則を発見したヨハネス・ケプラーの師匠なんですが……亡くなり方が変わっているんです。


写真提供:井上さん

前田:変わった亡くなり方?

井上:諸説ありなのですが、パーティーの途中でトイレに行くことができず、お腹を悪くして死んじゃったそうで……。彼の死に方に迫るという展示があり、お墓から掘り起こされた洋服が展示されていたりします。「えっ、いいの?」って思いませんか?

前田:ええっ!ティコさん、傷ついてるんじゃないかな。そっとしておいてあげてほしいよね(笑)。

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出版社出身のライター・編集者。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。

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