こんにちは、Sakiです。リトアニア南部、ベラルーシとポーランドの国境沿いにある療養地・ドルスキニンカイはご存知ですか?
その昔ドルスキニンカイの水には、たくさんのミネラルやカルシウムが含まれていることが分かり、喘息の治療などにこの地の水が使われるようになりました。療養地として有名になり、人々は疲れや病を癒すために、続々と温泉施設やホテルを建てるようになったそうです。
今回はドルスキニンカイでの注意点を交え、7つの観光スポットを紹介していきます。
療養地・ドルスキニンカイとは
Photo by Saki
ドルスキニンカイは先ほども紹介した通り、ミネラルを豊富に含んだ水が自然に湧き出ている場所。海は近くにないので、この水は地下から地表に湧き出ている「湧水」ということになります。
ドルスキニンカイという名前の由来になった単語「ドルス」は、塩という意味。14世紀前半には、湧水から作った塩を売ることで生計を立てていたようです。今でも「塩の街」と呼ばれています。
ドルスキニンカイの水を味見
そんなドルスキニンカイを代表するシンボルの水を味見できるスポットが、川沿いにあります。なぜ「味見」と言うかというと、しょっぱすぎるので口に含むだけが推奨されているため。飲むこともできますが、味が強いので結構我慢しないと無理でしょう。
Photo by Shutterstock
今回紹介する水を味わえる場所は、屋内と屋外の二つです。
屋内の方はHealth Resort Druskininkaiという建物の、入ってすぐにある蛇口から。「ミネラルを多く含んでいる水」「塩分を多く含んでいる水」などの表示があり、分かりやすく違いを感じることができます。
屋外の方は、建物から川の方に歩いてすぐの場所にあります。検索しても出てこないので、以下の地図を参考にしてください。こちらが味見できる水の中でも一番しょっぱく、無料で体験できる場所として観光客に人気です。
女の人が円を作るように寄り添っている像があるのですが、そこから湧き出ているのが天然の水。
同じようにこちらの水もとてもしょっぱいですが、地元では飲むと健康にいいと言われています。中には水筒に入れて持って帰っている方も。
・名称:Druskininkų Gydykla
・住所:Vilniaus al. 11, Druskininkai
・地図:
・アクセス:Laisvės aikštėバス停から徒歩3分
・営業時間:8:00~19:00(金曜日、土曜日は8:00~20:00)
・定休日:無し
・電話番号:+370 313 60508
・料金:(水の味見は)0.1ユーロ、その他料金は公式HPを確認ください
・所要時間:20分~30分
・公式サイトURL:https://druskininkai.lt/apgyvendinimas/visos-apgyvendinimo-istaigos/druskininku-gydykla/
ドルスキニンカイアクアパーク
Photo by Shutterstock
近隣国の人々からも人気があるのがこちらのアクアパーク。スパや22個ものサウナがあり、特に女性と子供に人気があります。
「リトアニア」の名前の由来が「雨の国」であるほど年間雨量多いのですが、アクアパークは屋内の施設なので雨を気にしなくて済むのが人気の理由のひとつ。
Photo by Shutterstock
また、冬の気温がマイナス25度になる日も多いリトアニア人とっては、体温を上げるために通いたくなる最高の場所です。私は実際にリトアニアの冬を経験しましたが、手袋を外すと寒さで10秒ほどで手が動かなくなりました。
ただ、観光客にとってネックになるのが、水着が必要というところ。サウナに入る際、必要なバスローブやタオルなどは貸し出しがありますが、プールで必要になる水着は貸し出しがありません。
さらに、水着については膝より長いのはダメというルールがあり、これが不適切と判断された場合には入れないのです。これらを踏まえると、水着を持っていくよりも観光客は貸し出されるバスローブを使って、サウナを楽しむのがベストかも。
・名称:Vandens parkas
・住所:Vilniaus av. 13-2, Druskininkai
・地図:
・アクセス:Laisvės aikštėバス停から徒歩6分
・営業時間:12:00~22:00(金曜日12:00~23:00、土曜日10:00~23:00、日曜日10:00~22:00)
・定休日:無し
・電話番号:+370 313 52338
・料金:利用時間・年齢によって変動(0.5ユーロ~25ユーロ)
・所要時間:2時間~4時間
・公式サイトURL:https://akvapark.lt/en/aquapark/
ミュージカルファウンテン
Photo by Saki
ミュージカルファウンテンは名前の通り、音楽に合わせて踊る噴水で、夜は綺麗にライトアップされます。自分で流す音楽を予約できることから、観光客にも地元の方にも人気。
音楽を予約するにはためには、近くにある電話ボックスのような場所にあるQRコードから、サイトにアクセスします。少し場所が分かりづらいですが、多くの場合人が並んでいるので、そこを目指しましょう。
Photo by Saki
人が多い場合、自分が予約した音楽がかかるまでに結構時間がかかようなので、辛抱強く待ちます。ちなみに、ミュージカルファウンテン公式ホームページから、どんな音楽をリクエストできるのか、事前に確認可能です。
予約できる音楽は、リトアニアまたは英語の音楽のみ。ファウンテンの周りにいる人は音楽に耳を傾けたり、音楽に合わせて踊ったりしていました。
サイトの音楽リストの最後にある、M.K. Čiurlionis(チョルリーニョス)氏とは、ドルスキニンカイで生まれた有名なリトアニアの音楽家で、大変慕われています。この人の音楽を入れてみると、みんなで楽しめるかも。
・名称:Muzikinis fontanas
・住所: Vilniaus al. 7, Druskininkai
・地図:
・アクセス:Laisvės aikštėバス停から徒歩3分
・営業時間:10:00~23:00(4月~10月の間のみ)
・定休日:無し
・電話番号:無し
・料金:無料
・所要時間:20分~30分
・公式サイトURL:https://akvapark.lt/en/fun/other-fun/musical-fountain/
グルータス・パーク
Photo by Shutterstock
ドルスキニンカイで最も有名な公園が、このグルータス・パーク。別名「スターリンワールド」とも呼ばれるこちらの公園は、市街地から離れた場所にあり、アクセスはあまり良くありませんが、十分に訪れてみる価値があります。
公園内で見られるのは、なんとソビエトに占領されていた時代に建てられた彫刻やモニュメント。中にはレーニンやスターリンの彫刻もあります。
Photo by Saki
ほとんどのモニュメントは、リトアニアの独立回復運動中に破壊されてしまいました。しかし、まだ残っているモニュメントを展示することによって観光客を集め、その資金をリトアニア南部回復の手助けにできると考えた実業家が、自費で彫刻を集めて公園に。
2001年、公園はノーベル平和賞を受賞したため、ますます海外から注目されています。それまで自分たちの国を占領していた人間の彫刻を展示することに対して、国内でさまざまな議論があったそうで、今もその議論は道半ばです。
Photo by Saki
堅苦しいイメージを持ってしまいがちなこの公園は、ミニズーや小さめの遊園地が揃っており、子供たちを遊ばせながら、公園の彫刻が見られるようになっています。
さらに、カフェやトイレも設置されており、普通の公園としても充実しているのもグッドポイント。
・名称:Grūto Parkas
・住所:Grūtas, 66441 Druskininkai
・地図:
・アクセス:2A,2B,2Cいずれかののバスに乗り、Grūto parkasバス停で下車
・営業時間:冬季9:00~17:00/夏季9:00~22:00
・定休日:無し
・電話番号:+370‑682‑42320
・料金:大人7.50ユーロ16歳以下のこども4ユーロ/6歳以下のこども無料
・所要時間:1時間~2時間
・公式サイトURL:http://grutoparkas.lt/en_US/