ライター
桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

カナダの国際都市トロントは、昔からさまざまな国籍の人が移り住み、今はいろんな国の文化が混同している魅力的な都市。観光スポットも多く、トロント国際映画祭をはじめ、世界的イベントも開催されています。

そんなトロントが、サステイナブル先進都市の一面を持っていることをご存じですか?今、トロントでは都市を挙げて、環境問題に取り組んでいるのです。

そんなトロントの取り組みと、トロントで見つけたサステイナブルなものを7つご紹介します。

そもそもサステイナブルとは?


サステイナブル(sustainable)とは、「持続可能な」という意味の英単語です。これだけではちょっとよくわからないような気もしますが、要は地球を守るため、地球に優しい環境を作っていこう、環境に配慮した行動をしていこう、という表現で使われる言葉。

地球温暖化をはじめとする環境問題の進行を止めるために、私たちができることはたくさんあります。今は世界中で、各国がそれぞれCO2削減の目標を定めていますが、それに伴いレジ袋が有料化されるなど、私たちの生活も大きく変わり始めました。

一人ひとりが環境問題に意識を持ってもらえるように、今世界中がSDGsの取り組みに力を入れているのです。

知ってた?トロントはサステイナブル先進国!


実は、トロントはサステイナブル先進国。カフェにはタンブラーを持った人が多く訪れ、街中で見かけるゴミ箱には燃えるゴミ・燃えないゴミの他に、リサイクルの3種類の分別ができるようになっています。


さらに、トロント市内にある「Evergreen Brick Works(エバーグリーン ブリック ワークス)」という施設では、もう使われなくなった工場を再利用し、環境問題を考えられる取り組みが行われています。イベントが定期的に行われている他、オーガニックの野菜やくだものを販売するマーケットやお土産屋さん、公園などが一体になっています。


そして、トロントのウォーターフロント地区で現在開発中のスマートシティは、環境に配慮した街づくりを目指しているそう。Googleの本社も移転するそうで、カナダのランドマークであるCNタワーから現在の工事の様子が眺められます。

トロントで見つけた、サステイナブルのもの7選

環境保全を市を挙げて行っているトロントでは、いたるところでエコグッズが手に入ります。そこで今回は、私が実際にトロントで見つけた&購入したサステイナブルなものを7つご紹介します。

カフェタイムがもっと楽しくなる!タンブラー


エコの代表格といえば、タンブラー。家から持ち運ぶときはもちろん、出先でのカフェでも利用でき、その際プラスチックカップを利用する必要がないことから、エコバックと並びプラスチック削減へ大きく貢献しています。


トロントの冬は寒く長いもの。トロント市内のカフェは、朝から温かい飲み物を求めるお客さんでいっぱいです。私がカフェを訪れたときも、タンブラーを持ち込んでいるお客さんが多い印象でした。

私が見つけたのは、カナダの国旗に似たようなデザインのものですが、どこの雑貨屋さんでも必ずといっていいほどさまざまな種類のタンブラーがありました。


こちらは、スターバックスのタンブラー。ホット用とアイス用の2種類と、何度も洗って使えるアイス用のストローが置いてありました。訪れたのはクリスマスシーズンだったため、こちらのリサイクルカップもクリスマス仕様。シーズンごとに変わるようです。

スターバックスのご当地タンブラーが有名ですが、お土産にすてきな雑貨屋さんのタンブラーはいかがですか。

小さくなって持ち運べるCollapsible Cup


先ほど紹介したタンブラーもエコに大きく貢献していておすすめですが、タンブラーって中身を入れていないときは、結構幅を取ってしまうので小さいカバンには入らないんです。


そこで、カバンをすっきりさせたい人にぴったりなのが、タンブラーごと小さいサイズになるCollapsible(壊せる) Cup。いろんな色があり悩みましたが、私は一番好きなパステルピンクを選びました。


Collapsible(壊せる)という名前の通り、シリコン製になっていてグニャグニャします。小さくするとこんなにコンパクトに。カバンに入れても邪魔になりません。使うときだけ取り出して組み立てればOKです。


固めのスリーブ(熱くないようカップを持つところに巻いてあるもの)が、柔らかいシリコン製のカップを支える役割をしています。グニャグニャだったカップのまま飲むわけではないので、安心してください。

竹で作られたカトラリーセット


コンビニでお弁当やサラダを買ったり、機内食を食べるときに必ず配られるカトラリー。これを「要りません」というのも、環境保全の第一歩です。日本では一時期マイ箸が流行りましたが、トロントに売っていたのは、ナイフ・フォーク・スプーンが一緒になったカトラリーセット。


大人用は箸もついていて少し大きめだったので、手が小さい私は子供用の3点セットを選びました。なお、日本食大好きな私は、めちゃくちゃ高い名前入りマイ箸を持っているので、子供用のカトラリーセットと合わせて使えば、怖いものはありません。


竹で作られているので、非常に使いやすい!ただ、力を入れすぎると折れそうになるので、丁寧に使います。使ったその日に家でしっかり洗剤で洗いますが、家に持ち帰る前はいつも持っているウェットティッシュで汚れを拭き取ってから、持ち運びのケースに入れるのがベスト。洗剤も少なくて済むので、とてもエコです。

こんなに小さくなる!持ち運び可能なストロー


日本でも紙ストローを採用するカフェが増えましたが、紙ストローって早く飲まないと、最後の方くしゃくしゃになって飲みづらくなるんですよね……。そこで、私が一番欲しかったのが、持ち運び可能なストロー!


少し太めに作られているこのストローを、収納サイズの3倍に伸ばして利用します。実は、先日バリ島を訪れた際にも雑貨屋さんで持ち運びストローを発見したのですが、ストローが小さくならず長いままで、持ち運びには向いてないかもと断念したばかりだったんです。


こちらの持ち運びストローは、手のひらに収まるサイズに変わるので、便利すぎる。さらに、ストローを洗う専用のブラシも付いているので、気になったらすぐに水場で洗えるのも魅力的です。

家での利用がベター。繰り返し使えるストロー


こちらは、先ほど紹介した持ち運び可能なストローと対照的な、何度も洗って使える折れるストロー。持ち運びには少し困ってしまうので、家で使うのがベターです。ストローはいくつかありましたが、こちらはスムージーが飲めるほど少し大きめに作られているので、フラペチーノなどにも使えますね。

ストローを洗うブラシも付いているので、何度も繰り返し使えるのが嬉しいです。

EatingThrough TOのナイフ・フォーク・スプーン


取材で参加したトロントグルメと観光が一緒に楽しめるツアー「Eating Through TO」の「St. Lawrence Market + Old Town Food Tour」でもらった、ナイフ・フォーク・スプーンが一つになったカトラリー。

これ一つあれば、ゴミの削減はもちろん、コンパクトサイズでちょっとした食べ歩きにとっても便利です。素材も汚れが付きにくくなっていますが、簡単にさっとウェットティッシュで拭き取れば、何度も使えます。

3つの分別ができるゴミ箱


トロント市内を歩いていると、いたるところにゴミ箱が置いてあるのですが、そのどれもがこのように3つの入り口があるものでした。燃えるゴミ・燃えないゴミ、そして、リサイクル。市内をぐるっと歩いたんですが、私が見たかぎりではすべてのゴミ箱がこのタイプでした。


日本にも駅などに設置されているゴミ箱は、分別が必要ですが、よーく見るとペットボトルだけでなく、食べ物の容器やコップなど、その分別が細かいんです。捨てるときは気をつけて、わからなければゴミ箱に貼ってあるシールを参考にしてくださいね。

ライター
桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

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