ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

空の青さを映す、爽快な「十和田湖ブルー」


あまりメジャーではないのですが、東北が誇る◯◯ブルーとしてご紹介したい場所が「十和田湖」。約20万年前の火山活動により形成されたカルデラ湖で、日本では第3位の深さを誇ります。そんな十和田湖がその真髄を見せるのは、快晴の日。

空の青さをすべて吸収し、爽快感あふれる光景を作り上げるのです。桟橋一つがとても絵になりますね。


そんな「十和田湖ブルー」。近くで眺めるのもいいですが、おすすめしたいのは、十和田カルデラの外輪山にあたる展望台から眺めるパノラマ。湖の南に位置する「紫明亭展望台」からは、八甲田山を望むダイナミックな水鏡が展開します。

東北屈指の景勝地・奥入瀬渓流を育むのもこの十和田湖。生命の源に神秘を感じざるを得ません。

■詳細情報
・名称:紫明亭展望台
・住所:秋田県鹿角郡小坂町十和田湖中ノ平
・地図:
・アクセス:鹿角市街から車で約35分、弘前市街から車で約1時間20分
・所要時間:30分
・公式サイトURL:http://towadako.or.jp/sansaku-map/nishikohan/

沖縄を超える青。魅惑の「五島ブルー」


沖縄ファンでさえも目を疑うほど美しい海が広がる長崎県・五島列島。「五島ブルー」とは、明確な定義はありませんが、五島の随所で見られる美しい海の総称を指します。場所によりまったく違う色を映し出すのが特徴で、海の風景だけを巡っても飽きることがありません。

ターコイズブルー、エメラルドブルー、スカイブルーなど、個性豊かな絶景が楽しめます。


中でもぜひ訪れてほしいスポットが、中通島(新上五島)の「ハマンナ」。ライオンのような佇まいの源五郎島をのぞみ、スカイブルーの透き通った海とプライベートビーチが展開します。浜辺へ階段を降りる際には、まさに青い海に誘われるよう。

他にお客さんはおらず、伝わってくるのは鼻腔をかすめる潮の香りと、耳に入ってくる心地よい波音。五感を通じて、離島らしい素朴な癒やしに浸れます。

■詳細情報
・名称:ハマンナ
・住所:長崎県南松浦郡新上五島町赤尾郷
・地図:
・アクセス:有川港から車で約10分、奈良尾港から車で約40分
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/spot/100079

夏らしい清涼感がたまらない「久米島ソーダブルー」


那覇空港から約30分という好立地に位置している「久米島」。夏の沖縄といえば、石垣島や宮古島などの華やかなイメージが強いですが、実はこの島も負けていません。むしろ、琉球随一の美しさから”球美(くみ)の島”という愛称で親しまれているほど、格別な海の風景を有しています。

一言で言うなら「久米島ソーダブルー」。思わず飲んでみたくなるほど爽快な色合いです。


そんな久米島を象徴するスポットが「畳石」です。太古の火山活動でできたテーブル上の奇観の先には、じゃぶじゃぶと押し寄せるソーダ色の波。とめどなく何度でも足元を満たし、水飛沫とともに夏の暑さを和らげてくれます。

はての浜やイーフビーチ、新奥武橋など、絶景スポットが点在しているので、ぜひ一緒にゆるりとめぐってみてください。

■詳細情報
・名称:畳石
・住所:沖縄県島尻郡久米島町奥武170
・地図:
・アクセス:久米島港から車で約15分、久米島空港から車で約20分
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.kanko-kumejima.com/members/tatami-rock-formation

天上の青の世界「八ヶ岳ブルー」


最後に変わり種として、登山者の間で有名な造語、「八ヶ岳ブルー」を挙げます。八ヶ岳とは、長野県と山梨県にまたがる標高2000メートル後半の峰々を指す総称。青空を背景にのぞむ八ヶ岳の山容を「八ヶ岳ブルー」と呼び、多くの人に親しまれています。

岩稜が連なり、威容を誇る八ヶ岳だからこそ、青空とのコントラストが絶妙!最高な夏山登山の1ページを過ごせました。山頂付近は木々がなく、青空に手が届くような臨場感もたまりません。


夏とは真逆ですが、密かにオススメなのが冬(12月〜3月)。白く染まった山体は、青空を背景にすると、より荘厳さを感じさせてくれます。この美しい風景こそ、八ヶ岳の雪山登山の人気が高い理由でもあります。

中でも私のお気に入りは、東西2つの峰からなる「天狗岳」。天上の雪稜闊歩は忘れられない体験です。

■詳細情報
・名称:天狗岳(八ヶ岳)
・住所:長野県茅野市豊平
・地図:
・アクセス:諏訪ICから唐沢鉱泉登山口駐車場まで車で約45分
・所要時間:唐沢鉱泉登山口駐車場から徒歩往復6時間〜8時間(冬季は車のスタッドレスタイヤ、雪山登山装備が必須)
・公式サイトURL:http://karasawakousen.com/tozan.html

青の絶景を求めて、日本をめぐる


今回はメジャーからマイナーまで、私のお気に入りの「◯◯ブルー」の絶景を取り上げてみました。吸い込まれるようなターコイズブルーから、爽快感あふれるソーダブルー、秘境に流れるエメラルドブルーなど。

言葉では表現しきれないほど、心洗われる青の絶景。暑い夏だからこそ、ぜひ避暑を求めてめぐってみてはいかがでしょうか?

All photos by Yuhei Tonosho

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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