ライター
Lily RESORT TRAVELER

大学でスペイン語を専攻、サラマンカ留学を経て、旅をしながら仕事がしたいと新卒でフリーライターに。最近はライティングの仕事に加え、旅の仕事やアンバサダー活動など、枠にとらわれない働き方を実践中。 「地球という星を旅する」感覚を大切に。生きている内に叶えたい夢は宇宙旅行。それまでに世界の果てまで旅をして、美しい地球を知りたい。

誰もが一度は夢みるリゾート地、ハワイ。

今回は、ハワイ州観光局とTABIPPO主催の「Mālama Hawaiʻi Week 2022〜Monitor Tour Plan〜」の参加者として「余白と自由のある、あたらしい旅」を体験してきました。

この旅が、人生のターニングポイントとなったお話を、少しだけ覗いてみてください。

海を越えて、マラマに触れる旅へ

photo by Akane Uozaki
人生ではじめてのハワイ旅は、一緒に旅をする仲間との出会いからスタートしました。

モニターツアーの参加者は、世界一周中のトラベラーやフリーランス、フォトグラファー、経営者、学生など、話しているだけで自分の世界が広がるような素敵なメンバーが勢揃い。

photo by Ryo Aizawa
7.5時間のフライトを終えて、ハワイの地に降りたった瞬間「あ、また旅がはじまるんだ」と止まっていた時計が動きだすような感覚になりました。

はじめて来たはずなのに、どこか懐かしくて優しい気持ちになれるハワイ。日本人ツーリストを「おかえりなさい」と迎えてくれるあたたかい雰囲気と、リゾート特有の開放感に、一瞬で恋に落ちてしまいました。

余白と自由、それが「あたらしい旅」の贈りもの

「ハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニ」で滞在した4日間

Photo by Lily
その日の午後は、4日間のツアーで滞在する「ハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニ」にチェックイン。

はるか昔のワイキキで、緑豊かな湿地帯の中に一つだけ沸いていた、温かな泉「ロコ オ オ(Loko, Ōō )」。その泉ゆかりの地にたたずむことから、ハワイ語で館を意味する「ハレ」と、泉の「プナ」を合わせてハレプナと名付けられたそうです。

お部屋は白、青、ベージュの上品な色調でまとめられ、そのかわいさに毎日癒されていました。

ホテルの立地もよく、歩いてすぐのところにはワイキキビーチやロイヤルハワイアンセンター、カラカウア・アベニューがあり、とても過ごしやすかったです。

■詳細情報
・名称:ハレプナ ワイキキ バイ ハレクラニ(Halepuna Waikiki by Halekulani)
・住所:2233 Helumoa Road Honolulu, Hawaii 96815
・公式サイトはこちら

「余白の時間」で暮らすような旅を

photo by Lily
今回のツアーはTABIPPOとハワイ州観光局が提唱する、旅の余白と自由を楽しむ「あたらしい旅」が1つのテーマ。

これまで一般的だった、旅行プランがびしっと詰まったスケジュールではなく、「余白の時間」という何にも縛られない自由な時間が散りばめられていました。

「余白の時間」はビーチで夕陽を眺めたり、プールサイドでPCを開いたり、ダイヤモンドヘッドに登ったり、心ゆくまで眠ったり、旅仲間と語り合ったり。旅というよりも、暮らしている感覚に近く、私自身がハワイに溶け込んでいく気がして心地よかったです。

余白と自由が取り入れられた「あたらしい旅」が、これからの旅のスタンダードになればいいなと思います。

半世紀に渡り、語り継がれてきた「マラマハワイ」

美しきハワイを守り続けるために

photo by Hiroyuki Mera
地球温暖化や海洋汚染など、人間の活動によって失われてきた自然。とくにハワイは人気の観光地であるため、その影響を受けやすい地域です。

美しきハワイを守るため、ハワイ州観光局では1976年から「マラマハワイ」を広める活動が推進されてきました。

「マラマ」はハワイ語で「思いやりの心」という意味です。つまり、「マラマハワイ」とは「ハワイを思いやる心」という意味に。

私たち観光客も、訪れた土地と人々に敬意と思いやりを持ち、責任ある行動をとる「レスポンシブル・ツーリズム」にシフトしていかなければなりません。

ツアーのプログラムでは、環境問題や旅のあり方について世界をリードしてきた、ハワイの「マラマな取り組み」を、数々のアクティビティを通して学ばせていただきました。その中でも1番心に残っているのが、次に紹介する植樹体験です。

「ガンストックランチ」での植樹体験

photo by Yuki Higuchi
ノースショアにある「ガンストックランチ」では、ハワイの都市化や他の地域から持ち込まれた外来種などの影響で減少している、ネイティブ樹木を継承し、広大なジャングルを取り戻す植林プロジェクトが行われています。

その一環として、ハワイ固有種の神聖なる「ミロの木」の植樹体験をさせていただきました。

photo by Yuki Higuchi
自分の手で植えた木がハワイの一部となる。それだけで感慨深いものがありますし、特別な想いを込めて植えると、旅の思い出にもなります。

植樹体験は、ハワイの現状や植林プロジェクトについてのお話を聞いてから、自分で苗木を1本選び、スタッフの方と一緒に植えました。

私たちに命を与え、いつも見守ってくれている大地に感謝し、この1本の木が、未来のハワイを守ってくれますようにとマラマな願いを込めて。

不思議なことに、帰りのバスからその木々たちをふと眺めたとき、なんだかハワイの土地とマラマな縁で結ばれたような、「またハワイに帰ってきてね」と木が微笑んでくれているような、そんな気がしました。

私が考える「マラマ」とは

photo by Yuki Higuchi
植樹体験を通して、自分の手でハワイの土に触れたことで気づいたことがあります。それは、もっと、今以上にアクティブな環境保護活動をしなければ、失われた自然はもう戻ってこないということです。

これまでの自分の行動を振り返ってみると、エコバッグやマイボトルを利用するなど、環境によいと思うことを積極的に行ってきたつもりでしたが、それはゴミをこれ以上出さないという受動的な取り組みでしかなかったと感じました。

そういった環境を汚さないための行動は、もちろん何もしないよりはいいのですが、例えるなら、マイナスからゼロに戻すだけのアクションで根本的な改善には繋がっていません。

植樹体験のように、木がなくなっている状態から、木を1本植えることで、マイナスからプラスに変える能動的な行動こそが、美しいハワイや地球を守るために必要なことなんだと気づきました。

観光客にとって、ハワイの環境を守るためにできることはまだ少ないかもしれないけれど、ハワイを思いやる心と敬意をもって、その土地にプラスになる行動をしていけたらいいなと思います。

ハワイ滞在中や、帰国後も、自分が思う「マラマ」ってなんだろうとずっと考えていました。

最終的には、自然や人を思いやることで、自分の心も満たされ、幸せな気持ちになることが「マラマ」なのかなと納得しましたが、そうやって考えること自体が「思いやり」の始まりで、マラマを理解する一歩なのかなと思っています。

この記事を読んでもらうことで、少しでも「マラマ」について考える時間を贈ることができていたらうれしいです。

ハワイで迎えた人生のターニングポイント

photo by Yuki Higuchi
ハワイに来る前、私はこれからの人生について少しだけ悩んでいました。新卒でフリーランスになり、ライターや旅の仕事ももらえるようになってきて……。そんな現状に満足しているのと同時に、自分が本当にやりたいことが分からなくなっていました。

そんな心境のなか、このツアーに参加できることになり、インフルエンサーの方や参加したみんなと話をすることで、その人の人生を知って。自分もまだやりたいことがたくさんあることに気づきました。

シンガーソングライターの竹渕慶さんみたいに、歌で人の心に感動を届けたい。

はるなさんみたいに、地球を遊び場として、旅をしながら人生を楽しみたい。

伊佐知美さんみたいに、素敵な写真と文章で旅の思い出を残したい。

世界一周をしているみんなみたいに、もっと世界を見てみたい。

photo by Hiroyuki Mera
旅は自分の世界を広げること、旅先で出会う人とのつながりやコミュニティが自分らしく生きていくために必要だということを、改めて身に沁みて感じた4日間。

「‘A‘ohe mea ‘imi a ka maka.」
(大切なものはすぐそばにある)

このハワイのことわざのように、人生に迷ったときは、自分の心の声やまわりの人たちの声に耳を傾けたいと思います。

たくさんの人と出会って、ここに書ききれないくらいの夢を与えてもらった、ハワイ。

この出会いをターニングポイントに、ハワイで見つけた夢を叶える「あたらしい旅」をはじめたいと思います。

《特集》美しきハワイを未来に語り継ぐ「あたらしいマラマなハワイ旅」

ライター
Lily RESORT TRAVELER

大学でスペイン語を専攻、サラマンカ留学を経て、旅をしながら仕事がしたいと新卒でフリーライターに。最近はライティングの仕事に加え、旅の仕事やアンバサダー活動など、枠にとらわれない働き方を実践中。 「地球という星を旅する」感覚を大切に。生きている内に叶えたい夢は宇宙旅行。それまでに世界の果てまで旅をして、美しい地球を知りたい。

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