ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。

POOLO LIFE 公式サイト

全4コースある中で、最もスタンダードなライフデザインコース「POOLO LIFE」は、「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。

期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。

POOLO LIFE 公式LINE

今回は、POOLO LIFE6期と10期の卒業生・すなぎもさんにインタビューしました。


IT関連の会社で働きながら、2024年春までPOOLO LIFE6期に参加していたすなぎもさん。卒業後は、栃木県の「非電化工房」で1年間の修行生活を経験し、その後10期生としてPOOLO LIFEを再履修しました。

「腰が重く、行動に移すまでに時間がかかるタイプ」だというすなぎもさんが、なぜもう一度POOLO LIFEに参加したのか。2度の参加を通して得た気づきや、これからの方向性についてお話を伺いました。

「面白がってくれる仲間」が集まる世界にまた飛び込んでみよう


――6期卒業生のすなぎもさんが、なぜもう一度POOLO LIFEに参加しようと思ったのでしょうか?

直接のきっかけは、POOLOの学長であるみっちーから誘ってもらったことです。

このときは、6期を卒業して2年ほどが経ち、「再び自分を動機づけしたい」と思い始めていた時期でした。

僕は大学時代からワーキングホリデー(以下ワーホリ)などに興味があったのですが、ずっと現実的な行動には移せていませんでした。ですが、POOLO LIFEという「好奇心旺盛な旅人が集まるコミュニティ」に6期生として参加したことで、行動力のある仲間からたくさんの刺激を受けました。

POOLO LIFE6期のメンバー
その後状況や考え方が変わるなかで、「もう一度あの環境に身を置いたら面白いかもしれない」と思い、再履修を決めたんです。

じつは、当時の僕は、約1年間の“修行生活”を終えたばかり。

修行というのは、6期卒業後に参加した栃木県那須町の「非電化工房」での研修プログラムのこと。ここは、「お金・エネルギー・組織に頼りすぎない暮らし」を学び、実践する場所なんです。

僕は住み込み弟子として修行生活を送りながら、農作業や建築、木工といった自給自足の生活術などを学んでいました。

非電化工房での修行生活の一コマ
――修行生活…!その選択に至ったきっかけを教えてください。

少し話は遡るのですが、僕は社会人になる前から「利益追求」が重視される資本主義の仕組みにモヤモヤを感じていました。もともと考え込むタイプで、就活などの人生の節目でたくさん悩んできました。

新卒でIT関連職で働き始めましたが、数年後にはコロナ禍に。会社の雰囲気が、より利益重視の傾向になっていくのを感じ息が詰まってしまい、あるとき鎌倉へワーケーションに行ってみたんです。

そこで、伊藤洋志さんの著書『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』を読んで、衝撃を受けたんですよね。これは「会社員」という一つの働き方ではなく、他者と競争しない複数の“小さなビジネス”で生計を立てる方法を説いた本。そこで「非電化工房」のことを知りました。

竹を利用して建設された非電化工房の野外ステージ
この本に出会ったことで、「こういう生き方もあるんだ」と視野が広がりました。そんな「ナリワイをつくる」生き方に惹かれながらも、その後は別の会社に転職。そこがとても居心地の良い職場で…気づけば1年、2年と月日が経っていました。

そして30歳を前にふと、ワーホリなどやってみたいことはあったはずなのに「結局いつやるんだ?」と思うようになって。そこで、何かを変えたいと思い参加したのがPOOLO LIFE6期でした。

――快適な環境のなかで動き出した最初の一歩が、6期への参加だったんですね。

はい。興味を持った「非電化工房」の住み込み弟子になると決めたのも、6期に参加していたときのことです。ここは基本的に無給なので、一般的には「大丈夫なのか」「生活できるのか」と心配されそうですが、6期の仲間はむしろ背中を押してくれて。それが純粋にうれしかったですね。


僕が修行生活へ踏み出せた理由の一つは、仲間が自分のやりたいことを面白がってくれたからです。そして修行生活を終えて、「もう一度、自分を動かしたい」という気持ちが強くなっていたタイミングで、10期に誘ってもらったんです。

6期の仲間には留学や世界一周を実現している人も多く、「行動している人たち」が近くにいることの価値はとても大きいと感じています。だからこそ、またPOOLO LIFEに参加してみようと思えました。

豊かさと探究。2度参加したからこそ見えた期のカラー

――6期と10期、それぞれどんな雰囲気の違いがありましたか?

まず、各期で掲げるキャッチコピーが異なっていたのは大きかったと思います。

6期は「旅と豊かさ」がテーマ。仲間と学び合い、自分の豊かさをつくることが主軸だったので、集まるメンバーも感性豊かな人が多かった印象です。明るくて元気な一面もありつつ、穏やかで、じっくり内面と向き合うような空気感がありました。


一方で10期は、「旅と探究」を軸に、人生に揺さぶりをかけることがテーマでした。

1on1や自主企画のイベントがほぼ毎日のように開催され、全体的にアクティブな雰囲気がありましたね。早い段階からSlackに「問い」チャンネルが誕生し、「死生観」といった深いテーマについて掘り下げていたことも。

縄文時代の生活を体験する「縄文旅」や、生きているうちに棺桶に入り死を疑似体験する「入棺体験」など、ユニークな企画も多々ありました。

自主企画の一つ「縄文旅」
とくに10期は、綺麗でキラキラしているものだけではなく、少し距離を置きたくなるような「人間の泥臭い部分や未熟な部分」を愛せる仲間が多かったことも魅力だと感じました。

それぞれの期に異なるカラーがあり、そのなかでたくさんの魅力的な人たちと出会えたことは、僕にとって大きな財産になっています。

軸はずっと変わらない。心穏やかに、気の赴くままに生きていきたい


――POOLO LIFEではそれぞれが「探究テーマ」を設定しますよね。すなぎもさんはどんなテーマにしましたか?

「ゆる涅槃寂静に足りないものは?」です。

涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)とは、仏教用語で「煩悩を捨てた悟りの境地」のこと。このままだと堅いので、あえて「ゆる」をつけました。これは、僕自身がずっと大切にしてきた「心穏やかに生きたい」という想いを言い換えたものです。

僕はどちらかというと目標設定が苦手で、「今を大切に生きること」に重きを置くタイプ。自分が笑い、ときには人を笑わせながら楽しく過ごし、身近な人を幸せにできたらいいなと思っています。


それに僕は、「何者かになれ」「キャリアビジョンを立てろ」といった声に、ずっと違和感を抱いてきました。職業で自分を定義することにも、しっくりこない感覚があったんです。

誰しも子どもの頃から将来の夢を聞かれますが、そのたびに“それっぽい答え”を返しながらも、どこか本心ではない感覚が残っていました。

この違和感の根っこには、「目標を持てないと不幸だ」という前提そのものへの疑問があったのかもしれません。そこから少しずつ、「今をちゃんと幸せにできればそれでいい」という考え方に変わっていきました。


だからこそ、自分が笑い、ときには人を笑わせながら楽しく過ごし、身近な人を幸せにできる状態でいたいと思うようになりました。

そしてこの考え方をさらに整理していくなかで、「何歳までに〇〇をする」といった行動目標ではなく、「状態目標」だけを持つようになりました。それが僕にとっての「心穏やかに、気の赴くままに生きる」という軸です。

――ずっと大切にされてきたモットーでもあるんですね。なぜ「涅槃寂静」という言葉を選んだのですか?

この言葉のヒントをもらったのは、10期のチームメンバーと参加した「宿坊体験」でした。

全3フェーズのうち、第2フェーズで行ったこの旅の目的は、チームメンバーと一緒に旅を企画すること。そこで、「価値観を積み重ねる旅」をテーマに、メンバーそれぞれにとっての「未知の体験」でもある宿坊生活を体験するため、埼玉県飯能市にある禅寺へ行きました。


現地では、スマホなどのデジタル機器はすべて使用禁止。体験内容は、掃除をしたり、坐禅を組んだり、住職の方の説法を受けるというものでした。

その説法のなかで、仏教の核ともいえる3つの教え(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)を指す「三法印(さんぼういん)」に触れたとき、自分の考えは仏教の教えにとても近いものがあると感じたんです。

そのときの“しっくり感”がきっかけで、「ゆる涅槃寂静」という言葉を選びました。といっても、僕が社会人になってから、そして6期の頃から大切にしてきた「心穏やかに、気の赴くままに生きる」という根本的な思想は変わっていません。

チーム企画「宿坊体験旅」
6期では、仲間との対話のなかで少しずつ自分の想いを言語化しました。10期の宿坊体験旅では、「涅槃寂静」という言葉に出会ったことで、ずっと大切にしてきた軸は変わらなかったのだと実感できましたね。

その名も「コミュニティ爆発」。大好きな仲間と偶然を楽しみながら進みたい

――2度参加したPOOLO LIFEで、どんなものを得られたと思いますか?

会い続けたい仲間ができたことですね。6期も10期も、本当に大好きな人たちばかりです。

ここに入ると、「コミュニティ爆発」が起こるんですよ。これは僕が勝手にネーミングしているのですが、人や出来事との「関わり」が爆発的に増えていきます。

ご縁がご縁を呼ぶ。コミュニティがコミュニティを呼ぶ。それによって、さらに「面白そうなこと」へのアンテナが張れるようになった気がします。


また、「好きな人と好きな人をつなげたい」と改めて思うようになりました。僕は期間中のイベントなどによく顔を出していましたが、そのたびに、同期同士でも「この人たち、初対面なんだ!」と驚くことがあって。

じつは、以前POOLO LIFEとは別の場所でイベントを企画した際に、6期と10期それぞれの仲間に声をかけたところ、たくさん参加してもらえたことがありました。その後の飲み会で、初対面の6期や10期のメンバー同士が話している様子を見て、とても幸せな気持ちになりました。

企画したイベントに集まってくれた6期と10期の仲間と
それ以来、「横だけではなく、縦のつながりもいいな」と思うようになって。POOLO LIFEの期を超えた交流の場はまだあまり多くはないので、そんな仕組みがあったら面白そうだと思っています。

具体的には、昨年ホノルルマラソンに出場したこともあり、ランニングイベントの企画ができたらいいなと考えています。みんなで走ったあとに飲むお酒は、おいしいこと請け合いです。


――すなぎもさんの、これからの“状態目標”について教えてください。

目指すものは変わらず、これからも心穏やかに、楽しく生きていきたいですね。

ずっと興味のあったワーホリに関しては、年齢制限があるという多少の焦りはありました。ただ、「行ってみたい」という抽象度のままでは行動に移せないという自分の特性を再認識したこともあり、「無理に行かなくてもいい」という結論になりました。

心穏やかに、気の赴くままに。POOLO LIFEで出会った仲間との関係性を大切にしつつ、これからも自分らしく進んでいきたいです。

――最後に、参加検討者に向けてメッセージをお願いします!

POOLO LIFEは、使い道次第だと思っています。

時間とお金にある程度余裕があって、活動に割ける余力が多いほど得られるものは大きいと思います。自分と向き合う時間がほしいのであれば、力を注いだ分だけきっと何かを得られるはず。

なかには、「人生観が変わった」という人もいれば、僕のように劇的に変わったわけではないという人もいます。けれど、何も得ていないのかというと、決してそんなことはなくて。


僕の場合は、自分のなかのテーマが一貫していたことに改めて気づけたり、ずっと会い続けたいと思える仲間が増えました。POOLO LIFEのメンバーは、「友だち」だとしっくりこないんですよね。やはり、「仲間」なんです。

そのときの状態や視座によって得られるものには幅があると思います。それでも、何かが変わるきっかけになったり、小さなモヤモヤを調整できたり、何かを実験できたり――「面白いことが起こる確率」は、確実に上がると思います!

編集後記

インタビューでは、「正直、卒業後もとくに変わっていないんです」と話されていたすなぎもさん。

ただその言葉の奥には、もともと大切にしてきた価値観を見つめ直し、「これでいい」と再確認できた実感があるようにも感じられました。また、心穏やかに生きていくうえで大切にしたい仲間が増えたことも、大きな変化の一つだったのかもしれません。

バックグラウンドの異なる人たちが、同じコンセプトのもとで関わり続ける。そんなPOOLO LIFEで過ごす時間は、自分と向き合うきっかけになると同時に、日常の見え方に少しずつ変化をもたらしてくれます。

同僚でも、友だちでもない、仲間との人生を揺さぶる8ヶ月。あなたも一歩、踏み出してみませんか。

POOLOとは?


POOLOは、「旅と人生をつなぐ、大人の学校」がコンセプトの、TABIPPOCODOLIが共同運営する、旅をテーマに学ぶオンラインスクールです。

POOLO公式サイト

現在4コースあるPOOLOですが、POOLO LIFEは「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。

期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。

詳しい情報が知りたい方は、公式LINEをご登録ください。

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All photos by Sunagimo

ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

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