みなさん。今まで生きてきた中で何度ガチの腹痛になったかおぼえていますか?
ぼくは覚えています。「2回」です。たったの2回です。
東南アジアで一回、そしてインドで一回だけです。
はっきり言えば、ぼくのおなかは弱い!痛くない時がない!ピーピーじゃない時がない!
だから、だからこそ痛みに慣れているのです。ちょっとやそっとの痛みなら、我慢できるんです。ぼくは我慢できるものを腹痛などと呼びません。というか、あいつらに比べれば、日本のピーピーなんてまだまだ!
というわけで、腹痛マエストロの僕が東南アジアで原因不明の腹痛になったらどうなるかをご紹介していきます。
(※今回の記事はあくまで筆者の体験であり、すべての東南アジアの腹痛がこうなるというわけではないことをご理解ください。)
序 旅の前はいつも切ない
その日、ぼくは数人の日本人とタイのカオサンストリートで路上パフォーマンスをしていました。結果は上々。大量のビールとつまみを買って宿でパーティーをしました。
思えば、このころから少し兆候はありました。胃の上のあたりがピリピリと痛んだのです。
ちょっと切ないくらいの痛みに、「こんなもん痛くないぜ。パーティーやるぜ。ヘイヘイヘイ。」と調子に乗ってビールを重ねました。
起 ねぶた祭り開催
突然。本当に突然、ぼくの体のなかで切ない痛みが爆発しました。
おなかの中を誰かに踏みつけられて、胃がバウンドするような、胃の中で何万人もの小人が飛び跳ねているような痛み!いつから、ぼくの胃袋はねぶた祭りの会場になったのでしょうか?
気のせいか、おなかの中から「ラッセーラー」って元気に飛び回る小人の掛け声が聞こえるような気もしました…。
しかし、なんという元気の良さ…胃袋が裏返る。まずい。痛いなんてもんじゃない!!
承 上から下からマーライオン
パーティーを抜け出し、自分の部屋に戻ったぼくの手には大量のお水。
腹痛マエストロはひどい腹痛の時こそお水を少しずつ飲んで、脱水症状にならないようにすべきことを知っているのです。
これだけの痛みの中でも冷静さを失わない自分自身に惚れてしまいそうです。
が…ダメ!!
汚い話なので、精一杯上品でわかりにくい表現を使いますが、水を飲んだ瞬間ぼくは「マーライオン」になりました。
舐める程度でもダメでした。しかも、このマーライオンは世にも珍しい、上からも下からも水を出すタイプのやつで、体から水分という水分を全部だしやがります。