航空券比較サイトを見ると、最安値に近い価格を提示するのが中国国際航空です。ところが多くの旅人が「中国国際航空?大丈夫かなあ?」と思うようです。
今回は筆者の体験を基に中国国際航空をレポートします。
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とにかく安い!中国国際航空
Photo by Nitta Hiroshi
中国国際航空の特徴はとにかく航空券が安いこと!さっそく他社と比べてみましょう。2019年12月1日発12月4日着(調査日は2019年8月16日)を想定します。調査に利用したサイトはスカイスキャナーです。
中国国際航空:61,720円(往路18時間55分、復路17時間25分)
アシアナ航空:84,011円(往路16時間、復路14時間20分)
エールフランス:128,780円(往路12時間45分、復路11時間55分)
成田~イスタンブール
中国国際航空:169,490円(往路22時間、復路14時間55分)
エチオピア航空:206,070円(往路16時間20分、復路26時間30分)
エミレーツ航空:225,610円(往路19時間40分、復路20時間15分)
成田→ロサンゼルス
中国国際航空:89,698円(往路18時間45分、復路20時間)
アシアナ航空:90,298円(往路16時間40分、復路17時間10分)
日本航空:156,020円(往路10時間5分、復路11時間55分)
表を見るだけで中国国際航空の航空運賃の安さを実感するはず。所要時間も直行便よりは時間を要しますが、ガマンできる範囲ではないでしょうか。仮に北京首都空港の乗継時間が長くても、時間をつぶせる場所はたくさんあるので問題ありません。
座席も機内食も合格点!長距離便でも大丈夫
Photo by Nitta Hiroshi
私は2019年4月に関西~北京~モスクワ便に搭乗しました。関西発北京行きは関西9時発、北京11時20分着です。関西北京便で使われた機材はA330-200。中国民航時代からの青と白という落ち着いた塗装は好感が持てます。
朝便だからでしょうか、7割~8割くらいの搭乗率でした。機内は2列+4列+2列という座席配置。青色の座席のせいか、機内も落ち着いた雰囲気が漂います。
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こちらが座席です。他社のエコノミー座席と大きく変わりませんが、座り心地は上々です。
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座席の間隔はご覧のとおり。エコノミークラスなので広々というわけではありませんが、特に問題はないでしょう。もちろんLCC(格安航空会社)よりは間隔は広いですよ。
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もちろん座席ディスプレイも標準装備。ただし中国語と英語しかありませんでした。英語・中国語がわからないとしんどいかもしれませんね。
ところで数年前まで中国系の航空会社では「機内モード」であってもスマホを触っていると客室乗務員に注意されたとか。今はそんなことはありません!ただし「機内モード」には設定してくださいね。
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しばらくすると機内食が出ました。目立つのはあんかけと北海道産の粒あんでしょうか。わりとボリューミーな内容で問題なく食べられました。
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関西空港を飛び立って約3時間20分で北京首都空港に到着。中国と日本との時差は1時間なので、時計の針を1時間戻します。ここでモスクワ行きに乗り換えました。
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北京発モスクワ行きの機体はA330-300でした。北京・モスクワ便はほぼ満席。8割中国人、2割ロシア人という具合でしょうか。おそらく日本人は私1人だけだと思います。
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機内は関西・北京便と変わりませんが、座席ディスプレイが少しだけ新しかったです。言語は中国語、英語、フランス語でなぜかロシア語はありませんでした。
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最初の機内食はこちら。個人的には揚げ物とカレーの組み合わせがたまりませんでした。意外とボリュームのある機内食なので、あまり北京首都空港で食べないほうがよいと思います。もちろん味は上々でしたよ。
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北京からモスクワまでの所要時間は約8時間。到着2~3時間前にどんな機内食が出るかな……と期待していましたが、まさかのサンドイッチ2個!これには驚きました。前食がヘビーだった分、これはこれで問題ないのかもしれませんが。
無事に現地時間17時前にモスクワ・シェレメチェボ空港に到着しました。特に問題はなく客室乗務員はテキパキ働いていました。