ライター
五月女 菜穂 ライター/株式会社kimama代表取締役

1988年、東京都生まれ。横浜市在住。1児の母。 大学卒業後、朝日新聞社に入社。新聞記者として幅広く取材経験を積む。2016年に独立し、ウェブや紙問わず、取材・執筆・編集・撮影を行う。22年4月、合同会社アットワールドを起業し、旅好きのフリーランスが集まるコミュニティ「@world」を運営。23年5月、編集プロダクションの株式会社kimamaを創業。世界一周経験者で、渡航歴は45カ国超。

TABIPPO編集部が、これまたドMな企画を始めました。アメリカ横断やらハイパーチャレンジやら、やたらと攻めている旅する編集部。今度は「各都道府県でやりたいこと100つ」です。

…100って!え、100って!!!!!

過去に東京新潟三重滋賀香川……と続々記事が出ていますが、今回は青森県のご紹介です。

私はフリーライターになる前、新聞記者として働いていました。新潟、青森、京都に赴任したことがあるのですが、特に青森は2年間住んで、県内の市町村を全て回った経験があるので、非常に思い出深い場所です。赴任前までは「青森県=りんご+ねぶた祭+雪」ぐらいの認識だったのですが、とんでもない。

とにかく温泉がたくさんあって(人口10万人当たりの公衆浴場数は日本一)、
りんごはもちろん美味しいもので溢れていて(リンゴ、ニンニクやゴボウの生産量日本一)、
ねぶた祭以外にも地域ごとにお祭りがあって(ねぶたとねぷたは違うんです)。

記事作成にあたりSNSを通じて、多くの青森県民や青森ラバーの方にご協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。それでは、スタート!

見出し

青森のグルメを味わう

「奇跡のりんご」のフルコースに感動する

photo by レストラン山崎
青森と言えばリンゴが有名です。つがる、紅玉、ジョナゴールド、サンふじなどを中心に、県内ではなんと約50種類も栽培されているそう(市場にはその内約40種類が出荷されます)。いろいろな種類を食べ比べて「利きリンゴ」をするのも楽しいです。

そんな青森県でぜひ味わってほしいのが、弘前市にあるレストラン山崎の「奇跡のりんごフルコース」。全無農薬・無肥料栽培でリンゴを栽培している木村秋則さんのリンゴを使った料理を食べることができます。「自然栽培りんごの冷製スープ」を始め、どれも絶品です。

ちなみに、木村さんの半生は映画『奇跡のリンゴ』(2013)にもなりました。映画を見てからフルコースを食べると、より美味しく楽しく感じるかもしれません。

■詳細情報
・名称:レストラン山崎
・住所:青森県弘前市親方町41
・営業時間:11:30~14:00(L.O)、17:30~20:30(L.O)
・定休日:月曜日
・電話番号:0172-38-5515
・料金:(ディナー)「木村秋則さんの奇跡のりんごフルコース」12960円ほか
・公式サイトURL:http://www.r-yamazaki.com

朝から楽しい!「のっけ丼」で海鮮三昧

photo by アプティネット

青森県では新鮮な魚介類を食べることができます。陸奥湾で採れたホタテは人生でこれまで見たことがないぐらい肉厚で、八戸前沖で獲れたサバは脂がのっていて最高なんですね。語彙力なくてすみません。でも本当最高なんですね。もう挙げたらキリがないぐらい魚介類が美味しいんです。

青森駅から徒歩5分の場所にある「青森魚菜センター」では、自分だけのオリジナル海鮮丼を作って食べることができます。食券を購入して、市場内にあるお好みの具材をどんぶりに盛り付けていくというエンタメ要素100%の海鮮丼です。朝7時から営業しているので、朝早くから動き出したい観光客にとっては嬉しいです。

■詳細情報
・名称:青森魚菜センター(古川市場)
・住所:青森県青森市古川1-11-16
・アクセス:JR青森駅から徒歩5分
・営業時間:7:00~16:00 ※季節によって変動あり
・定休日:火曜日 ※GW・8月ねぶた祭り開催期間・お盆・年末年始は定休日が変更になる場合あり
・電話番号:017-763-0085
・料金:食券5枚650円、10枚1300円など
・公式サイトURL:https://nokkedon.jp

幻のシャキシャキした「大鰐もやし」を食べに行く

photo by アプティネット
え?もやしかよ!って思った、そこのあなたに伝えたい。

青森県の中南地域にある大鰐町で350年以上前から栽培されてきた「大鰐温泉もやし」をとにかく食べてほしいです。天然の温泉水のみで育てられた、大鰐温泉もやしは土の香りがふんわり漂い、シャキシャキとした歯ごたえで、味が濃いんです。もやしの7割は大鰐町内で消費されてしまうので、ほとんど外へ出回らないという、幻のもやしなのです。

大鰐町にある「鰐come」では、産直・売店で大鰐もやしを販売していますし、日帰り温泉「鰐の湯」も併設されています。絶品もやしを味わいつつ、ゆっくりのんびり温泉に浸かるのがこれまた至福の時なのです。

■詳細情報
・名称:大鰐町地域交流館「鰐come」内 産直・売店「メルカート」
・住所:青森県南津軽郡大鰐町大鰐川辺11-11
・営業時間:8:00~18:00(土日祝〜19:00)
・定休日:第3木曜日
・電話番号:0172-49-1126
・公式サイトURL:http://www.wanicome.com

他にも、青森のグルメを味わう方法

・弘前市のカフェで「47種類のアップルパイ」を食べ比べる
・めちゃくちゃ甘いトウモロコシ「嶽きみ」を茹でて口いっぱいに頬張る
・これぞ県民食? 工藤パンのロングセラー「イギリストースト」を食べる
・「弘前シードル工房kimori」の甘口と辛口のシードルをリンゴ畑で堪能する
・第7回B-1ゴールドグランプリ受賞!郷土料理「八戸せんべい汁」を食す
・純米酒「田酒」をグイっと飲んで幸せを感じる
・佐井村の「ぬいどう食堂」で贅沢すぎるウニ丼をぺろり
・本州最北端の大間町で、あの大間マグロを食べまくる
・カロリー過剰摂取?それでも食べたい、「味の札幌 大西」で味噌カレー牛乳ラーメン
・黒石市でモチモチの食感の「つゆ焼きそば」を食べて、子どもの頃を思い出す
「十三湖のしじみ」を使ったしじみラーメンを、道の駅十三湖高原で食べる
・「桃太郎トマト」に「アマルフィの誘惑」? 蓬田村の「絶品トマト」を味わう

青森の穴場スポットを訪れる

隠れインスタ映えスポット「高山稲荷神社」

photo by アプティネット
青森県つがる市にある高山稲荷神社。五穀豊穣、海上安全、商売繁栄の神様が祀られている神社ですが、202基の鳥居が立ち並ぶ様子はまさにインスタ映え。「京都の伏見稲荷神社か?!」と錯覚するほどの絶景ですが、京都よりは全然人がいないんですね(笑)。

私も数年前、つがる市での取材のついでに寄ったことがありますが、ほぼ観光客はおらず、この絶景を独占することができました。カメラ好きにはオススメの隠れスポットです。

■詳細情報
・名称:高山稲荷神社
・住所:青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
・アクセス:五所川原駅より弘南バス小泊線乗車(所要時間40分)、高山神社入口下車、タクシーで5分
・電話番号:0173-56-2015

信じるか信じないかはあなた次第「キリストの墓」

photo by アプティネット
青森県の新郷村という小さな村に「キリストの墓」があります。一説によると、イエス・キリストが21歳の時に日本に来て神学の修行を12年間重ね、33歳の時に帰郷。ゴルゴダの丘で磔刑になりそうになったキリストですが、弟のイスキリが身代わりとなって、キリストは再び日本にやってきて106歳まで旧戸来村(現・新郷村)で暮らしたとか…。

毎年6月には「キリスト祭」なるものが開催され、「ナニャドラヤ」という伝統の盆踊りが披露されるのです。きっと忘れられない旅になると思います。ちょっと変わった神秘を求めて、ぜひ訪れてみてください。

■詳細情報
・名称:キリストの墓/キリストの里伝承館
・住所:青森県三戸郡新郷村戸来野月33-1
・アクセス:JR八戸駅より南部バス五戸行き乗車、終点下車。南部バス羽井内行きに乗り換え、キリスト公園前下車。
・営業時間:9:00-17:00
・定休日:毎週水曜日(夏休み期間は無休、冬季は休業)
・電話番号:0178-78-3741

「五所川原立佞武多」で祭り気分を上げる

photo by アプティネット
青森の祭りと言えば「青森ねぶた」のイメージが強いですが、実は県内にはたくさんの祭りがあります。青森県五所川原市の「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」もその一つ。五所川原市で8月4日から8月8日まで行われるお祭りで、「ヤッテマレ!」の掛け声に合わせて、高さ20メートルを超える出車が街を練り歩きます。迫力半端ないです。

祭り期間に旅を出来るのがベストですが、もしシーズン外に訪れたとしても、立佞武多の館では出車が常設展示されているので、立ち寄ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:立佞武多の館
・住所:青森県五所川原市大町506-10
・アクセス:JR五所川原駅から徒歩5分
・営業時間:9:00~19:00(10月~3月は17:00まで)
・定休日:1月1日(営業する場合も有り)
・電話番号:0173-38-3232
・公式サイトURL:http://www.tachineputa.jp/index.php

他に、青森の穴場を観光するなら

・ノスタルジックな雰囲気が漂う「珈琲店マロン」(青森市)
・登録有形文化財を改装した「スターバックスコーヒー 弘前公園前店」(弘前市)
・書を捨てて旅に出たくなる?「寺山修司記念館」でテラヤマワールドを堪能する(三沢市)
・「八食センター」もいいけど、敢えて「館鼻岸壁の朝市」に赴いて、朝から食べまくる(八戸市)
・幹回り22メートル、高さ31メートルの巨木「北金ケ沢の大銀杏」を見に行く(深浦町)
・昭和感あふれる、エモい水族館「浅虫水族館」でイルカショーを見る(青森市)
・桜の季節に「芦野公園」で津軽鉄道と桜が写った奇跡の1枚を撮る(五所川原市)
・ニッコウキスゲとノハナショウブが一面に!美しき「ベンセ湿原」を訪れる(つがる市)
・ニューヨークと同緯度ということで…「日本一の自由の女神像」と一緒にネタ写真を撮る(おいらせ町)

青森で自然を満喫する

「蔦沼」で水面に映った紅葉を存分に楽しむ

photo by Pixabay
この写真は青森県十和田市の蔦沼で撮影された1枚。例年10月中旬から下旬ごろに紅葉の見頃を迎えますが、県内外からこの絶景を求めて観光客が訪れます。昼間でも綺麗なのですが、朝日が昇る瞬間に撮影された写真は真っ赤に染まって、幻想的です。無風であることなど、本当に綺麗な写真を撮るには一定の気象条件が整わないとダメだそうですが、何度でもチャレンジしたくなる美しさですよね。

余談ですが、この写真を撮るために、新聞社時代の後輩は80万円のカメラレンズを買っていました(笑)。気合い入りすぎです。

■詳細情報
・名称:蔦沼(蔦温泉ビジターセンター)
・住所:青森県十和田市奥瀬蔦野湯
・アクセス:青森駅・JRバス「みずうみ号」から蔦温泉に行き(約2時間10分)、そこから徒歩5分。
・オススメの時期:10月中旬〜下旬

まるで雪のモンスター!!「八甲田山の樹氷」を見に行く

>photo by アプティネット
針葉樹に霧のような水滴がぶつかり、凍結・付着した氷の層は「樹氷」と呼ばれます。青森市内から車でおよそ1時間のところにある八甲田山には、ロープウェーやスキー場があり、いろんな方法で樹氷を楽しむことができます。スノーシューを履いて樹氷を楽しむツアーも人気があります。

少し古い映画ですが、高倉健や北大路欣也が出演している『八甲田山』(1977)を見てから行くと、感動も増すかも…?

■詳細情報
・名称:八甲田山の樹氷(八甲田ロープウェー)
・住所:青森県青森市荒川寒水沢1-12
・アクセス:JRバスで青森駅から八甲田ロープウェー駅前で下車(約60分)
・営業時間:9:00~16:20(冬季は15:40)
・電話番号:017-738-0343
・オススメの時期:2~3月
・公式サイトURL:http://www.hakkoda-ropeway.jp

横浜町が誇る絶景!一面に広がる菜の花畑

photo by アプティネット

青森県横浜町には一面に広がる菜の花畑があります。毎年5月初旬頃から咲き始め、5月中旬から下旬が見頃を迎えます。菜の花を活用した地域おこし事業も盛んで、菜の花畑を横切るマラソンが実施されたり、菜種油など菜の花を生かしたお土産商品を販売していたりしています。

交通アクセスはあまり良くないのですが、時期とタイミングが合えばぜひ見てほしい景色といえるでしょう。私は「横浜」に現在住んでいて、名前に「菜」の文字が入っていることもあり、いつかシーズン中に訪れたいなと思っています(理由が強引!?)。

■詳細情報
・名称:菜の花大迷路(自然体験ランド自然苑)
・住所:青森県上北郡横浜町大豆田98-64
・アクセス:青森駅から青い森鉄道で野辺地駅まで行き、そこからJR大湊線に乗り換えて陸奥横浜駅で下車(約1時間20分)。車で15分ほどで会場。
・オススメの時期:5月
・公式サイトURL:http://www.town.yokohama.lg.jp/index.cfm/7,0,19,html

他に、青森の自然を満喫する方法

・世界遺産・白神山地にある透明度の高い「青池」に癒される
・十和田湖東岸から焼山まで約14キロ続く「奥入瀬渓流」を踏破
・6月ごろ、蕪島で「ウミネコ」の孵化の様子を観察する
・十和田湖畔にある「おとめの像」のポーズを真似てみる
・恐山霊場にある「宇曽利山湖」は地獄か極楽か確かめる
・鯵ヶ沢町にある「マリーハーブガーデン」でラベンダーを手摘み
・日本秘境百選にも選ばれた「仏ヶ浦」を遊覧船から眺める
・高さ10メートルの雪の壁!「雪の回廊」をドライブ
・津軽富士とも呼ばれる岩木山の「岩木山百沢スキー場」でウィンタースポーツ

青森のおしゃれスポットを満喫する

黒石市で自分だけの「こけし」を作りに行く

photo by 五月女菜穂
こけしが大好きな女子を通称「こけ女」というらしいのですが、そんなこけ女にたまらないスポットが青森県黒石市にあります。「津軽こけし館」では、高さ4.21メートルもある日本一のこけしなど、約4000点のこけしが展示されているほか、自分オリジナルのこけしを絵付けすることができます。津軽系こけし工人が直接してくれるので、初めての人でも安心です。

私も2018年夏にこけしの絵付けを一人で体験してきましたが(写真参照)、とても楽しかったです。そして、その他販売されているこけしグッズも大量購入。うむ、こけ女になりつつあります。

■詳細情報
・名称:津軽こけし館
・住所:青森県黒石市袋富山72-1
・アクセス:黒石駅より約25分/ JR弘前駅より約35分/黒石ICより約10分/ 十和田湖より約60分/JR新青森駅より約60分/青森空港より約45分
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:年中無休
・電話番号:0172-54-8181
・料金:展示室見学は大人320円、こけしの絵つけは1200円〜(団体割引あり)
・公式サイトURL:http://tsugarukokeshi.com

憧れの「こぎん刺し」雑貨を手に入れる

photo by アプティネット
「こぎん刺し」とは江戸時代に端を発した、津軽地方に伝わる刺し子技法の一つです。細やかな幾何学的な模様が特徴的です。伝統的なものはもちろん、最近はアレンジされたアイテムも続々登場。コースターや印鑑入れ、名刺入れ、ヘアゴム…とあれもこれも揃えたくなってしまう可愛らしさです。

こぎん刺しを扱うお店は各地にありますが、ウェブで配布されている「弘前こぎんマップ」を参照しながらこぎん刺し散歩するのも楽しそう。材料を買って自分で作ったり、街中でこぎん刺しの模様を探したり、色々と応用してみてください。

■詳細情報
・名称:green
・住所:青森県弘前市代官町22
・アクセス:JR弘前駅から徒歩9分
・営業時間:10:30~19:00
・定休日:水曜日
・電話番号:0172-32-8199
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/pages/category/Shopping—Retail/green-281601201863252/

洋館「藤田記念庭園」でドリップコーヒーを飲む

photo by アプティネット

弘前エリアには、明治から大正期に建てられた洋館や教会が残っています。中でも「藤田記念庭園」は、日本商工会議所の初代会頭を務めた藤田謙一氏の別邸として知られています。1921年に建てられたこの洋館内にある大正浪漫喫茶室で、広い窓から庭を眺めながら、ドリップコーヒーをゆっくり味わってみたいです。あ、もちろんアップルパイも一緒におやつとして。

■詳細情報
・名称:藤田記念庭園 大正浪漫喫茶室
・住所:青森県弘前市上白銀町8-1
・アクセス:弘南バス「市役所前」下車徒歩約3分
・営業時間:9:00~16:00(庭園は9:00~16:30最終入園)
・定休日:なし
・電話番号:0172-37-5690
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/fujitataisyoromankissa/

青森のおしゃれスポット、もうちょいあります

・定番だけど、やっぱり訪れておきたい「県立美術館」。あおもり犬と一緒に写真撮影
・アート好きなら「十和田市現代美術館」も。草間彌生作品もあるよ!
・日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」と岩木山を一緒に眺めて、絶景に浸る
・「岩木山神社」の逆立ちの狛犬を見に行って、運気を上げる
・米軍基地がある三沢市の「スカイプラザミサワ」でアメリカンなグッズを購入
・「青森県立三沢航空科学館」で忘れかけていた少年時代の夢を思い出す。
 ・「弘前公園」でお堀が花びらで埋め尽くされる花筏(はないかだ)の景色に感動
・八戸の新名所「はっち」で伝統工芸の製作体験や乙女心をくすぐる雑貨探し
・「木村書店」、「八戸ブックセンター」、「AND BOOKS」など「本のまち八戸」を散策

青森でユニークなデートをする

三内丸山遺跡で縄文人の格好をする

photo by アプティネット
縄文時代前期中頃から中期末(紀元前3900年〜紀元前2200年ごろ)の大規模な集落遺跡である「三内丸山遺跡」。遺跡の広さは42haに及び、竪穴建物跡や列状に並んだ土抗墓などが見られます。日本史の授業で名前を覚えた記憶のある人も多いかと思いますが、実際に足を運んだ人は少ないのではないでしょうか。

遺跡内では無料で貸し出される縄文服を着ることができます(ちなみに、公式ホームページの「よくある質問」欄に「縄文服を着てみたいのですが。」という項目があります)。縄文服を着れば、より一層、縄文浪漫に思いを馳せることができるでしょう。縄文時代デート、意外とありだと思います。

■詳細情報
・名称:三内丸山遺跡
・住所:青森県青森市三内丸山305
・アクセス:市営バス「三内丸山遺跡」行き乗車、「三内丸山遺跡前」下車。JR青森駅から約30~40分。
・営業時間:9:00~18:00(季節変動あり)
・定休日:年末年始
・電話番号:017-781-6078
・公式サイトURL:http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp

ブサかわ犬の「わさお」と戯れに行く


ブサかわいい犬(不細工でかわいい犬)として知られる「わさお」は長毛秋田犬のオスと推定され、現在は、妻のつばきと一緒に青森県鰺ヶ沢町に住んでいます。2011年には映画にもなりました。飼い主の菊谷節子さんが2017年11月に亡くなり、わさおの元気がないとの情報も…。

私事ですが、新聞記者時代に初めて全国版に記事が載った記事が「わさお」の記事でした。わさおには、これからも元気に頑張ってほしいです。

■詳細情報
・名称:七里長浜 きくや商店
・住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町南浮田町美ノ捨59-19
・アクセス:JR鰺ケ沢駅から車で5分
・営業時間:8:00~17:00(夏季は7:30~18:00)
・定休日:なし
・電話番号:0173-72-6766
・公式サイトURL:http://wasao.biz

恐山の「イタコの口寄せ」を体験する

photo by アプティネット
日本三大霊場の一つ、恐山は青森県むつ市にあります。その恐山で毎年7月に行われる恐山大祭と10月に行われる恐山秋詣り限定で、先祖の霊や亡くなった人の遺志を聞くことができる「イタコの口寄せ」が行われます。イタコの高齢化が進み、イタコの数も減ってきていますが、期間中は全国各地から慰めを求めて人々が訪れるそうです。

「三途の川」があったり、石が積まれた「賽の河原」があったり、なかなかに不気味な雰囲気が漂う場所ではありますが、一生に一度は訪れてみたい場所です。

■詳細情報
・名称:恐山霊場
・住所:青森県むつ市田名部宇曽利山3-2
・アクセス:JR下北駅から車で40分
・営業時間:開山は5月1日〜11月上旬
・電話番号:0175-22-3825(恐山寺務所)
・公式サイトURL:https://www.aptinet.jp/Detail_display_00000047.html

他に、青森でデートするならこんな体験

・県内で一番大きい湖・小川原湖で「カヤック体験」。冬のスノーカヤックは特におすすめ!
・「龍飛岬」で津軽海峡冬景色を聞きつつ、車が通れない階段国道を見物
 ・生まれも育ちも東京なのに弘前市に移住した生ゆるキャラ「りんご飴マン」を目撃
・鶴多町のハゲが集う「ツル多はげます会」の会合に潜入する
・農家になったり、漁師になったり!「グリーン・ツーリズム」で体験型観光
・七戸十和田駅周辺で目撃される「七戸はやぶさPR隊」のパフォーマンスを見に行く
・青森県五所川原市出身「吉幾三コレクションミュージアム」がリニューアルされます
・ファンは必見!太宰治記念館「斜陽館」で、彼の小説を読む
 ・角巻、もんぺ、かんじきの3点セットを身につけて地吹雪体験
・青森県三戸町出身の漫画家・馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」の世界に入り込む
・舞の海の出身地・青森県鰺ヶ沢町で「鯵ヶ沢相撲館」に行って相撲愛を深める
・「ストーブ列車」に乗って、体を温めながら、スルメイカを炙って食べる

青森の夜を観光する

八戸のみろく横丁で飲んだくれる

photo by アプティネット
八戸市中心街にある「八戸屋台村 みろく横丁」。およそ30の屋台が軒を連ねます。うに飯、イカ刺しやご当地グルメのせんべい汁などを食べることができる上、締めのラーメンまで揃っています。天国としか言いようがありません。

今だから言えることですが、八戸に出張する度、この八戸屋台村みろく横丁で呑んだくれていました。雰囲気もとても良いのでぜひ夜観光の際に立ち寄ってみてください(飲みすぎ注意!)。

■詳細情報
・名称:八戸屋台村 みろく横丁
・住所:青森県八戸市六日町
・アクセス:本八戸駅から徒歩10分
・営業時間:店舗により異なる
・定休日:店舗により異なる
・電話番号:0178-29-0815(みろく横丁事務局)
・公式サイトURL:http://36yokocho.com

むつ市の釜臥山で蝶のような夜景を見る

photo by アプティネット
下北半島の最高峰(標高約880メートル)頂上近くに有る展望台から見える夜景です。この夜景が宝石をまとったアゲハチョウのように見えることから「光のアゲハチョウ」や「夜のアゲハチョウ」と呼ばれています。積雪の状況によって変化しますが、6月~11月上旬までしか見られない限定の夜景です。「限定」されるとこれまた行ってみたくなりますよね。あぁ、ロマンチックが止まりません。

■詳細情報
・名称:釜臥山展望台
・住所:青森県むつ市大湊釜臥山1
・アクセス:JR大湊線・下北駅から車で約40分
・営業時間:6月上旬~11月上旬(変動あり)、8:30~21:30
・公式サイトURL:http://www.city.mutsu.lg.jp/index.cfm/16,1327,32,html

酒を飲みながら津軽三味線を聴く

photo by アプティネット
せっかく青森に来たのだから、津軽三味線の演奏を聴きたい。力強い演奏を生で聴いてみたい。 そんな人の多くは、津軽藩ねぷた村など、毎日演奏会が開催されているスポットを昼間に訪れると思いますが、敢えて私がオススメしたいのが、津軽三味線を聴きながら郷土料理を食べることのできる居酒屋です。夜の時間を有効活用できますし、お酒を飲みながら津軽三味線を聴くのって、めちゃくちゃ贅沢じゃないですか…!!

ちなみに、新聞記者時代の上司は津軽三味線の魅力にはまり、教室に通っていました(演奏は聴いたことないけれど)。私ももう一度青森に住む機会があったら習ってみたいです。

■詳細情報
・名称:甚太古
・住所:青森県青森市安方1-6-16
・アクセス:JR青森駅から徒歩5分
・営業時間:18:00~22:30(青森ねぶた祭期間中は16:00~23:00)
・定休日:第1・3日曜日
・電話番号:017-722-7727
・料金:8品もしくは9品のコース料理のみ

他に、青森の夜を楽しむ方法

・毎年8/2~8/7に行われる祭り「青森ねぶた祭」に、跳人(ハネト)として参加してみる
・浴衣をレンタルして、8/1~8/7開催の祭り「弘前ねぷた」を見て優雅な気分に
・7/31~8/4に開催される「八戸三社大祭」で豪華な山車にうっとり
・青森のデートスポット「ベイブリッジ」を夜散歩
・東京にも進出している青森の劇団「渡辺源四郎商店」の公演を見る
・プロバスケットボールチーム「青森ワッツ」のホームゲームを観戦
・米軍基地のある三沢で「Bar-Hopping」をして、アメリカ人と仲良くなる
・青森のすし居酒屋「」で、新鮮な魚介を食べながら、日本酒を飲みまくる

青森の温泉でゆったりする

 「不老ふ死温泉」で日本海が望める露天風呂に入る

photo by アプティネット
青森県深浦町の「不老ふ死温泉」には、日本海が目の前に広がる露天風呂があります。塩化物泉の効果で、体の芯まで温まり、湯冷めしにくいのが特徴です。美人の湯とも言われています。

青森市内からはめちゃくちゃ遠いのですが(車で約2時間半!)、青森県内で一番印象に残っている、お気に入りの温泉です。名前も何だか縁起が良い気がするし、遥々やってきたなぁ〜という思いもあるし、一応女湯は別にありますが、基本的に混浴なのでカップルで入ることもできるし、いいこと尽くめです。ぜひ足を伸ばしてみてください。

■詳細情報
・名称:黄金崎不老ふ死温泉
・住所:青森県西津軽郡深浦町舮作下清滝15
・アクセス:青森市から車で約2時間30分、新青森駅から無料送迎バス有り
・営業時間:8:00~16:00(黄金の湯は20:00まで)
・電話番号:0173-74-3500
・公式サイトURL:http://www.furofushi.com

混浴の大浴場!ヒバ千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」

photo by アプティネット
総ヒバ造りのヒバ千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」。300年にわたって人々を癒してきた温泉で、160畳もの浴室には、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝などの源泉の異なる浴槽があります。今どき珍しい混浴なので、忘れられない旅の思い出になること間違いないでしょう(ちなみに女性専用の時間も設けられているほか、小浴場は男女別です)。

酸性・含硫黄泉で、療養に適した温泉とされている酸ヶ湯。食事処「鬼面庵」も併設されているので、1日のんびり過ごすのもいいですね。

■詳細情報
・名称:酸ヶ湯温泉
・住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
・アクセス:黒岩ICから車で45分、青森市中心部から50分
・営業時間:日帰りの大浴場は7:00~18:00(女性専用時間8:00~9:00)
・電話番号:017-738-6400
・公式サイトURL:http://www.sukayu.jp/index.php

サクッと入られる駅近の天然温泉「青森まちなかおんせん」

photo by アプティネット
人口10万人当たりの公衆浴場数は日本一の青森県なので、まぁ本当、どこ行っても銭湯があるんですね。新聞記者時代は、サクッと銭湯に行けるように、自家用車にタオルと洗面道具を常備していました(マジです)。

街中に点在する銭湯巡りの旅も楽しいのですが、その中で皆さんにおすすめしたいのが天然温泉の「青森まちなかおんせん」。JR青森駅から歩いて7分ぐらいのところにある上、朝6時から夜中まで営業しているので、観光の隙間時間をサクッと埋めることができるんです。内湯も露天風呂もサウナも水風呂もあるし、駐車場は3時間まで無料だし、最高です。

■詳細情報
・名称:青森まちなかおんせん
・住所:青森県青森市古川1丁目10-14
・アクセス:JR青森駅から徒歩7分
・営業時間:6:00~24:00
・電話番号:017-762-7577
・料金:大人450円、子ども150円、乳幼児60円
・公式サイトURL:https://aomori.atinnhotels.com/onsen.html

その他、青森のおすすめ温泉

・毎分500リットル湧き出る源泉が自慢の「古遠部温泉」でゆったり
・八甲田山麓にある開湯400年の「谷地温泉」でゆったり
・露天風呂・夫婦かっぱの湯などがある「薬研温泉」でゆったり
・アンコウに舌鼓を打ちながら、青森県風間浦村の「下風呂温泉」でゆったり
・青森市駅から車で30分。ちょっと足を伸ばして「浅虫温泉」でゆったり
・電波が通じない秘湯「ランプの宿 青荷温泉」でゆったり
・りんごがプカプカ浮いている露天風呂「津軽南田温泉 ホテルアップルランド」でゆったり
・朝4時からやっている熱いお湯が特徴の「鶴の名湯 温湯温泉」でゆったり
・長湯は厳禁!強酸性の「恐山温泉」でゆったり

青森らしいお土産を買う

県民は家に常備している「スタミナ源たれ」

photo by Naho Sotome
青森県民の家に常備されているという調味料の「スタミナ源たれ」。県産の大豆・小麦粉100パーセントの醤油をベースにして、ニンニクやリンゴ、タマネギやショウガなどが入ったタレです。肉に揉み込んで焼いてもよし、野菜炒めの調味料としてもよし。野菜の甘みが存分に生きていて、これがクセになるんです。

私も青森に行く度に買ってしまいます。スーパーなどで購入できます。色々とバリエーションがありますが、まずはこのベーシックな“源たれ”を料理好きのあの人にお土産としていかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:スタミナ源たれ
・公式サイトURL:http://knktare.com/products/?p=4

綺麗になれる青森土産の「ねぶたフェイスパック」

photo by Naho Sotome
ねぶたに関するお土産グッズは本当にたくさん種類があるのですが、今回おすすめしたいのはこれ。ねぶたの睨み顔がフェイスパックになりました。きちんとモチーフとなったねぶたがあります。このフェイスパックをしながら青森ねぶた祭の思い出を語ったら、ウケが取れるかも…?

■詳細情報
・名称:ねぶたフェイスパック
・公式サイトURL:https://www.koshuya.net/products/nebuta-style/facepack/

国産の米と野菜からできた自然派の「おやさいクレヨン」

photo by Naho Sotome
本物の野菜粉末と、米ぬかを生成する際に使うお米の油を使ってできた「おやさいクレヨン」。10色それぞれには「みどり」や「きいろ」ではなく、「ピーマン」や「とうもろこし」といった野菜の名前が付けられています。

フリーランスのデザイナーとして開業した木村尚子さんが「雪に覆われたまっ白な世界に彩りを、そして親子の時間の時間に彩りを」と考え、作り出したクレヨン。小さなお子様がいる同級生へのお土産として大好評でした。

■詳細情報
・名称:おやさいクレヨン
・公式サイトURL:https://vegetabo.com

青森らしいおみやげ、まだまだあります

・おしゃれで小粋なお土産は「A-Factory」で揃う。
・県内のあらゆるお土産は、ぶっちゃけ「青森県観光物産館 アスパム」で事足りる。
・無理やり感が否めない。つがる市のゆるキャラ「つがーるちゃん」グッズを手に入れる。
・苔を丸めて小さな私だけの奥入瀬を作る「苔玉」。
・伝統工芸「津軽塗」の箸やお椀を旅の思い出として奮発する。
・四季を感じるハンドメイドのガラス「津軽びいどろ」をプレゼントする。
・リンゴがそのままシロップ漬けになってアップル生地に包んである「気になるリンゴ」。
・トウモロコシの皮を使って編み込んだかわいい「きみがらスリッパ」。
・まずは飲んでみてくだ足。田子町の新名産、ニンニク入りコーラの「タッコーラ」。
・味もピカイチだし、ついついジャケ買いしてしまう「八戸サバ缶バー」。
・とりあえず「シャイニーアップルジュース」を買っておけば文句は言われない。
・ウニとアワビが贅沢に入った潮汁「いちご煮」で年上の人を喜ばせる。

photo by Naho Sotome(青森ねぶた祭に参加しました)
長らくお付き合いいただきありがとうございます。

以上、青森でやりたい100つのことです。ねぶたとりんご以外にもこんなに魅力が詰まった県だということが伝わると嬉しいです。ぜひ青森を楽しんでくださいね!

ライター
五月女 菜穂 ライター/株式会社kimama代表取締役

1988年、東京都生まれ。横浜市在住。1児の母。 大学卒業後、朝日新聞社に入社。新聞記者として幅広く取材経験を積む。2016年に独立し、ウェブや紙問わず、取材・執筆・編集・撮影を行う。22年4月、合同会社アットワールドを起業し、旅好きのフリーランスが集まるコミュニティ「@world」を運営。23年5月、編集プロダクションの株式会社kimamaを創業。世界一周経験者で、渡航歴は45カ国超。

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