こんにちは。ライターのNoritoです。今回は、青森県の西側・津軽地方を厳冬期に巡る、近畿日本ツーリストの「青森グリーン・ツーリズム<平川・深浦コース>」に参加してきました。冬の津軽路のサプライズ旅の様子を、みなさまにお知らせしたいと思います。
冬のグリーン・ツーリズムのお楽しみ
今回のメインイベント・雪人参掘り
グリーン・ツーリズムとは、山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のこと。
1泊2日で開催された、今回のツアーの主な内容は、
①黒石市の「津軽烏(う)城(じょう)焼」で世界一の登り窯を見学する
②農家蔵の保存活動で有名な平川市金屋地区で年に1日しか開催されない「農家蔵ライトアップ」のお手伝いをする
③青森ウェストコーストを南下し、深浦町の丘の上の農場で雪の中から「ふかうら雪人参」を収穫し、搾りたてのジュースをいただく
というものです。
グリーン・ツーリズムの醍醐味は、非日常的な体験と、それを通じた地元の方々との触れ合いにあります。グリーン・ツーリズムのお楽しみという意味では、「冬の津軽路」を巡る今回のツアーは天候要因などから、展開が予想しづらい点で最高だったのかもしれません。
旅のしおりを眺めれば、やることは大体わかるのですが、真っ白なあおもりの冬景色を背景に、どんなサプライズや感動が待ち構えているのか、農家レストランや漁師さんの家での昼食もめちゃくちゃ期待感アリです。
さらにはどこに泊まるのかも事前にわからない民泊先・・・、ワクワク感満載の旅がスタートします。
新青森駅から一路、黒石へ
新青森駅前・もはやブリザード
今回のツアーはコロナ感染症拡大の影響で青森県内の方限定の募集となり、8名が参加しました。集合場所は新青森駅です。
東北新幹線が暴風雪の影響で遅れたため、貸し切りバスの発車も10分遅れました。東北自動車道も一部通行止めとなっており、黒石市・津軽烏城焼への道のりは一般道経由に変更されました。早速の予定変更ですが、これも旅のうち。
ガイドさんは何も問題ないという表情で軽妙なトークを続けます。カメラマンの小野さんは、吹雪の中でいい写真が撮れるかちょっと心配そう。
津軽烏城焼のギネス登り窯
世界最長の登り窯・津軽烏城焼
烏城焼の由来は、白いお城の弘前城に対し、黒石の黒いお城でカラスの城だそうです。
お目当ての登り窯は、主宰者今井理桂氏が1996年に着手し、22年の歳月を経て、2018年に52段103メートルの窯として完成し、世界最長の登り窯としてギネス認定を受けました。耐火煉瓦を山の斜面に1個ずつ積み上げていった苦労が偲ばれます。
窯の見学をさせていただいた後は、登り窯のてっぺんの高さに併設されている津軽茶道美術館で抹茶とお菓子をいただき、くつろぎのひと時を過ごしました。
メインの展示館である、黒石古陶磁館で、溶けた赤松の灰が描く神秘的なビードロ模様「大自然釉」の作品群を鑑賞し、津軽烏城焼とはお別れです。
津軽烏城焼・一般向け販売コーナー
・名称: 津軽烏城焼
・住所:〒036-0341 青森県黒石市豊岡狼森27―109
・地図:
・電話番号:0172-53-3082
・営業時間:10:00~18:30
・定休日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日休館)
・公式サイトURL:https://www.ujoyaki.jp/
農産物直売所・野市里(のいちご)
社員の皆さんに見送られ、岩木山のふもと、弘前市のリンゴ畑の中にある農産物直売所「野市里(のいちご)」に向かいました。
雪景色の弘前城のお堀端をかすめ、直売所に到着。併設された「レストランこざくら」で予定より若干遅めの昼食となりましたが、彩り豊かな旬の野菜尽くしの「野菜畑ランチ」は、野菜の種類の豊富さと工夫されたやさしい味付けで、皆さんを魅了しました。
ちなみに、こちらのお店は味噌ラーメンファンも多いそうで、お天気が良いときに是非また来たいです。
・名称:レストラン こざくら
・住所:〒036-1341 青森県弘前市宮地川添77−4 直売所野市里内
・地図:https://goo.gl/maps/DZ1zNeSFerXRv2xC9
・電話番号:0172-82-1055
・営業時間:9:00~17:00(お食事は11:00~、16:00ラストオーダー)
・定休日: なし
・公式サイトURL:http://www.anekko.jp/
直売所内部のレストランこざくら・天気が良ければ岩木山の大パノラマが・・・
食後は直売所の探索です。ご当地スイーツの「嶽きみぷりん」や「嶽きみロールケーキ」が皆さんの目に留まり、バスに乗り込む前に買い求められていました。「のいちご」を出発すると、いよいよ今回のメインイベントのひとつ、平川市の「農家蔵ライトアップ」です。
農家蔵ライトアップのお手伝い
平川市では、NPO法人尾上蔵保存利活用促進会ならびに㈱グリーンファーム農家蔵の皆さまが私たちを待ち受けてくれました。
彼らの活動は、農家蔵や農家庭園の地域資源活用とグリーン・ツーリズムの成功事例として、国や県、その他関係団体から数多くの賞を受賞しています。農家民泊の普及も彼らの手によるものです。
特定非営利活動法人 尾上蔵保存利活用促進会(青森県平川市)
農家蔵の館から灯篭を軽トラに積み込み沿道へ配置のお手伝い
参加者は、彼らの活動拠点である「農家蔵の館」で、灯篭の配置とろうそくへの点火について説明を受けました。早速、軽トラックの荷台へ灯篭を積み込み、ゆっくりと進む軽トラックを徒歩で追随しながら、町内の一般道へ、おおむね5メートル間隔で灯篭を配置していきました。
灯篭を運び出した「農家蔵の館」に戻り、ご当地ならではのホットアップルジュースで体を温めました。
・名称: 農家蔵の館
・住所: 〒036-0202 青森県平川市金屋中早稲田
・地図:
・電話番号:0172-88-5039
・公式サイトURL:https://hirakawa-kankou.com/
いよいよ16:00すぎには、ろうそく班と着火班の役割分担で、点灯作業です。日が暮れるまで時間に余裕があったため、促進会の常務理事事務局長の乗田氏の案内で町内を散策しながら、主要な農家蔵や農家庭園について、説明を聞くことが出来ました。
お手伝いも終わり、蔵のまちを散策
民泊先とご対面、夕食後に農家蔵ライトアップ視察
ホストファミリーの皆さまとご対面。よろしくおねがいします
公民館の前に本日の宿泊受け入れ先の皆さまが集合し、私たちと初のご対面です。自分の名前が記されたパネルを持った方にご挨拶をし、各家庭へ連れて行ってもらいます。