見ず知らずのアジア人男性を女性が乗せてくれる…ヒッチハイカー側の僕も車が止まった時は驚きました。彼女の名はクラウディア。もともと彼女もバックパッカーとして、世界中を旅していたそうで、インドでの話はとても盛り上がりました。結局、彼女の実家の方まで400kmほど乗せてもらい「人生」について語りました。
やはり、旅人の価値観は非常に人間的でリラックスしていて、個人のライフスタイルを愛しているように感じました。いろんな人と出会い、新しい価値観に触れることで「自分」という人間がより見えてくるような気がします。
ヒッチハイク2日目の夜。フランスの田舎町で英語も通じず…日も暮れ、僕のパネルも見えなくなり、路頭に迷っていたところ話しかけてくれ、しかもケバブをご馳走してくれたフランス人のサム。
実は僕をホームレスだと勘違いして、フランスの病院に送ろうとしていたみたいです(フランスでは、ホームレスは病院にタダで泊まれるそう)が、食事をご馳走してくれあまりの嬉しさに涙がポロリ…。この時、本当にパリに辿り着くかどうか、そして自分がどこにいるのかも分からなくなっていたので、サムの優しさに思わず涙が溢れてしまいました。
そんな僕を見たサムは「今夜は病院じゃなくて、うちに泊まりにおいで」と優しく拙い英語で話してくれました。この時の嬉しさは一生忘れません。その日は、サムの家で眠り、翌日サムは高速道路の入り口まで送ってくれ、その後クラウディアと出会います。
時間や場所が少しでもズレていたら、出会えない人たちが「奇跡」としか言いようのないくらい僕の周りにいて、感動の連続でした。やっぱり、僕は旅先で周囲に恵まれているなと強く感じました。
無事にパリに到着!そして、エピローグ
photo by Kazuki Kiyosawa
フランス時間7:40。無事、パリに到着することが出来ました!この時見た凱旋門は本当に美しかったです。関わってくれた全ての人たちに心から、グラシアス&メルシーボークー!
今回の経験は一生忘れません。
たとえ、偉くなっても。
たとえ、お金持ちになっても。
僕は、人間は、「絶対に1人じゃ生きていけない。」周囲にいてくれる人たちのお陰で生きていける。僕は1人じゃ何も出来ない。こうやって旅が出来ているのも、周囲にいてくれている皆さんのおかげなんだと思います。今回関わってくれた人たちは数え切れません。
周囲にいてくれて、しかも親切にしてくれる人たち、家族、友達。日頃から感謝しています。この場を借りてどうもありがとう!
photo by Kazuki Kiyosawa
そして、たぶん「夢」を追いかけるってバルセロナから、パリまでヒッチハイクで縦断するようなものだと思います。果たしてたどり着くのかも、どうやって行くのかも、いつ着くのかも、何もかも分からないし、ルートだって、何十何百通りってあるんです。
「でも目指す。」
肝心なのはそこかなと思います。“必ず目的地には辿り着く”だって、そこにパリはあるのだから。それだけを信じて、ひたむきに「辿り着くこと」を信じる。祈る。努力する。「ゴールに向かって進もうとする」これだけで、僕らは夢に一歩近づけます。
たぶん、夢を追いかけるってそんな感じだと思います。
photo by Kazuki Kiyosawa
…いかがだったでしょうか。「スペイン・バルセロナからフランス・パリまでヒッチハイク」
軽い気持ちでやってみたら、そこには映画のような出会いと、感動、そして「人生」や「夢」に向かっていく僕ら若者の根底にあるもの。そんなものが見えてきました。僕にとって、このヒッチハイク旅は人生において非常に意味のあるものだと感じます!ぜひ機会があったら、やってみてください! 僕は更に「夢」に向かって進み続けます。