一度は憧れる映画のロケ地めぐり。私も3年前にロケ地めぐりの旅をしたことがあります。今回はそのときの経験を踏まえて、ロケ地めぐりの旅を紹介します。
旅行プランを立てる際の参考にしてください。
映画「Before Sunrise」のロケ地めぐり
当たり前ですが、ロケ地旅行のはじまりは題材となる映画を決めることから始まります。私はオーストリアの首都、ウィーンを舞台にした映画「Before Sunrise」を選びました。
そこそこ有名な映画だと思いますが、簡単に紹介します。「Before Sunrise」は1995年のアメリカ映画です。ベルリン国際映画監督賞を受賞するなど、識者からも高評価を得ています。そのため、舞台を別の場所に移して、続編も出されています。
あらすじはいたってシンプルなもの。ハンガリーのブダペスト発ウィーン行きの車内で、ジェシーとセリーヌが出会います。その後、ウィーンを周遊することでお互いに意気投合。2人の深くて美しい会話とウィーンの景色がマッチした映画になっています。どうぞ、次の週末に「Before Sunrise」を観てください。
ロケ地めぐりの準備について
Photo by Nitta Hiroshi
ロケ地めぐりをするに当たって、最も大切なことは準備です。3年前、私は中欧、東欧を周遊する旅に出ていました。ウィーンの前であるスロバキアで「Before Sunrise」ロケ地めぐりの準備をすることに。
まず、ロケ地が紹介されているサイトを確認することからはじめました。ありがたいことに、写真だけでなくロケ地を記した地図までアップされていたので、本当に助かりました。私は地図をスクショで撮りましたが、できればプリントすることをおすすめします。
ロケ地めぐりは1日で行う予定だったので、すべて回るのは無理、と判断。優先順位を決め、効率がいい周り方に徹しました。最後にYouTubeを使って、訪れたいロケ地でのシーンを何回も観ることに。こうして、準備を通じてやる気を高めていきました。
思ったよりもハードだったロケ地めぐり
Photo by Nitta Hiroshi
ウィーンでは西駅近くのホステルを予約し、当日は朝9時にホステルを出ました。スタートはジェシーとセリーヌが降り立った西駅から。制作年から20年を経たウィーン西駅は綺麗にリニューアルされており、車両も新しいものになっていました。
それでも、旅のドラマが始まりそうな雰囲気はありましたね。
Photo by Nitta Hiroshi
ウィーン西駅から地下鉄に乗り、目指したのは「クライネス・カフェ」。ウィーンのランドマークであるシュテファン大聖堂からも近いため、観光の合間に立ち寄るのもいいでしょう。
ここでは2人が占い師に占ってもらったところです。本当はお茶をしたかったのですが、時間の都合で写真だけ撮影しました。
Photo by Nitta Hiroshi
王宮をチェックした後は、国民劇場が見えるところに移動しました。このシーンが登場するのは映画の終わりのほう。明け方でロマンチックな演出ですが、なかなか自分のカメラではそのようなロマンチックな表現ができません。映画監督をはじめとするスタッフの表現力に脱帽です。
ところで、映画ではセリーヌが手すりに腰か足をかけていましたが、写真のように結構な高さがあります。足をかける際には十分にご注意を。私は高所恐怖症なので、やりませんでした。
Photo by Nitta Hiroshi
早くもお昼になってしまいました。1880年創業の老舗、カフェ「シュペール」で昼食をとることに。ジェシーとセリーヌが電話ごっこする場所ですが、1人ですると周りからドン引きされるので、あくまでも想像の世界で楽しみました。このカフェにはビリヤード台もありますよ。
Photo by Nitta Hiroshi
さて、「Before Sunrise」ロケ地めぐりにおいて、クライマックスだったのがレコードショップ「ALT&NEU」です。ここで、セリーヌはジェシーのためにアメリカの歌手、Kath Bloom(キャス ブルーム)の「Come Here」をかけるわけですね。
残念ながら、レコード室はありませんでしたが、「Come Here」のレコードは保存されていました。店員に尋ねると、いろいろと教えてくれます。
Photo by Nitta Hiroshi
最も難易度が高かったのが、この小窓です。セリーヌはこの小窓の前で踊るわけですが、見つけるのが本当に大変でした。スクショで撮った地図を片手に周辺を30分くらいは歩いたと思います。建物の色は変わっていましたが、映画の雰囲気はそのまま。
個人宅のようだったので、さりげなくカメラに収めました。
Photo by Nitta Hiroshi
歩き疲れたので、ソ連兵の銅像がある噴水で休むことに。ところで、この噴水は水量が多いので風向きによっては思いっきり水がかかります。十分にご注意を。