イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い一覧
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イギリス英語とアメリカ英語では、使われている単語自体が異なることがあります。たとえば、イギリスでアメリカ英語を使っても、全く通じないことはありませんが、なかなか意味を理解してもらうのに時間がかかってしまいます。
後ほど紹介する階数を表す英単語は、そもそも概念が異なるので、知らないと混乱してしまうことも。アメリカ英語とイギリス英語の違いを知って、旅に出ましょう。
明らかに違う単語一覧
1階
アメリカ英語:first floor
イギリス英語:ground floor
2階
アメリカ英語:second floor
イギリス英語:first floor
市街地
アメリカ英語:downtown
イギリス英語:city centre
トイレ
アメリカ英語:bathroom(バスルーム)
イギリス英語:toilet(トイレット)
エレベーター
アメリカ英語:elevator(エレベーター)
イギリス英語:lift(リフト)
アパートメント(賃貸)
アメリカ英語:apartment(アパートメント)
イギリス英語:flat(フラット)
映画
アメリカ英語:movie(ムービー)
イギリス英語:film(フィルム)
フライドポテト
アメリカ英語:french fries(フレンチフライ)
イギリス英語:chips(チップス)
庭
アメリカ英語:yard
イギリス英語:garden
トウモロコシ
アメリカ英語:corn
イギリス英語:maize
綴り・スペルが違う単語
劇場
アメリカ英語:theater
イギリス英語:theatre
認識・現実
アメリカ英語:realization
イギリス英語:realisation
色
アメリカ英語:color
イギリス英語:colour
分析
アメリカ英語:analyze
イギリス英語:analyse
練習する(動詞)
アメリカ英語:practice
イギリス英語:practise
※ 練習(名詞)を意味する「practice」はアメリカ英語・イギリス英語共に変わりません。
記憶する
アメリカ英語:memorize
イギリス英語:memorise
近所
アメリカ英語:neighbor
イギリス英語:neighbour
イギリス英語とアメリカ英語の発音と文法の違い一覧
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続いて、イギリス英語とアメリカ英語の発音と文法の違いを一覧でまとめました。発音記号を明記しておきましたので、参考にして音をよく聞いてみてください。
「i」の発音の違い
realization(イギリス英語ではrealisation)
「認識」「実現」という意味を持つ「realization」ですが、「i」の音を中心に発音が異なります。一番わかりやすい違いはアメリカ英語は「リアライゼーション」と滑らかに続けて発音しますが、イギリス英語は「i」の音が弱く「reali-zation」と分かれているように聞こえます。
アメリカ英語:/ˌriː.ə.ləˈzeɪ.ʃən/
イギリス英語:/ˌrɪə.laɪˈzeɪ.ʃən/
「t」の発音の違い
watermelon
「スイカ」を表す「watermelon」は、「a」の音と「ter」の音が異なります。アメリカ英語は「ワーラー」という音に近く発音され、イギリス英語では「ウォーター」とより聞こえやすい音となり、「水」を表す「water」と同じ音です。
アメリカ英語:/ˈwɑː.t̬ɚˌmel.ən/
イギリス英語:/ˈwɔː.təˌmel.ən/
later
「あとで」という意味を持つ「later」も、アメリカ英語は滑らかに、terを「ラー」と近い音を出しますが、イギリスではしっかり「t」の音を発音します。
アメリカ英語:/ˈleɪ.t̬ɚ/
イギリス英語:/ˈleɪ.tər/
「a」の発音の違い
pineapple
アメリカ・イギリス共に発音記号は変わりませんが、音はアメリカ英語の方が「apple」としっかり聞こえます。イギリス英語はアメリカ英語よりも「pine」の音が強くなっています。
アメリカ英語:/ˈpaɪnˌæp.əl/
イギリス英語:/ˈpaɪnˌæp.əl/
strawberry
「raw」の発音がイギリス英語では「ɔ(口を丸めてoの発音により近い)」音となり、通常の「a」とは異なります。
アメリカ英語:/ˈstrɑːˌber.i/
イギリス英語:/ˈstrɔː.bər.i/
文法の違い
アメリカ英語とイギリス英語の違いは、文法にも表れています。たとえば、「〜する必要がない」という意味の「do not need」は、イギリス英語だと「need not」が短縮形にされ、「needn’t」と表記されることがあります。
アメリカ英語:You don’t need to do that.
イギリス英語:You needn’t do that.
イギリス英語とアメリカ英語の覚え方
イギリス英語とアメリカ英語の違い一覧をご紹介してきましたが、どうやって覚えるのが良いの?と悩んでしまいますよね。そこで、イギリス英語とアメリカ英語の覚え方をご紹介します。
必要性のあるものはセットで丸暗記して覚える
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旅に出るときに必ず使うような単語は、セットでまる覚えが一番です。たとえば、「トイレ」を表す「bathroom(アメリカ英語)」と「toilet(トイレット)」、「1階」を表す「first floor(アメリカ英語)」と「ground floor(イギリス英語)」、「エレベーター」を表す「elevator(アメリカ英語)」、「lift(イギリス英語)」など、すぐにでも使えそうな単語はまとめて覚えておきましょう。
まとめて覚えておけば、どっちの単語を使わないといけないか悩んでしまっても、とにかく相手に伝えられます。アメリカ英語は日本語でも使うことが多いので、イギリス英語を結びつけるだけ。
法則で覚える
イギリス英語とアメリカ英語のスペルを覚えるときには、ある法則があります。これだけ覚えていれば、ある程度の単語はアメリカ英語からイギリエス英語へ、逆も変換可能です。
「memorize(記憶する)」に使われているアメリカ英語の「〜zation」はイギリス英語だとzがsに変わり、「〜sation」となります。「defence(防衛)」などのアメリカ英語で「〜ense」はイギリス英語だと「〜ence」に、「colour(色)」などで使われるアメリカ英語の「〜or」はイギリス英語にすると「〜our」と変わります。
これは、別の単語にも使えるのでこの法則だけ覚えておいて、スペルの変換をしていきましょう。
訪れる場所を踏まえて覚える
次にどこに旅に行くのか確認し、その国がどの英語を使っているかを確認してから、アメリカ英語を覚えるのかイギリス英語を覚えるのか決めましょう。
たとえば、オーストラリアやニュージーランドは昔イギリスの領地だったため、1階を「ground floor」といいます。もちろん、すでに独立してからの歴史も長いので、その分独自の英語文化が根付いています。各国独特の表現もあるので、その国でどんな表現をしているのかを調べてみると良いですね。
イギリス英語とアメリカ英語を学ぶ4つの方法
イギリス英語とアメリカ英語の差は分かったけれど、実際にどうやって学んだらいいの?どんなもので学ぶのが効果的なの?と疑問に思いますよね。ここで、わたしが実際にやってみて効果的だった、イギリス英語とアメリカ英語を学ぶ方法4つをご紹介します。
作者・著者がイギリス・アメリカ出身の本を読む
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作者・著者がイギリス出身、アメリカ出身の本を読むと、使われている単語や表現の方法が異なります。これまでイギリス英語を勉強してきた人にとっては、アメリカ英語の表現方法が違うことがよくわかりますし、逆も然りです。イギリス英語やアメリカ英語は、文章にするとその違いがよくわかるもの。
洋書を手に取ったときに、一番後ろにある作者の名前を検索して確認してみましょう。
イギリス英語を学ぶなら、ハリー・ポッターシリーズがおすすめ。魔法に関する専門用語も出てきますが、「賢者の石(Philosopher’s Stone)」「秘密の扉(Chamber of Secrets)」「アズカバンの囚人(Prisoner of Azkaban )」は、物語の登場人物もまだ小学生程度なので、同じくらいの読者を想定していて、比較的読みやすいです。
アメリカ英語を学ぶなら、ディズニー社から出ている小説がおすすめ。すでに映像化されているものからオリジナルのものまで揃っています。物語が面白いのはもちろん、言葉の使い方や単語量は年齢別になっているので、はじめて洋書を読む人もとっつきやすい作品が集まっています。「Disney Books」というホームページから、チェックしてみてくださいね。
映画・海外ドラマをみる
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映画・海外ドラマは、リスニングのトレーニングに最適です。NetflixやHuluなどの動画配信サービスに登録しておくと、ドラマは毎週、映画は毎月新しい作品が登場するので、飽きることはなさそう。
中には少し過激で勉強に向いていない作品もありますし、犯罪系や医療系ドラマは専門用語が多いのでついつい聞き逃してしまったり、うまく勉強が捗らないかもしれません。そのため、映画や海外ドラマで英語を学ぶときは、作品選びに焦点を当てましょう。
ただ、注意したいのは、俳優の出身地に惑わされないこと。例えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの主演を務めたジョニー・デップはアメリカ出身ですが、イギリス英語や発音をマスターしていますし、「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語で演技していたエマ・ワトソンも、映画「ブリング・リング」ではアメリカ英語のアクセントで出演しています。
その作品がどこで作られているのか、どんな舞台なのかも大きく関わります。
インタビューやスピーチを聞く
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新しい映画ではさまざまなテレビショーや企画で、俳優陣がインタビューを受けることが多いです。さらに、映画賞にノミネートされた際は、レッドカーペットでのインタビューや、壇上でのスピーチが定番。その内容は動画として挙げられているので、チェックすると良さそうです。
先ほど、出演俳優の出身では必ずしもイギリス英語・アメリカ英語を話すとは限らないとご紹介しましたが、インタビューやスピーチは別。会話に近い感覚なため、自らの話しやすい言葉で話します。そのため、このときは話している俳優がどこの出身なのかをチェックして、動画で学びましょう。
おすすめは、アメリカ・アカデミー賞の公式チャンネル「Oscars」、英国アカデミー賞の公式チャンネル「BAFTA」。レッドカーペットの様子から当日の舞台上でのスピーチまで、配信されます。
Youtubeで動画を見る
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Youtubeには、世界中にいるYoutuberがアップした動画をはじめ、先ほど紹介したインタビューやテレビ番組ショーの公式チャンネルで、番組の一部が見られるようになっています。おすすめのYoutube動画は「英語を本格的に勉強したい人のための動画18選」にまとめてあるので、参考にしてみてください。
Youtubeのメリットは、動画のスピードと字幕が付けられるところ。テレビショーなので編集も入っていますが、やっぱりなかなか聞き取れなかったり、歓声が大きくて何を言っているかわからないことも。Youtubeだったら再生スピードを下げたり字幕をつけたり、自由に聞き取りやすいよう調節できるので、とても便利です。
Youtube動画の中には、外国人Youtuberが日本を紹介するチャンネルもあり、事前に知っている場所を英語で紹介しているのを聞くのも、勉強になりますよ。
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個人的におすすめのYoutubeチャンネルは、アメリカで大人気の長寿番組「The Ellen Show」、イギリスの人気俳優・コメディアンのジェームズ・コーデンがホストを務める「The Late Late Show with James Corden」。
「The Ellen Show」は椅子に座ってゲストの話を聞くコーナーが、「The Late Late Show with James Corden」は人気アーティストたちが車の中で自分たちの曲を熱唱する、カープールカラオケが面白いです。
イギリス英語とアメリカ英語が話されている代表的な国
続いて、イギリス英語とアメリカ英語が話されている代表的な国を紹介します。
イギリス英語が使われている国
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イギリス英語は、まずイギリスが挙げられます。イギリス英語と言ってもイギリスの中でもロンドン、マンチェスター、リバプールで話されている英語にはそれぞれ訛りやアクセントがあるので、一概にはイギリス英語とまとめることができないでしょう。
そのほかにも、イギリスの元植民地だった場所のオーストラリアやニュージーランド、香港などはイギリス英語が元となって発展した英語が話されています。
アメリカ英語が使われている国
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アメリカ英語は、アメリカ本土やカナダ、フィリピンなど。イギリスと同じく、アメリカの中でもニューヨーク、西海岸、アメリカ南部などで使われている言い回しやアクセントは大きく異なります。
さらに、カナダではイギリス英語とアメリカ英語の両方が使われていることもあるので、こちらも一概にはどちらの英語とは言えないでしょう。
イギリス英語とアメリカ英語、学ぶのにはどっちが良いの?
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英語を学ぶときにイギリス英語とアメリカ英語、どっちがいいということは特になく、アメリカ英語でもイギリスを旅行できますので、特に問題はないです。
ただ、日本の教育はアメリカ英語がベースとなっているので、最初にとっつきやすいのはアメリカ英語かもしれません。
筆者も英語を学ぶときにイギリスに憧れがあり、イギリス英語を勉強しようと映画『ハリー・ポッター』シリーズを英語で鑑賞したら、まったく聞き取れずに挫折しそうになったという経験があります。
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ずっと聞いていたアメリカ英語の方が、耳が慣れている可能性があるので、まずは両方の英語を聞いてみるのが良いです。同じ英語には変わらないので、好きな方、学びやすい方を選びましょう。
上手に使い分けて、旅行先で困らないようにしよう
先ほども紹介した通り、アメリカ英語とイギリス英語では発音や単語が大きく異なります。筆者のように、トイレの表現一つで恥をかいてしまわないように、旅に出る場所によって違いを理解していると、とても便利です。
英語は世界共通語なので、話せると非常に便利です。アメリカ英語とイギリス英語を上手に使い分けて、旅に出ましょう。
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