編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

みなさんこんにちは、食後はコーヒーを飲んでまったりするのが日課のAsunaです。遠出しない休日はカフェに行って、昼下がりのお日様が少しずつ傾いた時間に、のんびりコーヒーを飲むことに幸せを感じます。

みなさんはコーヒーが好きですか?実はわたし、コーヒーは大人になってから好きなったんです。今の夫と一緒に住むようになって、しばらくは彼がコーヒー豆をごりごり挽いてから淹れてくれるコーヒーだけ、飲むことができていました。


photo by Asuna Igari
今では、自分一人でも好んでカフェに足を運ぶようになるほど。当初憧れていたのは、都内にあるちょっぴりお洒落なカフェ。所々に“緑”があって、雰囲気はレトロもしくはナチュラル系。

カフェ激戦区の都内には、もちろんお洒落なカフェはたくさんあります。でもどこも混んでいるんです。そしてちょっぴり値段が高い。それに、思っていたよりも人が密集していて、私の理想である静かな空間ではなかったのです。

photo by Asuna Igari
そこで、地元千葉県にもきっと隠れ家のような素敵なカフェがたくさんある!と思い、夫とカフェ散策を始めました。あるときは南房総市、またあるときは松戸市…野田市…とさまざまなカフェに訪れるようになって、【お気に入りの隠れ家】を見つけることができたのです。

それでは、千葉県在住のわたしが、千葉県にある静かにコーヒーを楽しめる隠れ家的カフェを、ご紹介していきたいと思います。コーヒー豆の仕入れ先やブレンド方法、焙煎の仕方など、マスターのこだわりについてもインタビューしてきました。

雑居ビル2階を特別な空間に「ym.」【松戸市】

photo by Asuna Igari
ここは、千葉県松戸市にある静かなカフェ「ym.」。常磐線や新京成線など、東京への交通の便がいい松戸駅から徒歩5分の雑居ビルの2階にあるのに、それを感じさせない雰囲気のお店です。

「ym.」のはじまり


photo by Asuna Igari
お店の名前は、お二人のイニシャルから考えたもので、マユミさん(M)がごはんものを担当し、パティシエであるユキさん(Y)がお菓子を担当し、ドリンクは2人でといったふうに、二人三脚でカフェを経営されています。

2人はもともと、同じカフェで働く同僚だったのだそう。マユミさんが独立するタイミングでユキさんを誘ったことが、一緒にお店を始めるきっかけだったのだとか。独立当初は、「期限は1年間」というルールのもと、今とはまた違う場所「One Table」にて、2018年4月「ym.」をスタート。

1年後、2人が出した結論は【これからも一緒にカフェをやっていこう】でした。松戸市に店舗を構えるリノベ住宅や古民家カフェ店舗の賃貸に特化している不動産会社にて今の物件「buildingC」を借り、2019年12月「ym.」を再スタートさせました。

2人のこだわり


photo by Asuna Igari
建物自体は、築45年という、割と年季の入ったビル。でも実際にお店を訪れると、過ぎた年月のあとこそがいい味を出している、レトロな空間が広がっていました。

壁の内装は、お世話になった人やお客さんなどのみんなで塗ったのだそう。今まで関わってきた人との“繋がり”を大切にし続ける、2人のこだわりの壁なんだとか。


photo by Asuna Igari
そして入り口のドアは、デザイナーさんから「取り壊す前のレトロなドアはいらないか?」と声をかけてもらい、残しておいてもらったのだとか。

シックな色の壁×くすみブルーのレトロなドアという組み合わせが女子の心をくすぐるカフェの入り口。ドアを開ける前から、わたしをワクワクさせてくれました。


photo by Asuna Igari
ドアを開けた正面には、特注でデザイナーさんがデザインしてくれたロングライト。「ym.」にしかない、世界にたったひとつのライトです。

ライトの下のカウンターの壁には、ヨーロッパから買い付けたアンティークタイルが敷きつめてあり、さらにレトロ感を際立たせます。

シンプルなデザートとコーヒーで過ごすひととき

わたしはその日、カフェオレとプリンをいただきました。パティシエであるユキさんの手作りのデザートは、「おいしい」の一言で片付けられない、とても繊細で丁寧な味でした。

仕入れからこだわる濃くて黄色いプリンは、卵の味が濃厚で、どこか懐かしい昔ながらの固めのプリン。ミニサイズのビーカーに入っているエモさが、女子の心をくすぐってきます。


photo by Asuna Igari
淹れていただいたカフェオレは、こだわりのブレンドを使った少し深めの味で、スイーツのお供にぴったりでした。2人が実際にテイスティングしてから仕入れを決めているこだわりのコーヒーは、テイクアウトのお客さんもいるようで、人気なのだそう。

友人と【カフェを開く】という夢を実現し、そばにいる人との“繋がり”を大切にし続ける2人が営んでいるのは、薄暗かったビル街のイメージを払拭する、お洒落なひとときを過ごせるカフェでした。

■詳細情報
・名称:ym.
・住所:千葉県松戸市本町5-3
・地図:
・アクセス:松戸駅から徒歩5分
・営業時間:11:00〜18:00
・定休日:金曜日・土曜日
・電話番号:090-6312-8700
・公式InstagramURL:https://www.instagram.com/ym10_ym7

誰かの旅の目印に「ROUTEMAP COFFEE ROASTERS」【千葉県千葉市】


photo by Tatsuya Igari
高校時代の友人、松村恵佑さん(愛称:けいちゃん)と、相方まゆさんが始めたカフェは、現在オープン3ヶ月目を迎えました。ここは、千葉県千葉市にあるコンテナカフェ。中学校や高校、住宅街に近い地域で経営する松村さんは、カナダでのワーキングホリデーを経て、カフェの聖地メルボルンにてコーヒーについて勉強をしてきた生粋のコーヒー好き。


photo by Asuna Igari
私は、彼の淹れてくれるカフェラテの大ファンなので、今回取材をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。それでは、本場の味と環境で修行してきた彼が語るコーヒーに対する愛情とこだわりについて、ご紹介していきたいと思います。

はじまりはイタリアンバルでの感動から


photo by Asuna Igari

高校時代の彼は、THE高校球児。大好きな野球のためには努力を惜しまず、普段の練習にプラスして、時間を見つけては筋トレを行うほどで“筋肉バカ”といじられるほど、努力家でした。

そんな彼の実家は、お父さんが営むラーメン屋さん。ご両親がお店を経営している姿を間近で見て育ち、「いつかは俺も自分の店を開きたい」そんな夢をもっていたのだそう。

大学生になり、大学ではそのとき勉強したいことを学びたいという思いから、アルバイトを通して飲食業界の勉強を始めました。彼が働いたのは、地元のピッツェリア。そこで、イタリアのバール文化と出会いました。


photo by Asuna Igari
それまでコーヒーなんて飲めなかった彼が出会ったのは、嫌な苦味なんて残らない、すっきりとした紅茶のようなコーヒー。「これなら俺でも飲める!ってか、コーヒーっておいしい!」コーヒーが苦手だった自分にも飲めたという成功体験から、コーヒーの虜になったのだとか。

大学卒業後、就職したのはカルディコーヒーファーム。のちに店長に就任し、店舗としての経営方法を習得した彼が次に目指したのは、カフェの本場メルボルンでのワーキングホリデーでした。ただひとつ難点なのが、英語をまったく話せないことでした。

コーヒーの修行をしにメルボルンに行きたいけれど、まずは英語を話せるようにならなければ…。その準備期間として、まずは1年間、カナダでワーキングホリデーをすることに決めました。

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Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

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