武当山の古代建築物群
道教の聖地となってきた武当山には、32箇所の道教寺院があります。寺院の大半は戦火で焼け落ちましたが、明の時代に永楽帝によって再建されました。
7世紀から残る建築物をはじめ、元和観、遇真宮、玉虚宮、磨針井、復真観、紫霄宮、太和宮、金殿などが保存されており、現在も道教の聖地となっています。1994年に世界文化遺産に登録されました。
シルクロード:シルクロードの始点、天山回廊の道路網
中国とカザフスタン、キルギスの共同登録となる世界遺産。世界で初めて東西の国を結んだ道シルクロードは、交易によって多くの物が行き来しただけではなく、宗教や文化の伝播という点でも大きな役割を果たしました。
世界遺産に登録されたのは現在の西安である長安から中央アジアにいたるまでで、全長は約8700kmです。
古都平遥
2000年あまりの歴史を持つ古都平遥の古城。この古城は中国で最も完全に保存されているものとして世界文化遺産に登録されています。
内部には古城壁をはじめ、五代の時代に建設されたとされる木造建築物や鎮国寺、金代の建築文廟大成殿などが残っています。四合院の民家は今も3797箇所残っており、そのほとんどに今も人々が暮らしています。
泰山
標高1545メートルの泰山。道教の聖地とされる5つの山の中でも最も尊い山とされており、封禅の儀式が行われることで有名です。
病気などの生死に関する願い事や、出産などの女性に関する願い事、そして目に関する願い事などが叶えられるとされており、現在でも中国で大きな人気を誇っています。1987年に複合遺産として世界遺産に登録されました。
開平の望楼群と村落
かつて水害に悩んでいた開平では頑丈な望楼がたくさん建設されました。
その後、新天地を求めて海外流出した人々たちが故郷に戻って錦を飾るために、さらに多くの中洋混合式の望楼を次々と建設され、最盛期には3000棟以上にもなりました。
縦横数十キロに渡って立ち並ぶ望楼は独特な景観をなし、この景観は2007年に世界文化遺産に登録されました。
五台山
中国四大仏教名山の一つで、詔によって築かれた寺院が建ちならんでいます。歴代皇帝が訪れてきたことで有名にもなった五台山は、ラマ教と仏教、二つの宗教を兼ね備えた道場があるためにチベットからダライ・ラマが訪れたこともあります。
雲海や美しい夕日など、その自然景観も大変美しく、夏には避暑地としても人々に愛されています。
土司の遺跡群
土司とは、古代の中国王朝が少数民族の首長に授けた官職のこと。湖南省永順土司城遺跡、湖北省唐崖土司城遺跡、貴州省播州海竜屯遺跡の3つが対象となっています。
神農架林区
中国で唯一「林区」として指定されている場所。野生動物や植物の宝庫と言われており、現在では森林伐採も禁止されています。
左江花山の岩絵の文化的景観
中国南部・広西チワン族自治区の断崖に描かれた遺産。当時の生活を知るための手がかりとしても、重要視されています。
登録されている岩絵群は38件。崇左市の寧明県、竜州県、江州区、扶綏県で見ることができます。
鼓浪嶼:歴史的共同租界
コロンス島という名も持つ、福建省廈門市に浮かんでいる島。
かつて諸外国が行政権を持つ万国共同租界があり(外国人居留地)、アヘン戦争後に締結した南京条約によって開港すると、外国の文化も取り入れた建築分野を発展させました。
青海フフシル
2017年に登録された世界遺産。自然美と生物の多様性が評価され、青海可可西里国家級自然保護区、三江源国家級自然保護区が指定されました。
まとめ
お疲れ様です!最後まで読んでいただきありがとうございました。ちなみに、アジアで中国の次に多くの世界遺産を保有する国は日本です。ぜひ、中国の世界遺産を楽しんだあとは、日本の世界遺産のことも調べてみてはいかがでしょうか。