赤道が通る国は14カ国。なかでもエクアドルは、首都が赤道から一番近く、赤道が通過する標高の最高地点があります。
そこで、エクアドルの赤道にまつわるちょっと面白いスポットへご案内。
首都のキト市内観光では必ずと言っていいほど訪れる、赤道記念碑は実は赤道が通っていなかった!赤道上では、痩せられる?などなど、驚きの事実が満載です。
*編集部追記
2016年1月に公開した記事に新たに加筆しました。(2018/10/26)
誇らしげな地名
photo by Megumi Ichikawa
国名のEcuador(エクアドル)は、ずばり赤道の意味。首都のQuito(キト)は、原住民の言葉で“地球の真ん中”を意味します。
また、赤道通過地点の赤道記念公園は、スペイン語で“地球の真ん中”を意味するMitad del Mundo(ミタデルムンド)と名付けられています。
インカ帝国の、第二の首都だったキト。
太陽に近い2800Mの地に都を作り、インカの時代から太陽は神と崇められ、太陽の道が通る地に住む事は、彼らにとって本当に誇りだったんでしょうね。
18世紀の測量技術で計った赤道
photo by Megumi Ichikawa
さて、まず一般的に赤道の観光地となっている『赤道記念碑公園、Mitad del Mundo(ミタデルムンド)』。キト市内中心部から北に23Kmほどの位置し、フランスの科学アカデミーの測量により指定された場所です。
当時測量に加わった世界の科学者の銅像や、展望台のある赤道モニュメントがあり、とっても存在感のある公園。
お土産物屋さんやレストラン、展示パビリオンや博物館なども併設され、市民の憩いの場にもなっているのですが、なんと現在の技術(GPS)で計った赤道0度線はここから250M離れた地点だったことが判明。
つまり、このモニュメントは赤道0度線では無い場所に建っています、たった250Mの誤差しかなかった18世紀の測量技術は凄い!と受け止めるかは、あなた次第。
現在のGPSで計った北緯00° 00′ 00″
photo by Megumi Ichikawa
ここが、現在のGPSで測定した00° 00′ 00″だとうたっている場所。
赤道記念碑公園から歩いて5分程の”新赤道地点”には、Intiñan(インティニャン)太陽博物館があり、各国の太陽のモニュメントが飾られ、エクアドル原住民の暮らしなどを紹介しています。
赤道直下現象①水が直下して流れる
水の渦巻きは南・北半球で逆回転するのはご存知でしたか?
なので、洋式トイレの水の流れ方は、北半球の日本と、南半球のオーストラリアでは逆方向。そして、赤道上では渦は巻かず、直下して水が落ちます。
その水が直下して落ちていく光景を見られるのが、この排水溝。正に赤道ならではの体験です。
赤道直下現象②釘の上に立つ生卵
photo by Megumi Ichikawa
卵を釘の上に立てた事ありますか?
赤道上では、立てる事ができるんです。ただ、少々テクニックが必要。卵を立てる事が出来た人には、証明書が発行されるので、是非成功するまで粘ってみてくださいね。