食文化もフィンランドの魅力の一つ
photo by Ayaky(クリスマスに食したトナカイ)
フィンランドは、その自然豊かな国から自国の旬の食味を大事に食事に取り入れている国です。その意識はここ数年で高まり、自国の食材を使おうという動きがレストランなどでも増えています。
寒い冬が長く続くため夏に採れたベリーをジャムにしたり、お魚を酢漬けや燻製にしたり、長期保存できるよう工夫され食文化が発達してきました。またクマの肉やトナカイの肉もレストランでよく見かけます。
photo by Ayaky
レバーもサイズが大きく付け合せにはやはり、ベリーのソースとじゃがいも。フィンランド人は本当によくじゃがいもを食べており、ほとんどの付け合せにじゃがいも料理が付いてくるほど。
photo by Ayaky
また、レストランで人気のメインがミートボールです。スウェーデンに統治されていた頃の料理が今も残り、フィンランドで愛される国民食になったんです。
フィンランドのミートボールはサイズも大きく食べ応えがあります。安くて、お腹にたまり、ジューシーなミートボールがフィンランド人は大好きだそうです。フィンランド料理のお店に行けばほぼ間違いなくミートボールがメニューにあります。
夏にフィンランドに来たなら是非試したい一品!シロマスのフライ
photo by Ayaky
夏は朝の市場などで販売されていて、大人気の一品です。アリオリ(マヨネーズにニンニクを混ぜたソース)とレモンが添えられています。夏になると、市場に来たら食べている人を多く見かけます。
フィンランドにもあった!フィンランド版タパス
photo by Ayaky
photo by Ayaky
フィンランドには料理が少しずつ盛られた、タパスのような「Sapas」があります。Suomalaiset AlkuPAlaSetの略で、「フィンランド料理の最初の小さなスターター」という意味です。季節の野菜をシンプルな味付けのSapasや小魚の酢漬けなどさまざまなSapasに出会いました。
レストランに行って毎回感じたことは、味付けや盛り付けがシンプルだということ。フィンランドの雑貨もシンプルなデザインが多いですが料理もとてもシンプルで素材の良さを大切にしているんだなと感じました。私が考える、フィンランド料理の魅力はこの5つ!
2.寒い国だからこそ!長期保存できる料理のバラエティーが豊か
3.自国の食材を大切にしている
4.シンプルな味付けにシンプルな食器
5.歴史や自然、気候様々な要素を取り入れて出来上がった料理
レストランや市場を巡る中で、自然と食文化の魅力に引き込まれていました。
私がフィンランドで学んだライフスタイル
photo by Ayaky
photo by Ayaky
北欧のデザインは、ここ数年で日本でもファンを増やしています。シンプルの中に温かみのある北欧雑貨は特に日本人女性はに人気なようです。北欧の中でもフィンランドらしいデザインとは考えてみました。
それは「シンプルな色合い」そして、「自然な曲線」「シンプルの中にシンプルを重ね合わせて出来上がるデザイン」というイメージです。雑貨屋や食器を見に行ったとき、「こんなにクネクネと曲がった入れ物を何に使えば良いんだろう」と思っていたら、店員さんがナッツ入れやオリーブでも何でも良いのよ!と言ったのです。
日本人の私からしたらオシャレ過ぎて身構えていましたが、日常のアイテムなんだとハッと気づきました。こんな風に定員さんに、デザインについて聞いてみると「好きな組合せで良いのよ!」とアドバイスを受けることが多くありました。
photo by Abe saxophone
一つのデザインを自分なりに解釈して良い。日常に取り入れてこそアイテムは生きるんだなと、学んだ気がします。ついつい可愛いからと買ったり、飾ったりするだけで満足しがちでしたが、今では日常にどう取り入れられるか、自由な発想で自分なりの解釈で私の日常にアイテムを選び取り入れるようになりました。
またフィンランドでは、一つの物を長く大切に使う事が大切な価値観だそうです。リサイクルして使うという文化も根付いているようです。
トレンドや流行に常に左右されて買ったり、急に日常に取り入れてみたりするのではなく、自分自身の中で大切にしているスタイルや、自分なりの揺らぐことの無いスタイルを持っていることが大切だと考えさせられました。
何でも買って物に溢れて過ごすのではなく、一つの物を大切に長く、自分自身のスタイルを大切にする事。ししてそれらを軸に物を買い、私のライフスタイルにしようと今では大切にしている私自身のフィロソフィーになりました。
フィンランドのライフスタイルに学んでみる
いかがでしたでしょうか?日本ではムーミンや北欧の可愛い雑貨というイメージが強いフィンランドですが、それだけでなくたくさんの魅力が詰まった国です!
ヘルシンキはコンパクトに観光できますが、ぜひのんびりと数日滞在しフィンランド料理を楽しむ事や国の魅力を存分に味わう旅を計画してはいかがでしょうか?