ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

日常生活でソーシャルディスタンスが意識され始めて、早1年近くが経ちました。まだまだ旅を自由にできるような状況とは言えませんが、密を避けた旅の形を考え始めてもいいのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、福井県の三国を拠点とした1泊2日の観光モデルコース。

完全プライベート空間を楽しめるほぼ一棟貸しの宿など、密になりにくい場所・時間帯などを考えてみたので、今後の新しい旅の形の参考にしてみてください。

1日目はご当地グルメを食べつつ、お宿でゆったり

photo by Daiki Okamoto

福井駅へは、新幹線や特急列車を使って大阪駅からだと2時間、東京駅からだと3.5時間ほどの道のりとなります。

今回は恐竜が迎えてくれる福井駅から旅がスタート。まずは、旅の拠点となる県北部の坂井市三国町へと向かいます。

ランチは「そば処 どうぐや」で、ご当地グルメを

photo by Daiki Okamoto
福井駅から車で30分ほど走ると三国町に到着。ランチは福井のご当地グルメが味わえる「そば処 どうぐや」へ。

このお店では、「ソースカツ丼」と「越前そば」という、福井県を代表する有名なご当地グルメが提供されています。

カツ丼というと一般的には、大きな一枚のトンカツを卵でとじた料理を指しますが、福井では、ソースで味つけられた数枚のカツが載せられた丼が主流。

ソースだと重い味のイメージがあるかもしれませんが、カツが薄めということもあって、かなりあっさりとした味わいに仕上げられています。

photo by Daiki Okamoto
蕎麦も、県北部で日常的に食べられているグルメの一つ。「越前おろしそば」「越前そば」と呼ばれ、冷たい出汁に大根おろしを入れて食べるスタイルの蕎麦です。

こちらのお店では、蕎麦の上に油揚げと大根おろしを載せた「あげおろしそば」が一番人気のメニュー。

福井県における油揚げの歴史は古く、現在でも消費額は全国トップというくらい県民からも愛されている食材で、蕎麦との相性も抜群なのです。

話題だけではない、地元でも愛されるご当地グルメをぜひご賞味ください。

■詳細情報
・名称:そば処 どうぐや
・住所:福井県坂井市三国町山王4丁目5-6
・地図:
・アクセス:えちぜん鉄道三国芦原線「三国神社駅」から徒歩14分
・営業時間:11:00~18:00(L.O.17:30)
・定休日:金曜日
・電話番号:0776-82-5659
・関連サイトURL:https://fukui.mypl.net/shop/00000359394/

古民家ゲストハウスにチェックイン

photo by Daiki Okamoto
宿泊場所にも悩まされる現在ですが、今回のモデルコースでぜひ注目して欲しいのが、古民家ゲストハウス「詰所三國(つめしょみくに)」という宿です。

チェックインすれば完全なるプライベート空間を確保できるので、感染症対策としてもバッチリ。

photo by Daiki Okamoto
「行雲」と「流水」という二つの宿泊スペースが合わさった形なので、完全な一棟貸しではありませんが、中に入ってしまえば、隣は全く気になりません。

元々は薬屋だった、築100年を超える古民家を改装してお宿にしているので、外観の重厚さや内部に置かれている看板など、見所たっぷり。

photo by Daiki Okamoto
吹き抜けのリビングと和室からなる「行雲」、母屋と奥に続く離れの蔵も使える「流水」と、それぞれのタイプで利用できるスペースも変わってくるので、好きな方を選びましょう。

古民家ならではの雰囲気の中で過ごす時間は、これ以上ない落ち着きを与えてくれますよ。

■詳細情報
・名称:詰所三國
・住所:福井県坂井市三国町南本町3-3-17
・地図:
・電話番号:080-2964-9613
・公式サイトURL:https://tsumesyomikuni.jp

夕焼けに映える東尋坊の自然美

photo by Daiki Okamoto
さて、お宿でそのままゆっくりしていてもいいのですが、やっぱり福井に来たなら外せない観光名所にも行っておきたいもの。

県内でも最も有名なスポットである東尋坊までは、詰所三國から車で10分で到着します。海を見渡す広い空間なので、人との距離も気にならないはず。

ランチからチェックインという流れであれば、東尋坊に着くのは夕方ごろ。人が減って、より安心して散策ができますよ。

photo by pixta
しかも、あまり注目されることはありませんが、東尋坊は夕日を望む名所としても素敵なスポットなのです。

日本海に沈む夕日と、東尋坊の荒々しい自然のコラボレーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:東尋坊
・住所:福井県坂井市三国町安島
・地図:
・電話番号:0776-82-5515(坂井市三国観光協会)
・公式サイトURL:http://www.mikuni.org/010_spot/tojinbo/

宿で食べられる安心のケータリングサービス

photo by Daiki Okamoto
夕方の東尋坊を楽しんだ後にはディナーの時間帯となりますが、実は詰所三國では夕食のケータリングサービスも行っています。(3日前までに予約が必要)

三国は漁業が盛んな町で、美味しい海鮮料理を食べられるお店が多いのですが、地元の名店の食事を詰所三國まで運んでもらえます。

photo by Daiki Okamoto
ケータリングといっても、茶碗蒸しやお味噌汁などもしっかりついていて、味だけでなくボリュームも大満足のセットです。

食器などの引き取りはチェックアウトの後なので、時間を気にすることなく、じっくりと宿での夜のひとときを楽しめますよ。

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岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

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