まるでタイムスリップしたかのようなレトロな館内
この旅館を選んでよかったなぁと思ったのは、館内の施設が大正浪漫を感じるようにレトロな洋館があったこと。それもそのはず、木造の和風建築と近代的な洋風建築との融合をテーマに設計されたとか。本館は国の登録有形文化財に指定されているぐらいです。
photo by Nana Ogura
現社長よりいただいた言葉は、旅館の昔の良さを残しながらも新しいものを取り入れていきたいという想いでした。特に家族風呂がある場所は、女心をくすぐってくるレトロ感満載。
浴室内や、廊下のタイルは昭和初期に作られたものを現在も使用しており、タイムスリップしたような感覚で予約しなくても空いていれば使用することができます。
photo by Nana Ogura
▲家族風呂は「銀嶺泉」、「不老泉」、「七宝泉」、「玉ノ井泉」の4種類。photo by Nana Ogura
▲昭和の時代からそのまま使用されているタイル。クラシックで可愛い!photo by Nana Ogura
また、豪華客船をイメージしたラウンジ「クラブムーンライト」や、ビリヤードや卓球ができるスペースもありました。卓球台は空いていたら誰でもいつでも使用OK!
▲「クラブムーンライト」の2階から。映画に出てきそうな雰囲気出てます。photo by Nana Ogura
▲卓球には自信あります。誰か勝負しません?photo by Nana Ogura
▲ビリヤードも空いていればいつでも使用が可能です。photo by Nana Ogura
広い館内をぐるりと回るには、スタンプラリー体験がオススメ。全部制覇すると館内で使用できる特典をゲットできますよ!
photo by Nana Ogura
▲現、上皇皇后陛下が訪れた時のお写真。photo by Nana Ogura
茶室に露天風呂も……いつか貴賓室に泊まってみたい
▲「雲井之間」から見渡せる景色。下呂温泉街を見渡すことができる。photo by Nana Ogura
こちらの旅館では、登録有形文化財になっている部屋、グループでも楽しめる二階建て構造になっている部屋、洋室など様々なタイプの部屋があるのですが、貴賓室も必見です。
過去に上皇皇后両陛下が宿泊されたこともある「山楽荘」は一戸建ての離れになっており、まるで文豪作家がこもって小説を書き上げることができそうな空間でした。
また、上皇皇后両陛下が食事をされた「雲井之間」は、襖を開ければ下呂温泉の街並みが広がっており、絶景を独占することができるんです。夏の花火大会の時にはこのお部屋がかなりの穴場になるとか……。
▲窓が広く開放的なお部屋。太陽の光が気持ちいい! photo by 湯之島館
お部屋の中に茶室が併設されていたり、床柱にはリスや蟬が彫られているなど、職人のこだわりが感じられる特別室になっています。
▲リスの上にはよ〜く見ると蝉がいます。photo by Nana Ogura
▲茶室は「雲井之間」「山楽荘」、両方にあります。photo by Nana Ogura
令和になってから、両室共に露天風呂も併設されたとのことで、静かな空間で贅沢に時間を過ごしたいと考えている人にはぴったりのお部屋でした!特別な日の滞在におすすめです。(次はこんな部屋に泊まり…たい…!)
▲こちらは「山楽荘」のお風呂。 photo by 湯之島館
また、紅葉の時期が一番オススメということで、そんな季節にぴったりなお部屋も紹介していただきました。その名も特別室「紅葉之間」。
photo by 湯之島館
photo by 湯之島館
どうですかこの空間。素晴らしい紅葉を見上げながら露天風呂に入れるなんて、なんて贅沢な……!
photo by Nana Ogura
こちらは、茅葺き屋根の離れ「春慶荘」。あの司馬遼太郎も賞賛した部屋です。
美味しい懐石料理に舌鼓
photo by Nana Ogura
旅館での楽しみといえば、心も温まる温泉と美味しい夕食。今回は部屋食だったので担当の仲居さんとお話しすることが出来ました。内容は割愛しますが、仲居の仕事の大変さを分かち合えた瞬間でした(笑)
▲飛騨牛のフライが巻き寿司の中に入っている朴葉焼寿司。photo by Nana Ogura
夕食のメインはやっぱり飛騨牛!その他にも、社長と料理長が考案した地元の料理からヒントを得た朴葉焼寿司や、地元の新鮮な食材に終始ため息ばかりでした。
特に湯之島館ではオリジナルの出汁パックを特別に作ってもらっているぐらい、こだわりのある出汁を使用していて、お吸い物や蒸し物のあんかけなどがとにかく美味しいんです。
▲とろけるような飛騨牛は絶品でした。photo by Nana Ogura
こんな贅沢してもいいの〜?と思わず声をあげてしまいうぐらい、次から次へと出てくる懐石料理に大満足。寝る前にもう一度温泉であたたまり、ふかふかの布団の上にダイブ!
photo by Nana Ogura
温泉で疲れをとって、美味しいご飯でお腹を満たし、夢のような1日だった……。
仲居の仕事って大変なこともたくさんあったんだけど、ホテルとは違ってお客さんと密に関わるからお客さんの特別な一日に携わることができて思い出作りの手伝いができたり、お世話をしたいって気持ちが強い人にはとっても向いてるお仕事だと思います。勤務時間や休日は不規則だし、体力が本当に必要だけれど。
なんて、昔のことを思い出しているうちにうとうと。
鳥のさえずりで目を覚ます心地よい朝
photo by Nana Ogura
何が心地よかったって、鳥の声で朝目を覚ましたこと。うるさい目覚まし時計をかけることなく、清々しい朝を迎えることができたんです。
緑溢れる自然の中で過ごした一日。移りゆく四季折々の季節や多種な野鳥たちをすぐ近くで感じることができる癒しの空間でした。
▲自然と共存している宿が本当に身も心も癒してくれました。photo by Nana Ogura
友人とでもカップルでも、そして一人旅でも充分にお勧めできる「湯之島館」。これからは秋の紅葉が深まり冬の雪景色を楽しめる季節になります。都会や毎日の仕事に疲れたー!という方は、都会から離れて心も体もリフレッシュしてみませんか?