ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。


白山の登山拠点となっている室堂へ到着しました。室堂とは山頂近くにある大型の山小屋のこと。営業期間は5月初旬〜10月中旬のため、冬季休業中ですが、近くで休憩をとることに。

辺りはすっかり雪が積もっていて、気温も一桁に。ウェアを着込んで、持参したカップラーメンを啜りました。ハフハフ言いながら食べる温かいラーメンは最高です!


室堂から白山山頂・御前峰(ごぜんがみね、標高2,702m)まで約30分。視界は開けており、ひたすら山頂を目指しながら登ります。道中、室堂を俯瞰し、向こう側にそびえる別山までダイナミックな地形に目を奪われました。

11月に高山に登っているという状況も、冒険心をかき立ててくれます。いよいよ隔絶された初冬の白山へ登頂です。

標高約2,700mへ。冬の厳しさを垣間見せる山頂周回


登山開始から約4時間で最高峰の御前峰へ。山頂は360度パノラマが開けており、天気が良ければ能登半島や日本海まで見渡すことができます。

今回は父と弟とともに登頂!個人的に登山は一つの旅ですが、それと同時に「家族共通の趣味であり、コミュニケーションツールである」と最近感じるようになってきました。


山頂で少し休憩していましたが、さすがは初冬の標高約2,700m。体感気温が低く、厳しい風圧も感じます。目の前には、薄霧がみるみるうちに流れていきました。


一つの場所に留まっていても体力を奪われるばかりなので、山頂周回のコースへ。日陰になっている山肌には積雪が残り、ふかふかの雪の道を歩きました。11月に雪山を先取りできるとは……!思わずテンション上がります。

見どころの一つ「翠ヶ池(みどりがいけ)」は、翡翠色のまま凍っていて幻想的な佇まい。遠く、南アルプスの山並みを望むこともでき、日本屈指の山岳情緒に浸りました。


しかし天気がもったのも束の間。この後すぐに濃い霧に飲み込まれました。そして、霧とともに感じられるのは急激な寒気。今自分たちがいるのは冬の最前線だということを再認識させられます。

最後に、一面真っ白な景色の中、天然のスケートリンク(凍った池)で少し滑ってから下山しました。さらば冬の白山!

絵画のような別山を眺めて。観光新道で下山


復路は往路とは違う観光新道を選択。阿弥陀ヶ原を下ったところにある、黒ボコ岩の分岐を右に進んで稜線に入っていきます。こちらも展望が開けていて爽快!

樹林帯に入るまで終始、別山の山並みを望みます。笹原の先、緑と白のコントラストが美しく、思わず見入ってしまいました。普段は緑一色ですが、白色が加わると神々しさも感じられます。


そして終盤には、緑の笹原、原生林の紅葉、雪が積もった山並みと、晩秋から初冬の移行するシーズンだからこそ見られる三段紅葉(緑・赤・白の三色が山を彩るさま)。

あと1週間早くても遅くても出会えない、”今ここだけの絶景”を見られたときの感動はひとしおです。最後まで、季節の移ろいを旅する大冒険を楽しむことができました。


下山後は白峰温泉 総湯へ。涼しい秋になると、ようやく温泉に長時間浸かることができますね。無色透明のナトリウム炭酸水素塩温泉のお湯は、すべすべとした肌触りが特徴の、クセの少ない泉質。白山がもたらした恵みのお湯で、疲れた身体を癒やしました。

感動的な紅葉から厳しくも美しい雪景色まで、劇的な景色変化を満喫できた霊峰・白山の山旅。四季の移ろいを楽しめるのも、登山の魅力の一つです。ぜひみなさんも入念に準備をして挑戦してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:白山/御前峰(はくさん/ごぜんがみね)
・住所:石川県白山市白峰
・地図:
・アクセス:中部縦貫自動車道・大野ICから白山道登山口(別当出合)まで車で約1時間10分
・所要時間:白山道登山口(別当出合)から徒歩往復約8〜9時間
・Yamap公式サイトURL:https://yamap.com/mountains/99

All photos by Yuhei Tonosho

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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