ライター
sakiko gorai ヨーロッパ在住ライター

ヨーロッパ在住のライター、Saki。ポーランドを拠点に自由に旅する暮らし方を実践中。30才のときにアパレル会社を退職してカナダへワーホリ。2020年〜フランス人夫とヨーロッパへ移住。ニュージランド、アメリカ、韓国に短期留学したり、一人で国内外へ旅行したり……いろんな場所の空気・文化を感じるために旅するのが好き。趣味はファッション・映画・読書。

広島にある「竹原」という町をご存じですか?

広島といえば、「宮島」や「尾道」を思い浮かべる人は多くても、「竹原」を知っている人は少ないかもしれません。でも実は「竹原」には、江戸時代の面影が残る「町並み保存地区」や、うさぎの島「大久野島」など、魅力的なスポットがたくさんあるのです。

今回紹介したいのは、竹原の「町並み保存地区」という場所。というのも、私がここに1泊2日の旅をして、「素敵だな」と感じたからです。

歴史あるノスタルジックな街を歩きながら、古民家カフェで一休みしたり、江戸時代から続く酒蔵で日本酒を嗜んでみたり。「竹原の町並み保存地区」は大人旅にピッタリの魅力的な場所でした。

竹原ってそもそもどこにあるの?

竹原の中心・竹原駅は、広島駅と尾道駅の間にあります。広島駅からバスで1時間、尾道駅からJRで1時間ほどです。

広島空港から、直行の「ジャンボタクシー」に乗って、片道25分で竹原に行くこともできます。遠くから訪れる方は、飛行機で広島に行き、そのまま竹原へ向かうのがおすすめです。

竹原の「町並み保存地区」は竹原駅から歩いて15分ほどで到着します。

■詳細情報
・名称:たけはら町並み保存地区
・地図:
・公式サイトURL:https://www.takeharakankou.jp/spot/4305

竹原には、今回紹介した「町並み保存地区」の他にも、うさぎが住む島として有名な「大久野島」もあります。1日目は竹原の歴史ある町並みでしっとり、2日目は離島大久野島で海とうさぎに囲まれてのんびり……なんて1泊2日の旅もおすすめですよ。

塩と酒で栄えた竹原の「町並み保存地区」

竹原の魅力は、なんといっても、その町並みの美しさです。竹原は江戸時代、塩づくりによって栄え、大きな経済効果を生み出しました。それに携わった人々によって、町も徐々に形成されていきます。


江戸の情緒ある町並みが今でも残っている地域が「たけはら町並み保存地区」。重要伝統的建造物群保存地区として大切に守られています。

塩だけでなく、酒も竹原の名産です。「竹鶴酒造」「藤井酒造」「中尾醸造」という3つの酒蔵がしのぎを削り、いまも伝統を受け継ぎながら酒造りを続けています。

江戸時代に塩づくりや酒づくりで栄えた屋敷が立ち並ぶ「たけはら町並み保存地区」は、長屋門の格子や漆喰壁が見られ、まるで江戸時代にタイムスリップしたような場所。安芸の「小京都」とも呼ばれています。

古民家を改装したカフェや竹細工のワークショップ、雑貨屋さんも楽しみながら、竹原の歴史と文化に触れることができます。

三大酒どころ「広島」竹原の酒をたしなむ

私は普段そんなに日本酒を飲まないのですが、「三大酒どころ」と評される広島の日本酒。酒蔵が近くにあると聞けば、もちろん飲んでみたくなります。

そこで、竹原の街並み保存地区にある「藤井酒造」に立ち寄ってみました。


普段は店頭で日本酒の試飲ができるそうなのですが、今回はコロナの影響もあり、販売だけでした。素敵な器や竹原ならではの竹細工、塩、物産品などもあります。

じっくり見ているといろいろと欲しくなり、お土産に日本酒や塩、竹でできたお弁当箱などを購入。

その後、中にある蕎麦屋「酒蔵そば処たにざき」で、お蕎麦にだし巻き卵と日本酒がついたセットをいただきました。セットには“お蕎麦に合う” 日本酒がついてきます。クセがなく、きりりとした後味の日本酒とお蕎麦をいただき、すっかりほろ酔い。良い気分になって酒蔵を後にしました。

■詳細情報
・名称:藤井酒造 -酒蔵交流館-
・住所:広島県竹原市本町3丁目4−14
・地図:
・アクセス:JR呉線竹原駅より徒歩で約20分
・営業時間:10:00~17:00
(酒蔵そば処たにざき 11:00〜14:30 )
・定休日:月曜日
・電話番号:0846-22-5158
・公式サイトURL:http://www.fujiishuzou.com/facility/

江戸時台〜大正時代の暮らしが覗ける邸宅

竹原の「町並み保存地区」の中には、江戸時代末期〜大正時代に建てられた「旧森川家住宅」と「旧松阪家住宅」があり、中を見学できるようになっています。

どちらの邸宅も、塩づくりに携わっていた方の豪邸。トイレやお風呂、台所のかまどや土間まで残っていて、当時暮らしていた人たちの様子がありありと伝わってきました。「ここで座ってお庭を眺めていたのかな〜」なんて、当時の生活を想像しながら見学すると、とても楽しいです。

写真は「旧森川家住宅」の茶室から眺めたお庭です。

■詳細情報
・名称:旧森川家住宅(森川邸)
・住所:広島県竹原市中央3-16-33
・地図:
・アクセス:JR呉線竹原駅より徒歩で約15分
・営業時間:10:00~16:00分(入館は15:30まで)
・定休日:木曜日
・電話番号:0846-22-8118
・料金:大人 400円 18歳以下・市内の75歳以上無料
・公式サイトURL:https://www.takeharakankou.jp/spot/5821
■詳細情報
・名称:旧松阪家住宅
・住所:広島県竹原市本町3-9-22
・地図:
・アクセス:JR呉線竹原駅より徒歩で約15分
・営業時間:10:00~16:00 (入館は15:30まで)
・定休日:水曜日
・電話番号:0846-22-5474
・料金:大人300円 18歳以下・市内の75歳以上無料
・公式サイトURL:https://www.takeharakankou.jp/spot/5791

宿泊は日本庭園が広がるホテル「賀茂川荘」にて

今回の竹原への旅では、「賀茂川荘」というホテルに泊まりました。賀茂川荘は、竹原の町並み保存地区からバスで15分ほど。

山の中にパッと出てくる小さな門を潜ると、広大な日本庭園が!庭園を進んでいくと、賀茂川荘のロビーに到着します。


この賀茂川荘の敷地内にある庭園は、1500坪もあるそうです!庭園には、能楽堂や茶室、囲炉裏料理処が散りばめてあって、日本文化を体験できます。個性があって素敵な宿でした。

チェックインした後には、温泉に入ったり、卓球をしたり、日本庭園を眺めながらロビーで「竹原の日本酒3種」を飲み比べて楽しんだり。町並み保存地区に続き、またしてもほろ酔い気分。かわいい柄の浴衣が選べるので、テンションも上がります。


早めの時間にチェックインして、ゆっくりとホテルステイを楽しむことができました。

■詳細情報
・名称:ホテル賀茂川荘
・住所:広島県竹原市西野町西湯坂445
・地図:
・アクセス:山陽新幹線東広島駅、白市駅、竹原駅、広島空港より車で15分
・公式サイトURL:https://kamogawaso.co.jp/

「町並み・歴史ある邸宅・地酒」魅力ある竹原に大人旅してみませんか


江戸の面影を残す歴史ある町並みや、大正〜昭和初期の生活が覗ける邸宅、歴史ある酒造りに、日本庭園。

そんな魅力のつまった竹原には、穏やかでゆっくりとした時間が流れています。いつもの忙しさからちょっと離れて、江戸や大正へのタイムスリップ気分が楽しめるはずです。

ゆっくりと穏やかな空気感が、大人旅におすすめ。「竹原」を訪れて、そんな空気を感じてみませんか。

All photos by Sakiko Gorai

ライター
sakiko gorai ヨーロッパ在住ライター

ヨーロッパ在住のライター、Saki。ポーランドを拠点に自由に旅する暮らし方を実践中。30才のときにアパレル会社を退職してカナダへワーホリ。2020年〜フランス人夫とヨーロッパへ移住。ニュージランド、アメリカ、韓国に短期留学したり、一人で国内外へ旅行したり……いろんな場所の空気・文化を感じるために旅するのが好き。趣味はファッション・映画・読書。

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