本場のインド料理だって、中華だって、韓国料理だって食べることができる不思議な街。
この街には、純ネイティブの人ってほとんどいない。
誰かが どこかとのハーフだったり、移民だったり、夢をつかむために、 世界中からこの街にやってきた人たちがつくり上げてきた街。
夢を追ってNYに来ている日本人もたくさんいました。
(私はなんて狭いところで、ちっぽけに生きてきたんだろう)。
何度も気づかされました。
NYには一人で行ったつもりだったのに、どこに行ってもかけがえのない出会いがありました。実際、一人でいた時間は本当に少なかった。
一人でいると絶対誰かが助けてくれちゃって、人との出会いがボンボン増える。
世界も、つきあう人も、感情も、自分のすべての幅が広がって、目の前に道がいくつも広がります。
楽しいも幸せも、人任せでいいの?
今までの私は、楽しいも幸せも人任せで、用意されたものにのっかって生きてきました。
でも、NYで出会った人たちは、楽しいも幸せも、全部自分たちでつくっていて。
たくさんの出会いのおかげで、たった一度の人生を生きるって、こういうことだ、と思えたんです。
(なんだ! 道なんて何本でもあるんだし、見えてなかっただけなんだ!)。
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迷うこともあるけれど、結局は自分次第でいろんな道に行けるし、
その道をつくるのは自分以外の誰でもないんだ。
これは誰でもない、私の人生なんだから、
私がつくっていかなきゃいけないんだ。
あの日、成田からNY行きの飛行機に乗るゲートをくぐった 一歩は、私の世界を 180°変えてくれました。
 NYに甘えて、NYでした決断
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初めての挫折を乗り越えて、私は社会人になりました。
それから3年。逃げ出したくなるたびに、何度も私はNYを訪れています。
いっぱいいっぱいになった私が、やっともらえたお休みに思いつく行き先は、NY以外に考えられませんでした。
社会人になったら、やっぱりいろんなことが今までと違いました。
見える景色も、考えることも。
(ここに来れば、何かが変わってくれるだろう)。
NYに甘えていたんだと思います。
けれど、実際のところは、状況は何も変わりませんでした。
4度目のNYを訪れた時、気づいたのです。
どんなに素敵な場所にいても、
自分に吸収しようとする器がなければ、何も変わらないのだと。
日本に帰って、改めてこれからどうしたいのか考えました。
本当にすばらしい環境で仕事をさせていただいていたのですが、
どうしても英語を話せるようになるために、留学したいという思いを抑えきれず、退職を決断。
そして、5度目のNYを訪れました。
(社会人おつかれ! ついに脱サラしてしまったね! やっちまったな!ははは!)。
ちょっぴり自虐的になりながら、不安でいっぱいがゆえに半分、空元気(からげんき)になりながらも、
これからどうするのか?
一度きりの人生で本当にやりたいことは何なのか?
本当に大事にしたいことは何なのか?
改めてNYで考えました。
初めてブロードウェイでミュージカルを見た時の感動と興奮。
劇場で震えが止まらなかった衝撃。
二度目のNYで出会った、たくさんの夢を追う日本人の姿。
公園に鳴り響いた「さくら」。
社会人になって、いっぱいいっぱいになった私を甘えさせてくれた街。
ここから、もう一度始めるなら…。
(やっぱり、もう一度演劇から始めよう!)。
会社を辞めてすぐに留学するはずだったのに、そんなとんでもない決断をしてしまうのも、このNYでした。
今となってもそれが正しかったのか分かりませんが、私の中では止められない決断でした。
360°、すべて自分の道なんだ
旅に出る前、狭い狭い一本道を誰に言われるでもないのにがむしゃらに歩いていた私。
NYが教えてくれたのは、360°パノラマビューの大きな世界でした。
その世界には、自分次第で何本でも道があるんだってこと。
そしてその中には、私がもう一度選んだ演劇という道がありました。
正直、今の日本で演劇だけで食べていくのは難しいことです。
でも、私がNYでたまたま入った劇場で、
たまたま感動して泣いてしまった時のように、
自分が誰かにそんな瞬間をつくることができたら、それ以上の幸せなんてない。
今の私は昔より少しだけ、自分の決断と選択を信じてあげることができます。
楽しいも幸せも、自分でつくっていくものだと教えてくれたNYという街と、そこで出会った人たちのおかげで。
今やらなかったら、死ぬ時に、うわ演劇やっときゃよかったなー!、と死んでいくだけ。
自分がNYで吸収してきたことを 日本で発散するチャンスが今だと思って。
私は旅に出て、
一度きりの人生、
後悔しないように生きようと決めました。
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