ライター
けんちょ サウナが大好きなトラベルインスタグラマー

大学生の頃、友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数25カ国ほど。夢は20代で100カ国踏破。 国内外問わず、訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。

シンボルである由布岳を中心に豊かな自然が広がる由布院の町。

古くから温泉地として人気を博し、源泉数と湧出量は同県内の別府に次ぐ全国第2位と言われています。

そんな自然と温泉が一緒に楽しめる由布院は、忙しない日常から離れ、ゆっくりとリトリートするのにぴったりの地域。今回はそんな由布院に新しく誕生した星野リゾートの温泉旅館ブランド「界 由布院」での滞在をご紹介したいと思います。

到着までの“時間”を楽しむのも旅の醍醐味に

Photo by Kento Sato

由布院へのアクセス方法は主に2通り。関東や関西などから飛行機で大分県へ訪れる場合は、大分空港から由布院行きのバスに乗車後約1時間ほど。

福岡市内や大分市内からのアクセスの場合は、JRの特急電車で由布院の中心部へのアクセスが可能です。

Photo by Kento Sato
由布院駅前から「界 由布院」までは徒歩約30分、約2km程の道のりです。事前に予約しておけば、タクシーによる無料送迎が利用できるため、とても便利に訪れることができます。

九州地方4施設目となる新施設、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界 由布院」

Photo by Kento Sato
星野リゾートが運営する「界」は、全国各地に20以上を展開する温泉旅館ブランド。

和の快適さを追求した空間と、その場所その季節でしか体験できないおもてなしが特徴的。空間や体験を通してその地域ならではの魅力や、上質な温泉を存分に楽しむことができるお宿です。

Photo by Kento Sato
今回私が宿泊した「界 由布院」は、2022年8月にオープンしたばかり。九州地方では阿蘇・霧島・別府に次ぐ、4つ目となる新たな施設です。設計・デザインは日本を代表する建築家、隈研吾氏によって手掛けられ、そのこだわりが随所に光ります。

じつは一説によると”大きい田んぼ”が県名の由来とも言われている大分県。由布院も古くから農業が盛んで、棚田が各地に点在していました。

「界 由布院」ではそんなルーツになぞらえて、お宿の周りに広がる棚田が最大の特徴。由布院の原風景である美しい田園風景や自然を存分に満喫し、上質な温泉に浸かって、ゆっくりと日々の疲れをリセットできるお宿なのです。

随所に“大分らしさ”が光る外観や空間設計

Photo by Kento Sato
お宿に到着すると、エントランスではスタッフさんと大分の名産品でもある竹をあしらった、明るく美しいデザインのエントランスがお出迎えしてくれました。

Photo by Kento Sato
エントランスをくぐるとその雰囲気は一変。農家の土間を思わせる黒を基調とした落ち着いた佇まいの空間に。照明などのインテリアひとつひとつにこだわりを感じ、上品な空間設計にちょっぴりワクワクします。

Photo by Kento Sato
フロントには、田園風景に囲まれたお宿らしく、御釜をモチーフにしたインテリアが配置。細部の設計にまで、そのこだわりを感じます。

棚田ビュー風景が美しい、ご当地部屋「蛍かごの間」

Photo by Kento Sato
「界 由布院」の客室は、地域の魅力がふんだんに取り入れられた、全室ご当地部屋の「蛍かごの間」。国東半島で栽培される希少な素材「七島藺(しちとうい)」を使用した「蛍かご照明」が魅力のひとつです。

螺旋状にデザインされたハイセンスな照明は、水辺に淡い光を点滅させる蛍をイメージしているのだそう。

Photo by Kento Sato
今回お世話になったのは、そのなかでも露天風呂付きの「棚田離れ」のお部屋。「棚田離れ」とは、文字通り棚田の中に佇むお部屋。

絵画のような風景が楽しめる客室内のピクチャーウィンドウから一面美しい田園風景が眺められるのが特徴的です。自然をいっぱいに感じる美しい眺望に思わずうっとりしてしまいますね。

Photo by Kento Sato
また、お部屋に露天風呂が付いているのも嬉しいポイント。棚田を眺めながら、上質な温泉にゆっくりと入浴するひとときは贅沢そのもの。

耳を澄ますと風の音や虫の声がどこからともなく聞こえてきて、五感を通じて自然と温泉を存分に楽しむことができます。

由布岳を眺める極上の温泉でリフレッシュ

Photo by Kento Sato
お部屋に露天風呂が付いている方も、日が暮れる前にぜひおすすめしたいのが大浴場です。

大浴場の内湯には、体の芯までポカポカと温まる「熱湯」と、ゆっくりとリラックスできる「ぬる湯」の温度帯のそれぞれ異なる湯船がラインナップ。

Photo by Kento Sato
無色透明の温泉はお肌に優しい単純温泉。刺激が少なく肌あたりが優しい泉質のため、お肌への負担が少なく、敏感肌や乾燥肌の人も安心して楽しめます。ゆっくりと好きなだけ温泉に浸かっていられるのが嬉しいですよね。

Photo by Kento Sato
露天風呂からは由布院のシンボルともいえる雄大な由布岳を眺めながら、開放的な湯浴みが楽しめます。四季折々の自然の風景を眺め、ゆっくりと温泉に浸かると、日々の疲れも癒されるのではないでしょうか。

由布院を知り、温泉を知る、「温泉いろは」

Photo by Kento Sato
現代社会を生きる人たちのために、日本全国の「界」では、1泊2日で温泉の効果を最大限引き出す「うるはし現代湯治」を提案しています。その取り組みのひとつが「温泉いろは」。

「温泉いろは」の内容は全国各地の施設で異なり、「界 由布院」では由布院の温泉の特徴や歴史などを紙芝居で学ぶことができます。地域ごとの温泉について深く学び、効能や入浴方法などを知ることで、温泉に入浴する際にいつもとは違う目線で湯浴みが楽しめますね。

Photo by Kento Sato
また、温泉いろは参加者は御朱印帳ならぬ「お湯印帳」を頂くことができます。「お湯印帳」は日本全国の界でスタンプを押すことが可能。

温泉の特徴や効果効能が一目でわかるだけでなく、訪れた時の感想をメモすることもできるので、旅の思い出にもぴったりの一冊です。

棚田を眺めながらゆるやかに過ごす「棚田テラス」

Photo by Kento Sato
夕食までの空き時間を過ごし、個人的にお気に入りの場所となったのが棚田が一望できる「棚田テラス」です。棚田テラスからは棚田全体と周囲を囲む山々を見渡すことができ、改めて由布院が持つ自然の美しさを感じられる場所でした。

Photo by Kento Sato
時間帯や季節によって、その姿を変えるのも魅力的。早朝は美しい朝霧、日中は青々と晴れた風景、日が暮れると宿泊棟の光がロマンティックな雰囲気を演出します。

Photo by Kento Sato
併設のトラベルライブラリーでは、この地にゆかりのある本や、コーヒー・紅茶などのドリンクを24時間いつでも好きな時に楽しめます。もちろん、本やドリンクは棚田テラスへ持っていくことも可能。

美しい風景の移ろいを眺めながらゆっくりと過ごす時間は、都会で過ごす日々では感じられない贅沢なひとときです。

ライター
けんちょ サウナが大好きなトラベルインスタグラマー

大学生の頃、友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数25カ国ほど。夢は20代で100カ国踏破。 国内外問わず、訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。

RELATED

関連記事