ライター
清澤 一輝 クリエイター

学生時代にバックパックひとつで、世界を西回りにぐるりと一周。日本にいた頃は英語も喋れず、今まで”ひとり旅”もしたことがなく「世界一周」がはじめてのひとり旅。人生において1番大切なことは「行動」し、「経験」することだと信じている経験主義者。好きな飲み物はチャイ。

こんにちは!旅するクリエイターのKEIです。世界中で撮った絶景はInstagramにて公開中です!

世界一周から帰国し、大学を無事卒業し早3ヶ月。TABIPPOの専属ライターになり、文章を書くことをたくさん吸収し、僕は7月より再び旅に出ました。

そして今回からTABIPPO.NETにて、特集を組んでもらえるようになりました!“学生バックパッカー”として始めたトラベルライターで自分の枠を設けてもらうなんて、夢みたいに嬉しいですね。

今回は特集第一弾を記念して、ごく普通の大学生だった僕がどんなルートで、「好きを仕事に」「旅を仕事に」してきたか、振り返ってみましょう!

もし、若くして自分の人生にまっすぐに、やりたいことを仕事にしたいのであれば、この記事を「心の地図」にしてみてください!

 

思い返せば、右も左もわからず憧れだけを胸に飛び出した日本

photo by Kazuki Kiyosawa

今思い返せば、むちゃくちゃな旅をしていたなと感じる世界一周の旅でした。というのも、僕は体に関する海外保険に加入していなかったのです。入り方さえも知らない。そのくらい、僕は旅に関して無知でした。

そしてなんとか達成した世界一周。1人で海外に行ったことどころか、旅の経験もなく、英語も喋れなかった“超ビギナー旅人”だった僕が、今は旅を仕事に、やりたいことをガッツリやって、生きています。

「好きを仕事に」…最近よく耳にするフレーズですね。

TABIPPOのメンバー内では、これが「旅を仕事に」や「旅するように生きていく」なんて言ったりしますが、実際この言葉を耳にする僕たち若者は、好きなことで生きていくのは限られた“ごく一部”の特別な人間のみ。なんて、ちょっと自分はそういう生き方を出来ないと、最初からネガティブなイメージをお持ちではないでしょうか?

僕も学生時代そうでした。世界一周をする前は、自分も周囲と同じごく一般の大学生だったのですから。でも、旅と同じように一歩一歩前に目的地へと進むことで、気付けば23歳にして旅を仕事にしていました。そんな話をする前に、少しだけ今までの僕の旅路を見てください。

内定を断り夢の世界一周へ。

photo by Kazuki Kiyosawa

僕が世界一周したのは、大学4年生のころ。ずっと夢見ていた広告業界への就活に失敗したのがキッカケでした。大学3年生の頃からテレビ会社やインバウンド系の旅行会社でインターンをしていた僕は、広告業界最大手の会社に最終面接で落とされてしまいます。

まぁ、それまでにも大手と呼ばれる企業から内定を頂いていたのですが、本当に自分がやりたいことではなく…。いいお給料を貰って、いい人生を送ることは出来たと思います。でも、「これで本当にいいのかな…」という自問自答の日々。

昔から海外への憧れや「いつか英語を喋りたい!」という夢はあったけれど、この歳まで周囲に流され、海外に行くこともなく生きてきました。未来には「その”いつか”はいつ来るんだろう…。」という問いだけ。

家族や子供が出来たら、尚更動けなくなる。自由人な父曰く「男はどんどん背負うものが増えていく…それは地位や家族もそう。背負うものが増えていくと、そう簡単には手放せなくなるぞ」と。

もう答えは見えていました。「旅立つのは今しかない」と。それを決めたのが、大学4年次の8月31日です。

photo by Kazuki Kiyosawa

自分の人生を取り戻すためにも、先に内定を断り、両親には事後報告。今振り返っても、この選択は正解で、常に自分の選択肢は自分が持っておくべきです。たくさんの人の意見を聞いても、結局は「人生の主役は自分」なのだから、主人公らしく決定権を握っておくべきですね。

単位を全て取り終えていたので、急いで卒業延期届けを提出し、晴れてもう一度大学4年生をすることに。そこから半年で60万円の貯金をしたり、先に卒業論文を提出したり、体育会スキー部にも所属していたので、練習も手を抜かず…本当に我武者羅な日々でした。

photo by Kazuki Kiyosawa

どうせ内定を断ってまで外国に行くのなら、語学留学ではなく旅がしたい。そう思わせてくれたのは、二十歳のときに親友からもらった一冊。著者の名前は高橋歩という人でした。今も僕の中では歩さんは憧れの人であり、越えるべき人だと思っています。

世界一周どころか旅にも無知だったので、それこそユーザーとしてTABIPPOの旅大学や優勝すると世界一周航空券が貰えるDREAMのイベントにも参加して、旅に関する情報を集めていました。

そんなユーザーとしてイベントに参加する日々の中で、TABIPPO.NET編集長のルイスさんに拾ってもらい、世界一周時にトラベルライターとして旅をすることが出来ました。

 

カメラマンにトラベルライター⁉︎旅は可能性ばかり

photo by Kazuki Kiyosawa

2016年4月。世界一周がスタートします。旅立つ前日に彼女に振られ、ボロボロの旅の幕開け。旅の初日はフィリピン・セブの空港で朝まで泣いたのを覚えています。

僕は今まで受験をしたことがなかったので、冗談抜きで英語もBe動詞から。とりあえず、3ヶ月。フィリピンで英語留学をし、卒業する頃にはなんとかTOEIC800点台の人たち向けのスピーチコンテストで優勝することになります。

世界一周中はもちろん、帰国後も英語を使って接客をしていたので、本当にフィリピン留学は、僕の人生を大きく変える一歩でした。

フィリピン滞在中も英語を勉強しながら、外へ記事になるネタ探しに行く。この習慣、つまり「インプットをし、アウトプットをする」という習慣が、今の自分を構成している40%くらいを占めています。

photo by Kazuki Kiyosawa

当時はまだまだ認知度の低かったアクションカメラGoProを使っては、インスタグラムをマメに更新していました。そのお陰で世界的な賞「GoPro AWARD」を受賞し、ゴープロファミリーへのオファーを受けることに。

今も愛用しているGoProでの夢は、日本人初のプロのGoProのカメラマンになること。また、世界中で撮ったGoProだけの展覧会を開くことだったりします。写真も文章も、アウトプットすることでレバレッジが掛かります。当初は、そんなこと気付きもしませんでしたが、間違いなく「どこかで誰かが見ている時代」です。

好きなことで生きている裏には、情報発信という社会貢献も存在するのです。好きな旅をし、好きな文章を書く。大切なのは、何事もマメにコツコツ築き上げることなのかもしれませんね。

photo by Kazuki Kiyosawa

一方、GoProを抜きにしたカメラマンデビューは、タイ・ピピ島の新しくオープンしたリゾートにて。「宣材写真を撮るから、ここで働かせてよ!」と突撃交渉でした。そんな勢いだけで依頼した僕の写真は、今では大手旅行会社のポスターに起用されたりしています。

ライター
清澤 一輝 クリエイター

学生時代にバックパックひとつで、世界を西回りにぐるりと一周。日本にいた頃は英語も喋れず、今まで”ひとり旅”もしたことがなく「世界一周」がはじめてのひとり旅。人生において1番大切なことは「行動」し、「経験」することだと信じている経験主義者。好きな飲み物はチャイ。

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