グルメやノスタルジックな街並みなど、多くの魅力を持つ台湾。中でも「千と千尋の神隠し」の舞台のようだと話題になった台北の「九份」は、一度は訪れてほしいスポットです。
この記事では九份の歴史やアクセス、楽しみ方などをご紹介します。
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九份が歩んできた歴史
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今では誰もが知る観光スポットになっていますが、昔は9世帯しか住んでいなかったそう。わずかな住民しかいないことから9つ分の物資を運んでいたことから、九份の名前がついたといいます。
19世紀後半からはゴールドラッシュに影響で九份に人が集まり栄えていましたが、採鉱量が減るにつれ人の影も少なくなり、1971年には閉山。
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その後、九份を舞台にした1989年の映画「非情城市」で再び注目され、観光客が増加します。日本でも映画「千と千尋の神隠し」の舞台のようだと話題になり、日本人観光客が増加。
気軽に訪れることができ、趣のあるノスタルジックな雰囲気を楽しめることから、人気を集めています。
九份へのアクセス・行き方
photo by Mai Okuyama
台北から九份までは約1時間。電車やバス、タクシーを使う方法があり、それぞれかかる料金が異なります。
電車で九份に行く場合
まず台北駅から最寄りの「瑞芳駅」まで電車で移動し、その後九份まではバスを使って向かいます。いくつかの選択肢の中でこのアクセス方法が一番安いので、筆者は電車とバスを利用して九份を訪れました。
台北駅から瑞芳駅までは約40分(49元)、その後の九份へ向かうバス「金瓜石」行きに乗り(15元)、10分ほど山道を登っていくと到着します。
このバスが細い山道を通るのに、かなりのスピードで驚き!あまりの速さで車体も揺れるので、一種のアトラクションのようにも感じました。
バスで九份に行く場合
バスを利用する場合は、台北駅から3駅の「忠孝復興駅」へ移動(20元)。そこから「九份ー金瓜石」行のバスに乗りましょう(115元)。15〜20分間隔で運行されており、九份への所要時間は約1.5時間〜2時間。
本数は多いですが、土日や九份から帰りの便は混雑することも。最終のバスに乗れなかった……なんてことのないように、スケジュールは確認しておきましょう。
タクシーで九份に行く場合
一番割高にはなりますが、複数人で旅をする場合は運賃をシェアできるのでタクシーを選んでもいいかもしれません。台北から約1時間で、料金は約1,000元。
移動を減らしたい、荷物が多いなどの人は融通のきくタクシー利用がおすすめです。
九份を訪れるベストな時間
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九份と聞いてイメージするのは、きっと「千と千尋の神隠し」に出てくるような夜にライトアップされた光景ではないでしょうか。筆者も昼間に九份に到着し、あの景色を見るため夜まで時間を潰していました。
暗くなる時間がもちろんベストなのですが、あまり遅くなると終電や終バスの時間が気になってきます。遅くなればなるほど本数も少なくなり観光客で混雑するので、お店も比較的空いている16〜18時頃にお茶をしたり早めの夕食をとったりして、夕方に写真撮影をするのがおすすめです。
完全に暗くなる前でも、夕暮れの美しい写真を撮ることができます。
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筆者は夜の移動が手間だったので、その日は九份に宿泊。ゲストハウスも近かったので日が暮れてからゆっくりと撮影をしていました。日帰りの他にも、宿泊の選択肢をとってもいいかもしれません。
九份の天気は変わりやすい
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九份観光で気をつけたいのが、天気です。九份では年間200日雨が降ると言われており、昼間晴れていたのに夜に雨が降ってくることもあります。
折り畳み傘やレインコートをあらかじめ持参し、急な雨に備えておきましょう。せっかくの楽しい旅行の思い出を残すためにも、大事なカメラも濡らさないように気をつけてくださいね。
九份の楽しみ方
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九份の魅力は、夜の街並みだけはありません。日本ではあまり見かけない珍しいグルメを体験できたり、細い裏道を通っていくと思いがけない発見があったりします。
九份のグルメ
台湾料理といえば、小籠包や魯肉飯など美味しい料理がたくさん浮かびます。九份にも多くのお店が並び、リーズナブルな価格で食事を楽しめます。
そして、ぜひ試してほしいのが食べ歩きのフード。九份は歩くのが楽しい街なので、食べ歩きにぴったりのグルメも多く見かけます。美味しいものを頬張りながら、散策を楽しみましょう。また臭豆腐などの変わり種も、勇気のある方は試してみてください。
裏道の散策
メインの通りは常に多くの観光客で賑わっていますが、少し小道に入ってみると九份に暮らす人のリアルな生活が垣間見えてきます。表には出ていないディープなお店があったり、可愛い子猫がのんびりと日光浴していたり。
世界には路地裏散策が楽しい街がたくさんありますが、九份もそのうちの一つです。
とっておきの写真撮影
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九份で絶対に撮っておきたいのが、よくみる「阿妹茶酒館」の写真。宮崎駿監督は九份は映画のモデルではないと否定していますが、実際に見てみると湯婆婆がいるような気がしてなりません。
暗くなってきた時間帯に、阿妹茶酒館が入るように少し高い位置から写真を撮りましょう。夜のライトアップされた光景を見ていると、まるで自分が映画の中に入ったような気分になります。
九份でおすすめのゲストハウス
photo by Mai Okuyama
九份の坂道を少し登ったところにあるゲストハウス「Corner Inn(小角落)」は、内装もおしゃれでボリューム満点の朝食付き。個室の2段ベッドで、2人で宿泊して1人3,000円ほどで宿泊できます。
シャワーやトイレが部屋についているのも、嬉しいポイントです。
・名称:Corner Inn
・住所:224 台湾 New Taipei City, Ruifang District, 坑尾巷1號
・アクセス:788番の金瓜石行きに乗車し、「代天府」で下車して100mほど坂を下ったところ
・電話番号:+886938460100
・料金:部屋によります
台湾にきたら九份は見逃せない!
台北から1時間ほどで、異国情緒溢れる街並みやグルメを楽しめる九份。ぜひ台湾に旅行される際は、九份も行きたい場所リストに入れてみてはいかがでしょうか?
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